わたしは会社が終わっていると思ったら、割とすぐに辞めてしまいました。
どちらかというと悲観的な性格です。
しかし
『日本は終わっている』
というのを聞くたびに、こんなものを信じなくて助かったと思います。
そのおかげで専門卒で20代の半分以上を無職・フリーターで過ごしたわたしでも、最高年収2,500万円で早めにリタイアすることができました。
あくまで小市民の視点ですが
『日本が終わっているなら、世界はもっと終わっている』
というのが実感です。
現在はリタイアしても遊びを知らないため、このブログを書いています。 ⇒ 経歴
日本って終わってるの?
わたしはバブルが崩壊してから社会に出て、新卒で就いた最初の仕事は夜間の交通誘導か、物流会社の荷物の仕分けでした。
物流会社は1日目の帰りのマイクロバスで飛ぶことを決めたので、交通誘導より前にやったかウロ覚えです。
こういう生活を6年くらい送って、正社員歴が全くない中で就活しても就職できました。
その仕事が合わなくて半年で転職しましたが、適職を見つけて30代で年収は1000万円を突破しました。
職歴がひどかったので
『日本が終わってる』
なんて考える暇なく、どうやって書類や面接で自分を美化するのかという対策ばかりやっていました。
↓コンビニ以外でも、バイトを美化できます
日本が終わってると思うと自分が終わる
わたしは新卒で就活から逃げてフリーターになったので、『日本は終わってる』と言いたくなる気持ちはわかります。
日本が終わってると思えば、自分を否定される就活から逃れる言い訳ができます。
けどそうなったら本当にお終いです。
ブランクがあって就活が怖いという人は、落とされても傷つかない方法とかも色々書いているので他のページを読んでみてください。
こんな面接官に落とされたこともあります。
パンクロック事業部でもあるの?
日本は終わっていると言う人々
コロナの時に海外在住の人が、
『こちらは無用の買い占めがない。日本のように浅ましさがなくて優雅に滞在できる。民度の差。』
という内容をツイートしましたが、その直後に他の在住者から、空っぽな棚や衣料品の盗難などが報告されました。
動画では、商品の奪い合いで力士みたいなおばさんが取っ組み合っていました・・・
日本を叩いていた人は、日本では自分が思うほど上手くいかなかった人でした。
こういう人は日本人が悪でなければ、自分の心が守れないのでしょう。
上手くいってない人はコミュニティを憎むようになる
映画で『ヒトラー最後の7日間』というのがあり、その宣伝コピーが
【彼の敵は、世界】
というものでした。
こういう人たちが語る『終わってる』論を信じて、何か得することはあるでしょうか?
仮に終わってるなら、外貨でも買えば済む話です。
ちなみにわたしはFXの経験がありますが、感想は『気苦労に対して割に合わない』です。
同調圧力が強い?
「日本は同調圧力が強い(からダメ)」
わたしみたいに他人を押しのけられないものにとって、集団でルールが決まっているのはありがたいです。
自分本位で行動するのって、そんなに尊い事でしょうか?
日本は年収が低いから終わっている?
同じ仕事でもアメリカとかオーストラリアとかの方が高い事があります。
ですがそういう国では物価も非常に高いです。
東京の家賃は高いイメージですが、世界的に見ると都市部としてはマシな方です。
それに、日本は安くて高度なサービスを受けられます。
アメリカに移住した友人が、
「荷物の時間指定がなく、通販ではたまに部品が足りない」
と言っていました。
予定時間にまんじりともせず配達員を待っているわたしには、アメリカ生活は不可能です。
収入とコストで考えると、日本は十分に満足な水準に思います。
生活費が安くてガシガシ貯金できたので、リタイア資金貯まりました。
救急車5万円
アメリカだとほんの100mの距離でも救急車にのれば、5万くらい費用が発生します。
わたしはケチだから救急車を呼ばないかもしれません。
風邪でちょっと治療を受けても、万単位のお金がかかります。
アメリカは日本ほど低所得者に優しくありません。
アメリカの上流階級を見ると日本より勢いがあると感じますが、総合的に見ると日本はそんなに悪くない社会です。
超優秀ならアメリカが有利
超優秀な人への賃金は、アメリカの方が高いです。
しかしこれは、日本以上に優劣の差をつけるために可能です。
アメリカの会社はいらないと思ったら、
『明日からこなくていい』
と、すっぱり切られてしまいます。
日本では優秀でない人でも、何となく出来そうな仕事があてがわれたりします。
切られるとしても多少は猶予があります。
ブラックの経験はある
サビ残・休日出勤という、ブラックの基準にあたる会社を経験しました。
ですが、足にクサリをつけられていたわけではないので
『ああ、ここダメな会社だ』
と思って、さっさと辞めただけです。
『日本は終わっている』
と思っていたら、いい環境を目指す転職も二の足を踏んでいたと思います。
日本が終わっていると思う部分
わたしはIT系の仕事が多かったです。
新しいサービスとかが色々出る度に、すぐに天下り用の審査・監査の団体が作られていました。
こういう関所でサービスを減退させ、蜜をすいとる仕組みを見ると
『終わってる・・・』
とつぶやきたくなりました。
経済成長期より豊かな社会
『昔は景気が良かった』
って言われますが、わたしは昭和生まれなので当時の記憶が残っています。
それで思い出すと昔の金持ちなんて、大理石くらいしか買うものがなかったです。
ゴールデンレトリバーなんてまだいなくて、こんな感じの犬しかいませんでした。
ちょっと大げさに言いましたが、当時より今の方が選択肢が多くて豊かことは確かです。
少子化で日本は終わってる?
少子化で日本人が絶滅するように言われていますが、人口は明治の終わりで5000万人弱くらいでした。
そう考えると、今の人口は十分に多いです。
急減すると社会保障の面で大変なことはありますが、そういった制度がない時代でも人は生き延びてきたので問題はないと思っています。
リタイアしてみたら想定よりも少ない生活費で済んでいて、事前に危惧していたようなこともありません。
日本を下げる心理
ある記者のツイートで、日本人のルールが否定的にあげられていました。
外国人のおっちゃんがエレベーターに乗ろうとした中年男性を追い出し、ベビーカーに乗った人を手招きして乗せたことに感動した記者。
『列にきちんと並ぶなんて、形式だけの「美徳」と、誰かを思って動けるおっちゃんの行動と、どっちが世の中を良くするだろう。』
でツイートが締められていました。
一コマだけ切り取って、最後は日本の習慣を下げるのがいつものパターンです。
災害時を見ても日本人は公平な上に、自分より困難な人が優先されるよう配慮していました。
そういうことが目に入らない人が、日本を下げているように思います。
社会を嫌う人が、自分まで不幸にしてしまう理由