志望動機に「成長」と書くのはNGです。
これが話題になるのは、「成長」を使う人が多いからです。
何で使われるかと言えば、かつては好意的に捉えられていた名残りがあるため、求職者が使ってしまいます。
以前とは状況が変化したために、成長という志望動機にネガティブな評価がつくようになってしまいました。
状況が変化したという事は、成長以外にもNGな事があるはずです。
志望動機に「成長」がダメになった理由
「成長」という言葉の捉え方が変化していったのは、雇用情勢の変化からです。
高度経済成長期には、とりあえず労働力が必要だったのでガムシャラに働く人を欲しました。
順当に会社の規模が拡大すると管理者が不足してくるし、規模の次は付加価値が必要になってきて、能力のある社員も必要になりました。
だから労働者の中から成長する人材が必要だったのだと思います。
会社が順当に成長し、末永く働いてくれる人が必要だった時代の話です。
会社にかつての度量はない
「成長」という言葉に好意的なイメージがあった頃の日本は、全体的に成長の余地がありました。
従業員の雇用を守り、従業員も会社に奉仕するという信頼関係が成り立っていました。
残業代がうやむやだったのも、『奉仕』の価値観が影響していました。
今は人口も経済も途上期を終えています。
「成長」という言葉がネガティブなイメージに変わったのが、その事を表しています。
会社の寿命は短くなり、刹那的になっています。
会社に社員の成長を見守る度量がなくなったし、従業員も会社の雇用を信用しないので奉仕の概念もなくなりました。
会社の願望に沿った志望動機
会社の考え方は『すがりついて来ないで』という姿勢です。
成長に関しても、『会社は学校ではないので期待しないで』と考えています。
この事から、自分が能力を持った人物像の設定で志望動機を書いていきましょう。
漫画家は登場人物の性格が決まると、自然と筆が進むそうです。
志望動機も人物像を先に決めると筆が進みやすいです。
無難なのは自主的な努力匂わせ型の志望動機
能力を持った人物像を浮かべるのが難しい場合は、自主的な努力匂わせ型の志望動機があります。
会社に自己成長の場を求めてほしくないというという事なので、自主的に成長をするという事を提示します。
「知識が足りない分はプライベートの時間で学習して補い、それを仕事にフィードバックしていければと思い、御社を志望いたしました」
これって特定の会社でなくても当てはまる志望動機ですが、会社側の印象に残るのは前半の部分だけなので問題ありません。
前半に会社側が興奮する言葉を持ってきて、最後に『志望いたしました』をつけるだけで全体がさまになります。
嫌な面接官につっこまれたら
万が一、志望動機について
「これってウチの会社じゃなくて当てはまりますよね?」
と言われても狼狽しないでください。
嫌な人間というのは、他人が狼狽する姿に興奮します。
そうするともっと自分の力を誇示したくなります。
だから堂々とした態度を崩さず
「社長の書かれていた企業理念に共感を覚える事が多くあり・・・」
と、権力者の言葉を持ち込めば言えば大丈夫です。
ちなみに、嫌な面接官は会社の中でも特に仕事ができない部類なので、下に見ても大丈夫です。
人を見る目がないため、面従腹背で腹の中で見下してもバレません。
面接官の正体
志望動機なんてお題通りでなくていい
志望動機と聞かれると、答える範囲が非常に限られてしまって考えにくいです。
もっと自由度を広げて、自分を売り込む自己PRだと思えば考えやすくなります。
『仕事よりプライベートの充実を』みたいな風潮が流行った頃、逆の事を志望動機に使いました。
「仕事とプライベートは両輪のようなもので、プライベートだけ大事にしても上手く回りません」
こんな事をクドクドと言った後に、最後に『志望いたしました』でくくれば何でも大丈夫でした。
内向的な人は、相手の欲するものがわかる
内向的な人は受け身で、損をする事が多いと感じていないでしょうか?
お題を与えられると、生真面目にその通りに考えてしまいます。
ですがお題の解釈を変えて、会社が欲しているものを書いてみてください。
受身という事は相手の立場でものを考えるので、相手の欲するものもわかります。
この能力を仕事に活かすと、収入を上げる事ができます。
志望動機は会社が聞きたがってる事を言う
会社が志望動機を聞くのはあなたに興味があるのではなく、聞きたい事を言ってくれる人を探しているに過ぎません。
自己主張より相手の願望を推察して、採用の確率を上げていってください。
時代背景や会社のポジションなどから、会社が聞きたがってるセリフを推理してください。
志望動機を引き出す方法