仕事にかかる経費なんか、絶対に負担したくないです
けどそれが、不思議と年収が上がるのにつながりました
『会社のために労働者がお金を負担するなんておかしい!』
と言う人もいると思いますが、わたしは会社の経費を負担したら、後々に年収が大きく上がりました。
会社の仕事のために経費を負担したのではなく、自分の仕事のために負担をしました。
元刑事の飛松五男氏は、捜査で情報を聞き出す際に自腹を切って情報提供料を渡していました。
累計だと相当な額になります。
そういう仕事の姿勢を貫いた結果、現在はテレビのコメンテーターの仕事が入るようになりました。
1円たりとも払わないで1円を守るという考えもありますが、わたしは先に1万円を払って後に1000万円をもらう事ができました。
先に払ったものが、後から大きなリターンになった経緯です。
経費を負担したら年収で戻ってきた
経費を負担したキッカケは、責任者の立場を与えられた時でした。
取引先との飲食代について明確な規定はありませんでしたが、会社的に仕入れ先との会食に経費が必要とは考えていないような気がしました。
わたしの前の責任者は仕入先に接待を受けていたから、会社もそんな認識なのかなと空気を読みました。
しかし、わたしの考えでは仕入れ先との関係はそんな風に一方的なものとは思えませんでした。
わたしの会社の立ち位置はクライアントと仕入先の仲介で成り立っているので、仕入先がなければ成り立ちません。
そこで責任者になってからの顔合わせで食事に誘って、自腹で飲食代を負担して彼らを接待しました。
お金を使った効果
その業種では数字データを偽って、短絡的に利益を得ようとする人・会社があって、不信感を持ちながら取引をする風潮がありました。
仕入先は悪すぎる数字データを伝えられて、
『絶対にウソだ』
と思っていても、言われた通りに対応するしかありませんでした。
そういう仕事の環境を変えるために、仕入先を接待してやり方を変える説明をしました。
わたしの前任者が横柄だった分、効果は大きかったです。
こちらが出す真っ当な数字データも信用してもらえて、仕事の問題点も正確に捉えられて、互いの仕事の質が向上していきました。
公平な取引をする姿勢が、他の会社と比較しても仕入先に評価されて、いい商材が優先的に入ってくるようになりました。
経費負担が年収になって戻ってきた理由
わたしはいつも仕入先との食事代を払う時に、領収書をもらいませんでした。
仕入先の人たちはその姿を見ていました。
彼らの中で、出世をしたり独立する人が出てきました。
そして、その会社に誘われて転職をしました。
経費の使い方でお金に対する姿勢を評価されていたので、自社株をかなり持たせてもらったり、会社のお金の責任者にしてもらったりしました。
その信用をお金に換算すると、100歳以上まで生活できるくらいの金額になります。
わたしが経費で負担したのは、せいぜい50万円くらいだったと思います。
もしも
『仕事で発生する経費は、全て会社の負担だ!』
という考えだったら、50万円は50万円のままでした。
会社と良縁を結ぶ行動が年収に繋がる
センゴク権兵衛という漫画で、豊臣秀吉がキリスト教国のアジア進出の対応を考えている時、民衆に悪意をぶつけられた時のシーンです。
この後から徐々に、民衆との関係が悪化していきます。
会社の経営者たちも最後はただの人です。
会社は規模が大きくなるほど制度に任せる所はありますが、大元には人間の感情があります。
わたしも会社にはデジタルな部分の奥底には、人の縁という人間的な概念を感じます。
自分の城という感覚で働く
フリーターが長かったので、社会の居場所がなかなか持てませんでした。
自分に合った業種に巡りあい、会社という城を守って自分の居場所を確保しようと思えるようになってからは、収入等が好転しました。
年俸制だったので残業代はありませんでしたが、必要なら残業をして業績を上げていきました。
こちらの姿勢に会社もこたえてくれて、お互いにいい関係を築けました。
残業や昇給で会社と対立関係になって色々と主張をする人がいますが、本人は怒りでつらそうだし、会社も評判を落とすので誰も勝者がいないように思います。
あまり他人に怒って物事が改善した事がないので、自分の意識を変える方をオススメします。
お人好しでも年収は上がる
仕事への誠実な姿勢は、アピールで見せられるようなものではなく、
わたしは気弱なので、年収アップのためにアピールはできませんでした。
経費を負担したのも、この性格が影響していました。
しかし結果的には何も言わなくても、会社側が金銭や働きやすい待遇を用意してくれました。
自分が先に誠意を見せれば、会社側も返してくれます。
そういう会社ばかりではないと思いますが、自分が誠実にやっていると不誠実な会社とは縁がなくなっていきます。
不誠実な会社を寄り付けなかったのは、自分が真っ当な仕事の仕方をしていたからです。
会社は別に悪意を持っていない
人間はドラマチックに物事をみる癖があるそうで、
会社はケチで悪という前提で、
労働者がビシッと会社を叱って待遇改善
みたいなストーリーを描いてしまいます。
しかし会社(経営者)は社員に悪意を持つ必要性がないし、叱られるほど鈍い頭でもありません。
もしも経営者が悪意を持って鈍い頭だったら、その会社は存続できません。
ここでいう会社に、ブラック企業は含んでいません。
あれは会社ではなく、マルチに近いので避けて通ればいいだけです。
ひどい会社を引き寄せてしまう理由
人間の行動は、無意識の内にその時の感情を具現化してしまうようになっています。
『泣きっ面に蜂』
というのは、何かがあってひどい気持ちの時には、更にひどいトラブルが舞い込んでくるという言葉です。
『笑う門には福きたる』
というのも、感情と現実が繋がっているという意味の言葉です。
会社に対して負の感情を抱いていると、無意識の内に次もひどい会社を引いてしまいがちです。
この法則からすると、会社に恨みを持った状態をいったんリセットしてから、次の会社を探した方がいいです。