自身がHSPと気がついていない人もいると思うので、どういうものか説明します。
・刺激に敏感
・他人の悪意に敏感
・傷つきやすい
これだけだと、性格の問題とされがちですが、HSPの人は生まれつき脳が違います。
頭が危機に敏感に出来ているので、些細なことにも反応してしまいます。
精神的なものではないので、治しようがありません。
わたしは脅威に対する警戒心が強いので、生きてきて決定的な危機には遭遇していません。
ですが、普通の人とのギャップで、日常生活が非常に疲れます。
HSPは疲れるポイントを把握して、折り合いをつけると生きやすくなります。
HSPは舌打ちを聞くと疲れる
HSPに悪い人が少ないのは、悪意に対して極端に過敏だからです。
他人の悪意は、自分への脅威になります。
自分から悪意を発する事も、跳ね返りを恐れてしません。
だから悪意をあらわす
『舌打ち』
に、ものすごく過敏に反応します。
他人同士の舌打ちを聞くのも負担
例え自分に対してでなくても、
『チッ』
という舌打ちが聞こえるだけで、頭が熱くなったり、鼓動が早くなったりします。
わたしは平日の昼間に、ビジネス街でパチンコ屋から出てきたおじさんが、歩行者とかち合って
『チッ』
と舌打ちをしたのが、自分にされたかのように嫌でした。
嫌過ぎて、舌打ちしたおじさんをよく観察してしまいました。
平日の昼間からパチンコに行くような人は大抵、小汚い恰好をしています。
『こういう人を避けよう』
というデータにしました。
舌打ちを避ける方法
舌打ちをするのは、程度が低い人が多いです。
程度の低さが比例しやすいのが、収入面です。
わたしは年収200万円以下(社保ナシ)の経験があるので、偏見はなく経験として、周りの人達の事を覚えています。
すぐに感情を表に出してしまう原始人みたいな人は、現代社会の中で経済活動が上手くできません。
そこから抜け出せる人は、不満をすぐに他人にぶつけるような事はしませんでした。
HSPが負担に感じる人は、給料でも料金(飲食等)でも、
『安い場所』
に多くいるので、そこを避けるようにします。
人との付き合いはバッサリ切っていい
HSPはただでさえ計算量が多くて、頭が疲れるようになっているので、人付き合いはシンプルにすべきです。
自分が避けるべき人の特徴を決めて、それに該当するなら近づかないという基準を、機械的に決めてしまいます。
無理して良い所を見つける必要はありません。
基準ギリギリの人と付き合っても、常にリスクを気にしなければならなくなります。
HSPは無害な人が多いですが、そういう人に依存しようとする人が多いので、少しでも怪しいならバッサリと関係を断ち切ってしまいましょう。
仕事上の付き合いは?
わたしの経験だと20代~30始めの頃までは、嫌な人にも合わせていました。
うっぷんをエネルギーにして、仕事の成果が上がったところもあるので、若い頃の仕事上の付き合いまでは否定しません。
ただ観察していたら、会社の悪い先輩に私生活までどっぷりと浸かって、身を持ち崩す若い社員を見ました。
学校で教わった
『誰とでも仲良く』
というのは、実社会では誤りです。
HSPは何で、疲れやすいのか?
HSPは警戒心が常時働いているので、脳のリソースを大量に使います。
ただそこに居るだけで、優秀なセンサーによって、周囲の情報を自然と収集してしまいます。
これは
『気にしすぎ』
という気持ちの問題ではなく、脳の作りが生まれつき違うのが理由です。
だから寝ている無意識の時でも、物音がするとすぐに覚醒するので、眠りが浅くなりがちです。
HSPは疲れやすく、眠りにくいという、社会人として大きなハンデを抱えています。
脳のストレスを感じる部分が発達している
脳が不安を感じる部分というのは、人間が動物だった頃に出来上がった、古い脳の機能です。
肉食動物などの脅威から逃れるため、センサーを鋭敏にして警戒をしていました。
HSPの人は、このセンサーが未だに活発なので、普段の生活の中でも危機を感じてしまいます。
鈍い普通の人に囲まれて生活をしていると、安全に感じる感覚の違いから常に
『危ない!』
と感じて疲れます。
例えば左側通行の地下鉄の駅で、コの字で見通しが悪い階段の踊り場で、必ず右側に寄る人を見ます。
毎回、ぶつかりそうになる場面を見ます。
想像力で脳が疲れる
HSPの人は、想像力が豊かです。
これはわたしの推測ですが、わずかな物音などから危険のイメージを増幅するため、想像力が使われているのだと思います。
この能力のおかげで、起こっていない事をシミュレーションして、対策を考える事ができます。
その副作用としては、だいぶ前に起こった嫌な事でも、詳細に再現できてしまうという事があります。
嫌な事が、まるで今さっきの出来事のように再生され、嫌な気持ちがぶり返します。
長い睡眠時間が必要
