接客が苦手な人向けの、皿洗いのバイト

アルバイトについて

飲食店のバイトなら、普通はホールスタッフが多いと思います。

しかし内向的で接客が苦手な人には、皿洗いがあります。

 

ただ黙々と皿を洗うバイトです。

スキルは特に身につきませんが、自分がどれくらい単純作業に耐性があるのかがわかります

 

接客が苦手な人向けの、皿洗いのバイト

皿洗いと言うと調理スタッフがついでにやるようなイメージですが、座席数が多い店は皿洗い専用のバイトを雇います。

 

このバイトで給料が良かったのが、空港のレストランでした。

時給1200円で交通費も全支給だったので、学生が夏休みにできるバイトの中では高い方でした。

 

皿洗いのバイトの作業手順

ホールスタッフが下げてきたお盆から、ゴミや残飯を取り除きます。

ゴム手袋をするとどうしても作業性が落ちるので、素手で残飯を取り除きます。

 

汚いという抵抗感はすぐになくなっていきます。

 

そうしたら水を張ったシンクにさっと通して、残飯をさらに落として、手洗いをします。

終わったものを種類ごとに分けて、所定の場所に積み上げます。

 

特に難しい事はありませんが、ラッシュの時間帯は相当気合を入れないと皿が足りなくなります。

 

意外と忙しい

皿洗いをしつつ、途中でゴミ箱一杯になった生ごみを、遠くの置き場まで持っていきます。

すぐに戻らないと洗い物がいっぱいになるので、基本的に駆け足です。

 

ラッシュ時の真ん中でゴミ捨てが発生しないよう、前後の時間で隙を見て捨てるようにしていました。

 

混雑する時間帯は二人シフトですが、他は一人シフトなので自分なりの仕事のテンポを作れます。

 

皿洗いの同僚はおばあさん

皿洗い

若い人はホールや調理をやるので、皿洗いはわたし以外はおばあさんでした。

人と会わない仕事を選ぶと、大体、年配の人がやっているバイトになりがちです。

 

おばあさんたちとは動作も違うしギャップもあったので、あまり会話はありませんでした。

バイト期間の後半になって、もう一人男子学生がバイトで来ましたが、シフトは一緒になりませんでした。

 

シフトの交代時に少し会話する程度ですが、おかしな人ではなかったです。

空港関係はセキュリティも厳しいので、ホールの人たちにも変な人はいませんでした。

 

途中、ホールへの転向を打診される

皿洗いをしていたある日、社員の人からホールをやってくれないかという打診がきました。

別にわたしの仕事に不備があったのではなく、ホールスタッフが不足しているからでした。

 

接客が嫌で皿洗いを選んだので、非常に申し訳ないですがお断りしました。

若い人は、こういう配置転換があるかも知れません。

 

断っても社員の人の態度が悪くなるとか、そういう理不尽な事はありませんでした。

 

空港は通勤が大変

空港は、皿洗い以外でもバイト先としてはいいと思います。

レストランにしても利用する人は、少し余裕がある人が多いと思うので、無茶な客は少ないと思います。

 

ただ、空港は人里離れているので通勤が大変でした。

空港内も入り組んでいて移動に時間がかかります。

 

リゾートホテルの皿洗いをする

リゾートホテルで住み込みのバイトをした時も、接客を避けて皿洗いをしました。

ただホテルの規模が大きかったため、工場の流れ作業みたいになりました。

 

皿を洗う機械がベルトコンベア式で、大量の皿を洗えます。

つまり、人間が走り回らないと機械に追いつきません。

 

ほぼ工場労働の皿洗い

ベルトコンベア式で、同じ作業を繰り返します。

工場の流れ作業もこんな風なのだろうと思いながら作業をします。

 

残飯を処理して、皿の種類ごとにプラのケースに入れて積み上げて、それを洗い場に持っていきます。

 

ケースを積み上げると身長より高くなり、持ち運べないのでキャスターで移動します。

皿洗いの機械に流すため、トレーに皿を並べていきます。

 

出てきたトレーを再び積み上げて、新しく使う食器置き場に運びます。

この量が膨大で、走り回らないと間に合いませんでした。

 

わたしがバイトに入った時から二人減ったので、多分、人員不足でした。

就職氷河期の頃でしたが、その頃でも皿洗いは不足していました。

 

時間いっぱい同じ事を繰り返す

同じ作業の繰り返しは、心を無にしないと苦痛に感じます。

思索が好きな人には、非常に苦痛な時間だと思います。

 

例えばホールから下げられてくるワゴン一杯のお膳を、皿ごとに分けます。

これを素早くさばかないとワゴンが渋滞するので、高速で仕分けをします。

 

たまに食器がぶつかって割れるくらいの速さです。

この作業のラッシュが1時間半くらい続きます。

 

他にもひたすら機械に皿を流し続けるとか、同じ動作の繰り返しがいくつもあります。

 

給料はそんなに高くない

日給で6000円台だったので、そんなに高くないです。

途中で人員が不足したので、残業が増えたのに比例して給料が増えました。

 

しかし、体力的にキツすぎたので残業より早く帰りたかったです。

体力的にはキツい部類で、スチームで暑さや湿度も高いし、色々とビショビショになり不快指数は高いです。

 

皿洗いはあまり人気がない仕事で、補充がなかなかありませんでした。

裏を返せば採用されやすいバイトという事になります。

 

自分の適職を探るヒントに

接客を避ける人は、人の思いの寄らない行動や理不尽な要求が嫌なのではないでしょうか?

わたしもそうだったので、定型の作業っぽい皿洗いをしました。

 

このバイトで気が付いたのが、同じ作業を無心に繰り返す作業も苦手という事です。

 

無心で身体を動かすより、頭で考える仕事に適性があるのではないかと思い、以降の職では工場の作業を選びませんでした。

 

考え続ける事に苦痛を感じなかったので、後に適職に就いて高い給料をもらう事ができました。

バイトの経験はお金以外に、自分の適性をテストする場としても使えます。

 

 

寿司食べ放題の役得

さすがに下げられた皿から残飯を食べたりはしませんが、ビュッフェの器が下げられてきた時の残り物は食べました。

 

寿司は多少、時間が経っていますが余裕で食べられます。

飲食の場合はこういう役得があるので、支出が抑えられます。

 

手クセが悪いホールの人間は、牛乳とかオレンジジュースを寮に持ち帰ったりしていました。