出世したくないと思ってたけど、出世して良かった件

年収アップの方法

 

出世すると重い責任を負わされて、良い事が何もないと思っていました。

 

よく言われていたのが、責任だけ上がって給料が上がらず、辛い仕事をさせられるというものでした。

 

わたしもこれを信じていたので、まったりとそこそこの給料で働ければいいと思っていました。

実際にフリーターとか平社員で使われる事が多かったのですが、転職で思いがけず上手く出来る仕事に就いて、自動的に出世をして気がつきました。

 

『あれ? こっちの方がはるかに楽だぞ』

出世したくないと思う理由

 

前述の通り出世をすると仕事が大変になると思っていたので、仕事はそこそこでゲームでもして暮らせればいいと思っていました。

 

バイト先でも責任者に任命されると、ちょっと面倒でした。

バイトから社員に登用された人を見ても、バイトに比べて手取りは減っているし、金銭的にもメリットが少ないように思えました。

 

それに出世にネガティブなイメージを抱いたのは、テレビの影響もありました。

テレビは競争社会という言葉で頻繁に煽り、会社員になると他の社員と出世レースをさせられる動物のようになると発信していました。

 

わたしは他の人を押しのけるのが苦手だし、競争で負けるのも怖いから、自分からレースに参加しないようにしました。

 

その結果、20代は年収が少なくて不安定な仕事を渡り歩くハメになりました・・・

 

 

出世したくないと思うのは、責任だけが増えそうだから

 

出世したくないと思うのは、まだ出世をしていない時です。

 

自分の裁量が一切ない状態で、ただ責任だけが増えると思いがちです。

ですが実際に出世してみると、自分で決められる事が増えた分だけ、楽をする事ができます。

 

単に責任だけが増やされるのではなく、楽になる部分もあります。

特に収入の面では、自分一人分の働きでは稼げない額が上乗せされて給料になります。

 

出世をしても給料が上がらないなら、それは会社選びを失敗しただけの事です。

出世は本来、自由度と年収が増えるもので、悪い事だと捉える必要のないものです。

 

出世したいと思えない会社の場合

 

出世して仕組みを変えようと思っても、絶対に変わらない会社はあります。

 

そういう会社は属人的な仕事が多く、不正をする人間が勝ててしまうような所です。

わたしが以前居た会社で、営業所の長が業者からキックバックを受けていました。

 

つまり我々の働きが社員にも会社にも入らず、一人の懐に入る仕組みだったということです。

わたしの直属の上司はいつも苦虫をかみつぶしたような顔をしていて、他の社員たちも同様の不満を抱えていました。

 

結局わたしが一抜けして、数年後には直属の上司を含め、社員が入れ替わっていました。

その会社では年収300万円前後でしたが、転職を何度かして最終的に2,500万円までいきました。

 

その経験から言うと出世したくない会社は、いろいろな部分がまともに機能していないので、稼ぐのは難しいです。

 

出世せざるを得ない理由

 

わたしも一時期、ずっとフリーターか平社員でいいから、定時まで仕事をして後はまったり過ごしたいと思っていました。

 

ですがこれって一生ジャニーズJrでいようと思うくらい、無理がある事です。

まず会社に何かあった場合、真っ先に切られるのが何年も平社員のままの人です。

 

更に年齢を重ねてからの転職の時に保険になるのが、管理職の経験です。

転職市場では、自分で仕事を作れる管理職は常に足りないので、比較的容易に転職をすることができます。

 

出世しないと頭の悪い人に振り回される

 

平社員の辛い所は役職が上の人の頭が悪くても、指示通りに動かないといけないところです。

 

小さい会社では人の流動性が乏しく、年功序列っぽくなっています。

 

惰性で上司になった人に、やる必要のない作業をさせられて、

『こんな事をするために生まれてきたの?』

という深いテーマを考えてしまいます。

 

わたしも毎日のように、

(先週やっておけば5分で済んだのに、今日になってやるからてんやわんやで1時間かかる・・・)

というような、無意味な時間を過ごす事になりました。

 

 

給料分だけ働くのが無理な理由

 

給料分だけ働くと宣言していた人って、いずれも消えてしまいました。

 

そういう人たちは自分で考えた『給料分』の中に、会社負担の保険料や事務所費用とかが入っていなかったから、会社に低評価の烙印を押されたのかも知れません。

 

わたし自身、上の人のキックバックで搾取っぽい経験があるので、給料分だけ働こうと思う人の気持ちはわかります。

 

けど、そういう感じだと会社に低評価を受けるリスクがあるし、転職するにもメリットがありません。

 

仕事ぶりは意外な人が見ていて、そのツテで転職に至る事もあります。

仕事の手を抜くのは少し楽になったとしても、それ以上のデメリットがあるのではないでしょうか。

 

