手近なところで済まそうとしていませんか?
社内恋愛はきっかけが多くて気軽なんですが、経済活動のための会社で本当にそれでいいのでしょうか?
中学時代に同じクラスの人を好きになるように、単純接触が多いと好きになりやすい傾向があります。
けど、職場の狭い範囲で見つけるのが本当にベストでしょうか?
恋愛の先にある結婚を視野に入れた時、本当に付き合うべき相手の人格で重要なものとは?
社内恋愛のきっかけは単純接触の多さ
人間の本能として、毎日顔を合わせる単純接触が多いと、好きになる確率が上がります。
小学生はクラス替えをしたら好きな人が変わるし、朝のニュースのお天気お姉さんは好かれます。
社内恋愛もこれと一緒で、単に接触する機会が多いから気になるのです。
コンビニで買い物をして、レジ横の大福をつい手に取ってしまう心理と同じで、きっかけは目につくからなのです。
年頃の男女を狭い空間で一緒にすれば、くっつくのは当たり前のことです。
ここを見誤ってしまうと、条件が悪い相手と付き合って、収入にも影響がでます。
会社の顔は、その人の一番いい顔
大人になると誰でも仮面をつけます。
会社はもっともいい仮面をつけて、役割を演じます。
デスクは整頓されていると、その人を
『清潔で家事能力が高そう』
と思いがちですが、実は家がゴミ屋敷だったりします。
殆どの人が会社では気を張って、社会人のキャラクターを演じていないでしょうか?
会社で見る一面で相手に夢を抱くと、ヒドイ目にあいます。
社内恋愛でヒドイ目にあった経験
わたしがまだ結婚ってしないといけないものだと思っていた頃、社内恋愛でヒドイ目にあったことがあります。
付き合うかどうかの状態で、相手の人と初めて食事にいきました。
その帰りの車中のなかで、とつぜん疾患を抱えている話をされて、つい同情してしまいました。
今思えば関係が浅い人に、いきなり重たい話を持ってくる時点で警戒しなければいけませんでした。
しかしわたしは
『弱っている人は助けないといけない』
という価値観の刷り込みもあって、付き合ってしまいました。
付き合いはじめると徐々に変化が
付き合い始めると、相手がやたらと体調を崩して会社を早退したり、休んだりするようになりました。
その人の疾患とは関係のない症状で、最初は心配しました。
しかし休日に会うと元気いっぱいで、遊びに付き合わされるこっちがヘトヘトになるくらいでした。
ついに休職に入りましたが、その間に元気を出すためとかで沖縄旅行をセッティングさせられました。
普段の付き合いから旅行まで、費用はわたしもちでした。
疑問を少しでも口にすると、相手は怒って暴れたり被害者のようになったりして、こちらが悪いような気にさせられました。
相手が仕事を辞めてしまう
相手はついに会社を辞めてしまい、実家住まいでも掛かるお金の全てをこちらに依存するようになりました。
この頃には、『別れたら自分は極悪人』みたいに罪悪感を植え付けられていたので、結婚話まで出されるようになっていました。
相手の親族へのあいさつや、こちらの親族に婚姻届けの保証人を頼んだり、外堀が埋められていきました。
相手の人は外面が非常に良いのですが、二人でいる時に怒り出すと、暴れて手がつけられなくなりました。
エクソシストという映画で、悪霊が憑りつかれた人のように、目の色を変えて暴れます。
こういう面は、会社では一切出ていなかったものです。
同じ会社という事で油断
社内という環境は同族意識みたいなのが根底にあるので、警戒心が薄れてしまいます。
わたしの場合は、相手の端々にあった危険な兆候を、『可哀そう』という同情心で無視してしまいました。
相手が会社を辞めてからは、会わなくても明け方まで電話で話をさせられて、仕事にも支障が出るようになりました。
電話を切ろうとするとエクソシスト状態になり、わたし名義で買って渡したケータイを2台折られました。
別れたい素振りを見せると、結構な騒動になり
相手の親も子供が変だという事に気づいていながら、負担をわたしに回したい素振りがありました。
貯金は2桁ずつなくなっていき、心身も疲弊していきました。
ようやく別れられる
ネットで調べたら、わたしが付き合った人みたいに、
『見捨てられないか試すために壊れるまで叩く』