HSPの人は、野良猫に近い鋭敏なセンサーを持っています。
その猫は、一日に12~16時間寝るそうです。
HSPの鋭敏な能力を仕事に活かすには、睡眠時間の確保が重要です。
わたしの社会人経験では、睡眠時間と年収は比例しました。
会社の近くの社宅に住み、横になって眠る昼寝の時間を確保してから、年収1000万円を超えました。
睡眠時間が確保できない会社では、半年くらいで辞めてしまったり、安定しませんでした。
HSPは日常生活も疲れる
HSPが危険を避ける能力は、普通の人より優れています。
わたしは決定的な災難に合わずに、生きてこれました。
ですが、鈍い人とのギャップによって、何度も危険を感じさせられてきました。
例えばこんな、左側通行の自転車道路で、中央線が書かれていないカーブがありました。
鈍い人というのは、ここをインコースで走ろうとして、突っ込んできます。
想像力があるHSPなら、中央線がなくても脳内で補えますが、鈍い人は自分がルールになってしまいます。
HSPが予測をして避けるから、事故にならずに済むところがありますが、鈍い人はそれに気がついていません。
結果、HSPばかりが何度も危険な目に合わされます。
自転車で正面衝突する事故を、目の前で見たことがありますが、どちらかがHSPなら避けられるものでした。
鈍い人は、ぶつかるまで気がつきません。
道を歩いていても、ちょっと疲れる
これは自分でもちょっと、細かすぎるかも知れないと思いますが、道ですれ違う時の距離感が気になります。
もしわたしが左に寄ったら、相手も逆側に寄ってほしい気持ちがあります。
すれ違う時の相対速度を考えると、十分に余裕を持ってほしいし、距離感が近いと身構えてしまいます。
相手が進路そのままだと、ギリギリですれ違う事になります。
一番わけがわからないのが、こちらが左に寄ると、わざわざこちらに寄ってくる人です。
世の中のクレーマーを見ると、相手に配慮をさせる事で、自分が得したと思うようなゲスな人間がいるので、その類かと思ってしまいます。
スーパーでも、距離を詰めないでほしい
商品を見ている時、いきなり距離を詰める人が苦手です。
無論、買うために手を出してくるならサッと身を引きますが、
『どけっ』
と言わんばかりに、距離をつめてくる人が苦手です。
わたしは先に商品を見ている人がいたら、少し距離を開けて待ち、圧迫感を与えないようにしています。
わたしが商品を見ている時に距離を詰めてきたおじさんと、レジでも偶然一緒になりました。
そのレジでも異常に距離を詰めてきたので、感覚が違い過ぎるのでしょう。
シルエットとかが原人っぽくて、それもあって余計に脅威に感じました。
騒音でも、HSPは疲れる
HSPで、音に敏感な人は多くいます。
耳栓をしていても、金属がぶつかる音とか足音に対して反応し、目を覚ましてしまいます。
睡眠時も感覚だけは生きていて、自動で物音を警戒しています。
だから住環境はなるべく、静かでなければなりません。
隣人が同じHSP気質の人なら静かな生活が送れますが、世の中は鈍い人の方が多いので騒音に疲れます。
自分は静か・相手はうるさい
賃貸で静かに暮らしていたら、引っ越してきた隣人が、わたしの部屋から生活音がしないため
『防音のしっかりした部屋』
だと思ったのか、生活音がうるさかったです。
自分が大人しくて迷惑をかけない分、他人からは迷惑を被る理不尽がHSPの生き辛さです。
ある日、状況が改善する
わたしはクシャミが小さい方ですが、夜には手で覆って完全に消すくらいにしていました。
ある日、口を覆うのが強すぎたのか、クシャミを抑えた反動でオナラが
『ブーーッ』
と出てしまいました。
隣室に向けていたし、かなり大きな音だったので聞こえたと思います。
それ以降、隣室の人が生活音を気にするようになりました・・・
HSPで疲れたけど、才能だとわかった
天性で与えられる能力は、人によって様々です。
ルックスとか頭脳明晰とか、遺伝で決まる初期設定は様々です。
その中でHSPの事を、ハンデのように感じていました。
人生の序盤は、HSPの特性で仕事が続かなかったり、随分と疲れました。
しかし適職に就いてみると、HSPはかなり優れたギフトだという事がわかりました。
危機を未然に防ぐ能力
HSPが疲れるのは、実際には起こらない事でも想像して、警戒をしてしまうからです。
けど未来予測の能力は、わたしが経験した限りでは、選ばれた人の能力です。
仕事に活かすと、普通の人からはまるでエスパーのように扱われます。
未来予測ができず、起こる出来事に振り回される人を多く見ました。
HSPは気苦労で潰れてしまう人もいるくらい、強力なエネルギーがあります。
そのエネルギーを生産的に使えば、静かな生活を手に入れるための財力を手に入れる事が可能です。
HSPのむき出しの神経を保護するには、お金が最も有効でした。