以前テレビのインタビューを受けて、

「働いたら負けかなと思ってる」

と答えたニートがいました。

 

この発言は支持されて、賢いみたいな扱われ方さえされました。

けどこのニートの人は結局、後に働くようになったので、まったり生きるには南国の島に行くしかないかもしれません。

 

給料分だけ働くスタイルなら、嫌味ではなく仕事が明確化されているアルバイトの方が向いていると思います。

 

出世したら反発を受ける

 

出世をしたら他人の仕事や気持ちを考えて、指示を出さないといけません。

 

平社員の時と違って、自分の仕事をこなすだけでなく、人に教えたり仕事を頼む立場です。

わたしは転職して1年経たないくらいの会社で出世して、人に指示を出す立場になった時、うまくいかない経験をしました。

 

業務を改善して自部署の効率をアップしたら、他部署と連携している部分で仕事の遅さを感じるようになりました。

 

反発を受ける

 

他部署と言っても小さな会社だから、こちらと連携する作業をしている人は向かいの島にいるので、業務改善になるツールを作って渡しました。

 

本来は他部署の上司を経由するのが筋かも知れませんが、普段からグチが多い人で苦手だったので、飛ばしてしまいました。

 

 

何年もその業務をやって改善策を出せない他部署の上司に説明しても、反対を受けるような気がしたのもあります。

 

普通は他部署の上司と飲みに行って根回しをしてからとかだと思いますが、業務改善ツールを作ったりしていたので、余計な事をする気力がありませんでした。

 

そんな情況で他部署の作業者に作業方法の変更を頼んだら、強い反発を受けました。

他部署の作業方法だと5日ほど待たされるので、数時間で終わるツールを使用して欲しいとお願いしたら、元々の作業方法が好きだと言われました。

 

元々の作業方法は手作業で、改善したら楽になりますが、自分の仕事がなくなると思ったのか拒否をされました。

 

根回しを端折ったので、他部署の上司も協力してくれません。

仕事の遅さを放置できないので、こちらも折れるわけにはいきませんでした。

 

すると作業者の人がへそを曲げて辞めると言い出して、本当に辞めてしまいました。

 

仕事をもらい受ける

 

この失敗でわたしには二つの選択肢がありました。

 

一つは他部署に媚を売って、仕事をやってもらう事です。

もう一つは他部署の業務を自部署で巻き取る事です。

 

わたしは後者を選び業務改善を更に進めて、10分以内で誰でも簡単にできる業務にしました。

この結果ますます出世して、他部署の仕事を巻き取って業務を作り直すのが習慣になりました。

 

IT系だったから可能な方法だったのかも知れないですが、根回しとか無駄な事をしないで、仕事を向上させたら2桁ずつ昇給していきました。

 

それでも無駄に反発を受けるのは損なので、以降はもう少しうまくやりました。

 

ベンチャーでの出世は楽だった

 

ベンチャーではあまり、中間管理職っぽい板挟みは感じませんでした。

 

仕事ぶりで評価されやすいし、社長の頭は柔軟で、合理的な事なら思い通りにやらせてもらえました。

 

出世に見合う昇給もすぐに反映されて、レベルアップが速いRPGみたいな感覚で、どんどんステータスが上がっていきました。

 

ただ取引先にあった新興市場に上場している会社は、ベンチャーと言っても硬直化していて面倒くさそうでした。

 

その会社は数年後にゲーム部門だけ買収されて倒産しました。

そんなのもありますが、わたしにはベンチャーが楽でした。

 

 

人の管理

 

会社組織は軍隊が元になっているので、それを真似れば人の管理もスムーズです。

 

例えば自分の下に沢山の人員が居たとしても、ツリー状の指揮系統にして自分と直接接する人数を絞ります。

 

 

この方法は対外的な付き合いにも有効で、多くの仕事をこなす時にも使えます。

 

出世しても苦労はあまりしない

 

わたしの気質は本来、人の上に立つには不向きです。

 

だからなるべく仕組みを作って、自動で回るようにしていました。

とはいえ人間は機械ではないので、最初に関係性を構築する時はランチや夜食を奢ったりということはしました。

 

後は自分が平だった頃に嫌だった事をしなければ、普通に回っていきます。

そんな感じなので苦労が多かったのは、何の役職も無かった頃やフリーターの頃です。

 

年収200万円代の頃の仕事の方が、2,500万円の頃より大変でした。

給与額が10倍になっても仕事の大変さが10倍になるワケではなく、むしろ給与が上がるほどに楽になりました。

 

出世したらお金は貰えるし、仕事に自分の考えが入れやすくて良かった記憶の方が多いです。

出世に関してネガティブな情報ばかり仕入れず、楽な事もあると知っていただければと思います。

 

業務改善の方法や会社の選び方などは別カテゴリーに書いているので、よければ読んでみてください。