転職にベストなタイミングってあるんですか?
早目の決断が次の選択肢を広げます
転職は沈みゆく船からの脱出と同じで、少しでも早い方が生き残る確率が上がります。
わたしは多くの新社会人が終身雇用制を目指す中、一足早く転職社会の生き方を選択してきました。
その結果、逃げ切り資産が100歳以上になり、40代で早期リタイアする事ができました。
学歴がない割に、複数回の転職がうまくいきました。
職を転々とするイメージが悪いのは、失敗した人のケースが大きく取り上げられるためで、転職の度に成功するケースもあります。
転職のタイミングとして少し早めの方がいい理由は、会社の経済状態が悪い場合は逃げ遅れほどお金のダメージが増します。
人間関係の場合は、続けるほど精神のダメージが増えます。
判断が遅れるほど、修復期間が長く必要になります。
会社が経済的に危ないから転職をする
会社が危ない時に見られる現象は
・仕入先への支払いが遅れる
・給料が遅れる
という事がありますが、この時点で気が付くのでは遅すぎます。
もっと前段階で判断をしないと、被害を受けてしまいます。
わたしの経験ではダメになっていく会社は
・2年前とやっている事が同じ
・古い業態に手を出す迷走
・社長が歳をとった
こんな兆候がありました。
転職後に元の会社を調べると、規模縮小なら良い方で、中には倒産というのもありました。
2年前とやっている事が同じ
伝統を守る老舗でもない限り2年前とやっている事が同じというのは、進歩がなくて危ないです。
一つの事が当たるとそれに固執して、結局は後発に抜かれていきます。
会社が変化しなくても大丈夫な期間というのが、昔よりも大分短くなっています。
特にベンチャーが勢いのある業界なら、2年前とやっている事が同じだったら実質衰退です。
古い業態に手を出す迷走
IT系なのに、個人宅を回って某国営放送の契約業務を始めた会社がありました。
ITでどうにもならなくなってしまい、ITが否定している個人宅を回るという非効率な仕事を始めるあたり、迷走度合いの深刻さを感じました。
何の会社だかさっぱりわかりません。
あがいたものの、その会社は結局2年くらいで倒産しました。
社長が歳をとった
社長が直接社員に指示をするような会社では、社長の判断力がシャキッとし続けている必要があります。
創業社長は起業時には優秀であったとしても、年齢と共に衰えてきて、新しい技術に対応できなくなってきます。
その時に他の人に意思判断を任せられれば良いのですが、いつまでも社長が指揮を取り続けるとピンボケした会社になってしまいます。
駄々っ子みたいになる社長を見ますが、経済状態の前にそんな会社には居たくないです。
人間関係が苦痛なら、転職は早い方がいい
精神のダメージというのは、結局のところ脳へのダメージです。
脳は普段から使う事が多い部位が発達します。
例えばキーボードを使っている内に見なくても打てるようになるのは、キーボードの情報が通る脳の回路が太くなるためです。
この機能は嫌な経験をしても同じで、嫌な情報が通る回路が太くなると、何をしていても嫌な事が思い出されてしまいます。
トラウマみたいなものです。
ダメージが蓄積する前に、早めに転職をした方が立ち直りが早いです。
嫌な人がいる環境
嫌な人というのは、泥タニシがどぶ川にいるように、会社の程度が低い証拠です。
そういう嫌な人がいる環境は、経済的な面でも弱含んでいます。
嫌な人が居るというのは、その職場のわかりやすいバロメーターでもあります。
わたしは触れればさく裂する爆弾岩みたいな社員がいた会社を辞めて、後に30代で年収1000万円になる会社に転職できました。
年末に転職するのはタイミングが悪い?
昔、ある会社に居た時に社員募集をしていたら先輩社員に
「年末に転職するようなのはロクなモンじゃない」
と言う人がいました。
だからわたしも後に転職をする時は、年末を避けていました。
しかし、経験を積むとこれが間違いである事がわかりました。
会社の欠員は何らかの事情で不定期に発生するので、年末を意識する必要はありません。
古い先入観を持った先輩は、その後にステップアップする事のない転職をしていきました。
転職のタイミングを調べる時点で成功しやすい
このページを読んでいるという事は、転職のタイミングを調べているからだと思います。
この時点で転職に関する判断力は大丈夫だと思います。
わたしが見てきた転職で失敗する人たちは、経歴を見るとピンボールの玉のようにあちこち脈略もなく動き、全てが思い付きである事を伺わせます。
机の前に小一時間も座っていられず、動き回らないといられない人が職を転々として失敗をします。
先の事に不安を覚えて調べ物をする時点で、失敗する人とは大きな違いがあります。
転職のタイミングに迷ったら
迷いが生じる感情を大切にします。
感情は冷静な判断の邪魔になると考えられがちですが、明確に意識化できない問題を感じ取っている事があります。
例えば人と会って
『良さそうな人なのに、どこか胸騒ぎがする』
と思ったら実際に悪い人であったり、感情には論理を補う機能があります。
迷いが生じたなら、その会社に居てまだ得られるものがあるか思い返してください。
忘れ物があるから、感情が引き留めたのかも知れません。