会社には本来は必要でないけど誰も本質を考えないので、何となく残っている無駄な仕事があります。
お茶出しもその一つです。
マナーが細々と決まっていますが、そもそもお茶を出しの仕事が会社にある方がおかしいです。
自販機もペットボトルもある時代に、茶碗と急須を会社に置いているような会社が、これから残れるか疑問です。
自分の年収を上げたいなら、お茶のマナーより覚える事は他にあります。
一般職や間接部門からリストラされる時代に、職務経歴書に書けないお茶出しや電話受態のような仕事をやっている余裕があるでしょうか。
お茶出しの仕事の意味
来客にお茶を出す意味は、客の印象を良くするためです。
なぜ印象を良くする必要があるかと言えば、費用対効果がハッキリしないものを売るためです。
商材の魅力だけでは売れないものを扱っている事になります。
会社にお茶出し業務がある内は、誰かがやらなければなりません。
総合職が仕事に専念できるよう、一般職が雑用をやるのが旧来の会社でした。
女性の仕事にされがちですが、結婚したら退職をする腰掛OLの時代ではありません。
お茶出しは必要ない
昔Googleに訪問した際、ミーティングスペースに入る前に無料のカップ式自販機から自分で飲み物を取るスタイルでした。
イメージ通り、Googleは合理的に感じました。
機械のメンテや飲み物の補充はメーカーがやってくれるし、客も好きなものが選べます。
そもそもネット広告業界ではミーティング自体が、ほぼ必要ありません。
商品の費用対効果が数値データでわかるので、お茶の印象で判断が変わるわけではありません。
たまに数値データが読めない担当がいて、ゴルフの話をすると機嫌が良くなるとかの人物情報が流れてくることがあります。
しかし、そういう人は仕事ができなくて消えていきます。
機嫌で仕事をするような生産性の低い人は、普通の仕事では淘汰されていきます。
ネット広告業でやったお茶出し
ネット広告業の会社で、外部の会社と円滑に情報を共有する業務フローを構築しました。
社内外の全体で効率が良くなるようにし、生産性低下による売買のロスを減らすよう仕事を作りました。
その中で実際に会って商談をするというのは、非効率なので優先度は低かったです。
完全にゼロにしなかったのは、コミュニケーション手段が発達しても、感情的な誤解が発生する余地があるためです。
たまに会って顔を合わせると、誤解を生む可能性が減ります。
このように合理的な理由のあることだけを、仕事場では残しました。
お茶の出し方のマナーより大事なこと
ミーティングでお茶が必要なのは、しゃべって喉が渇くためです。
茶道教室ではないので、マナーより仕事が大事です。
ミーティングに2リットルのペットボトルと紙コップを持ち込み、喋りながらその場で淹れていました。
これなら相手のコップが空になってもすぐに補充できるし、終わったら紙コップをサッと捨てるだけで済みます。
ミーティングで売買が決まった媒体を、すぐに整理してタスクを勧めたいので、湯飲みを片付ける遊びの時間はありません。
こういう感じだったので、相手の会社に訪問した際も紙パックの黒酢が出てきたり、本業以外の部分は皆適当にやっていました。
逆に受付嬢が丁寧にお茶を出してくれるところがありましたが、夜のお店のホステス感覚か知りませんが、そういう所は潰れました。
お茶出しは江戸時代の風習
その辺に自販機もないし、客は歩いて店に行かなければなりません。
なので着いたらお茶が出るというのは理解できる風習です。
それを何となく習慣だからという理由だけで、新入社員にやらせるという考えが怖いです。
仕事の手を止めさせて、何のスキルにもならないお茶出しを強いて平気な神経を疑います。
マナーにこだわる人
新しい道具や方法についてこれない人が、自分が知っているマナーを振りかざします。
会社の地位もある程度高いので、意見を無視する事もできません。
これが職場の老害という問題です。
歴史を見ても、前時代の英雄が若者を邪魔するのが繰り返されています。
今、若い人も歳を取ればこういった傾向がでます。
新しい道具や方法については、優秀な若い人に任せた方が上手くいきます。
会社に湯飲みと急須があったら諦める
会社に湯飲みと急須が置いてあって、湯飲みの下に敷く木の小皿なんかもあったら諦めてください。
そういう会社に入ってしまった事を後悔してください。
お茶セットがあるのに、
「お茶くみがしたくて入ったんじゃありません!」
と言っても、反抗的な人だと思われるだけです。
お茶を出しに力を入れる会社に入ってしまったら、出世をしてお茶出しを廃止するのをモチベーションに仕事をするしかありません。
実際にわたしも最初はお茶出しや電話番を経験して、これは不要な仕事だと判断して後に廃止しました。
出世にすごく時間がかかりそうなら、辞めて生産性の高い仕事を探すのも選択肢の一つです。
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