という性質の人がカテゴリーとしてある事がわかりました。
客観的な情報により、わたしが別れたいと思うのは悪ではないと思う事ができました。
解決策もあって、とにかく逃げるしかないとの事で、ゴタゴタがありつつも逃げる事ができました。
社内恋愛に最適なのは誠実な人
こういう人格系の研究はアメリカが最も進んでいて、その結果として良い相手の一番重要な人格気質は誠実性と出ています。
誠実性が強い人は時間・お金の感覚がキッチリしていて、仕事にも向上心を持って臨みます。
責任感も強いので家庭での役割を放棄する事も少ないです。
『一緒にいて楽しい人』
を選んで結婚した人が、割とポンポン離婚をしてしまうので、
『恋愛と結婚は別』
という価値観も生まれました。
最初から誠実な人を選んでおけば、まず間違いありません。
社内で誠実な人の見分け方
誠実な人の特徴は、遠くから見た方がわかりやすいです。
例えば誠実な人は遅刻が少ない事は当たり前で、多少電車が遅刻しても大丈夫なバッファをとっていたり、やむを得ない遅刻でも悔いていたりします。
自分に厳しいという特徴が出ています。
規則に関しても厳格で、他人が見ていない所でも規則を守ります。
例えば歩道の赤信号では車がきていなければ誰しも渡りがちですが、誠実性が高い人は信号を無視する事をあまり好みません。
ルールを破るという事を好まない姿勢は、一貫しています。
仕事で地味な作業もコツコツできるし、勉強を欠かす事もしません。
社内恋愛で付き合うなら楽しいよりも誠実な人
誠実な人の気質は時間やお金に厳しい所があるので、つまらないと思われるかも知れません。
しかし、長く一緒に時間を過ごす上で重要なのは誠実性が一番高い事です。
面白い人と一緒に居て、いつまで面白いと思えるでしょうか?
面白いけど仕事をすぐに辞めてしまい、身の丈に合わない生活をして困窮していくなかで、冗談を言われたら余計にイラッとしませんか?
人は笑って暮らすよりも、平穏に暮らした方が幸福度は高いです。
その条件に最も当てはまる相手が、誠実な人です。
誠実を装う人に注意
時間にもお金にもルーズだけど、自分に対してだけは誠実だと感じる相手が居たとします。
人間の気質というのは一貫性があるので、時間やお金にルーズな人があなたにだけ誠実であるというのはありえません。
本性は不誠実な人で、利害関係がある内はあなたに対して誠実に見せようと努力します。
結婚して時が立ち、あなたにアピールする必要がなくなったら、不誠実な本性をあなたにも出してきます。
恋愛感情を持つ前に相手を見る
恋愛感情を持ってしまった後だと、相手の行動を何でも好意的に解釈しようとして判断が鈍ります。
好きになった後だと、軽薄な人を楽しい人だと好意的な解釈をして、後々で泣きを見る事になります。
そういう人は待ち合わせに遅れても何とも思わず、お金の浪費も激しいです。
こんな相手と付き合わないようにするため、候補者の段階で冷静に分析する必要があります。
どんなに見た目が良くてもチェック項目に引っかかったら、付き合う候補から外して意識をシャットアウトしましょう。
そもそも、その職場ってアリですか?
就職がなかなか決まらずに、妥協で入った会社で給料も安い職場だったとします。
そういう妥協で入ったような会社に、果たして掘り出し物の相手がいるでしょうか?
誠実性が高い人は自分の人生にも誠実で、向上心を持っています。
誠実性の高い人は親族から離れられなくて近くにある会社を選んだとか、何かの事情がない限り低レベルな会社に甘んじていたりしません。
ダメな会社には、そのレベルに見合った人たちが集まりやすいものです。
単に手軽だから社内恋愛を選んでいませんか?
単純接触の法則で、毎日のように顔を合わせる相手を好きになりやすいものです。
果たして運命の人が、ボーナス3万円とかのやる気のない会社にいるものでしょうか?
年齢的に焦りが出て、手近なところにいる人と『これでいいや婚』をする事で幸せになれるでしょうか?
しょうがなく結婚すると、うんざりするような人と毎日顔を合わせる事になります。
努力しないで手に入れたものは、あんまり大切にする事はできません。
良い相手を見つけるには、まずは自分が向上して良い環境を手に入れる事です。