経済危機でも就・転職に困らなかった理由

社会人

 

社会に出ることを意識しだす年齢の頃、経済危機が起こった時に人生がどうなるのか、すごく心配でした。

 

恐慌というと取り付け騒ぎ(お金がおろせない)で銀行に人が殺到したり、住む家を失ったりという情報しかありませんでした。

 

ビビらせるだけで、その時代に人々がどうやって生きたのかという情報はなかったです。

 

今も不安を煽る情報ばかりなので、危機下にどう暮らしたのか、わたしの経験を書いていきたいと思います。

結論から言うと、低スペックでもぜんぜん平気でした。

 

『逃げる』のが重要

 

バブル崩壊後の就職

 

バブルが崩壊して数年後の、就職氷河期の頃に学校を卒業しました。

 

100社面接しても内定ゼロとか、そういう情報ばかりがテレビで流されていました。

 

そこでわたしがとった行動は、

『就職からの逃げ』

です。

 

面接官に否定されるのが嫌なので、どうせ受からないのならと、就活を一度もしませんでした。

だからこのブログでは、新卒の採用面接については経験がないので書いていません。

 

ただ、就活から逃げても30半ばからは、給料が大企業平均から下回らなかった方法は書いています。

 

無職生活も長めでしたが、問題ありませんでした。

 

 

逃げてバブル崩壊後の氷河期を回避

 

他の氷河期世代と自分を比較してわかったことですが、氷河期の問題は求人数の少なさではありませんでした。

 

就活に挑戦した人が、落され続けた事で

『自信喪失』

をしたのが一番の問題です。

 

自己評価がすごく低くなってしまい、わたしより高スペックなのに、手取り14万円の仕事にかじりついていたりします。

 

チャンスがきても、二度と挑戦をしない人になってしまいました。

わたしは逃げてノーダメージでした。

 

自己評価が低いと、自分に見合った会社としてブラックを選んでしまいがちです。

人は氷河期とブラックのコンボで、泥沼にはまります。

 

経済危機でどこに逃げたのか?

 

氷河期で就活せずに、ぬるっとフリーターになりました。

 

この間に、ひもじいと思った事は一度もありません。

リゾートホテルの住み込みでは、バイキングの残り物が食べられたので、毎日レストラン状態です。

 

太ったので

「今日は寿司を我慢しよう」

と言って、ステーキを食べたりしていました。

 

皆が就活大変だと言う時に、1ミリも傷つかずに暮らしていました。

これがのちに、図々しく職を選ぶ就・転職活動につながりました。

 

逃げから戻る

 

フリーター生活を6年くらいやった後で、ようやく就活をはじめました。

 

バイトの面接で高確率な採用経験があったので、苦手意識はありませんでした。

就活していなかったので、SPI(筆記試験)を知らずに勉強していなかったり、多少のマゴつきはありましたが就職できました。

 

就職してもバイト感覚が強かったので、割とすぐに転職してしまいました。

学歴も職歴も低すぎましたが、毎回、どうやって取り繕うかに工夫を凝らし、働き口には困らなかったです。

 

氷河期から逃げたおかげで、悲壮感を漂わせずに済みました。

疫病神感を帯びてしまうと、採用されにくくなってしまいます。

リーマンショックから逃げる

 

リーマンショック時、

 

『100年に一度の経済危機』

と言われていました。

 

ただわたしは、全くの無風で何が危機だったのか実感がありません。

ITの業種で右肩上がりだったので、経済的な影響は全く感じませんでした。

 

もしかしたら、リーマンショックが無かったら給料がもっと貰えたのかも知れないですが、特に不満な額ではなかったです。

 

経済危機が起こってから行動するのではなく、問題のない業種に逃げていたので、影響を受けずに済みました。

 

基本は早逃げ

 

仕事を辞める事が、

 

『逃げ』

だとされやすいですが、そもそも逃げる事の何が悪いのでしょう?

 

人間の生存本能には、逃げる事が組み込まれています。

人は常に、逃げて新天地を見つけて繁栄しています。

 

終わりが見え始めたら、別の仕事に移る事は合理的な選択です。

会社が同じ仕事を惰性で続けているなら、早めに逃げてしまいます。

 

だからわたしは、倒産を経験した事がありません。

 

常に身軽にしておく

 

リーマンショックでピンチになった人は、ローンとか生活とか、少し背伸びをしていた人が多いです。

 

わたしは収入が増えても生活コストは上げないので、いざ逃げる時はすぐに実行できます。

年収1000万円を超えても、風呂場にトイレがある物件に住み、ひたすら貯金をしていました。

 

だから1社にしがみつかず、適時転職ができました。

 

辞めた後に倒産

 

倒産の予兆の参考に、わたしの経験を書きます。

 

過去にバイトや正社員で経験した会社で、2社ほど倒産しています。

1つは、プロのカメラマン用の現像所です。

 

フィルムカメラからデジカメへと変化していく中で、現像以外のサービスから変化せずに終わっていきました。

 

働いていた時はデジカメがまだ未発達で、現像所は活況でした。

そういう時に次の事業を考えないと、サイクルが早い現在は生き残るのが難しいでしょう。

 

技術が絡む業種では、現状維持をするようになったら、終わりが早いでしょう。

 

ITでも潰れる

 

ITの会社も倒産しました。

 

ベンチャーの場合、社長をよく観察する事です。

創業時には、その社長の人格的に黄金期とも呼べる、全てが上手くいく期間があります。

 

そういう時には、キラキラとしてカリスマ性があるように見えて、一生うまくいきそうにも見えます。

 

しかし会社がしばらく続き、社長の黄金期が終わっていき、歯車が狂いだします。

社長は自分の感覚を信じて、新たな事を主導しますが、ITを理解するには感覚が古くなってしまっています。

 

過去の成功体験から上手くいくと思っていても、次々と失敗します。

社長は社員のせいだと思い、自分の感覚が古くなったのだとは認識しません。

 

双方が不信感を抱き、不満をぶつけあって社内はギスギスとします。

それで社員が辞めていって、最終的に倒産となります。

 

わたしはギスギスしだす前に辞めていて、倒産に立ち会っていませんが、社員のケアは無かったと聞きました。

 

逃げずに残った人ほど、ダメージが大きく、それを自分で抱える事になります。

 

コロナショックから逃げる

 

コロナでフリーランスが無職になったり、企業活動が休止しています。

 

この危機の少し前に、わたしは既に40代で早期リタイアして逃げています。

株で含み損が600~700万円くらいですが、問題はありません。

 

働く期間を短くする

 

会社員のリスクを減らす方法として、働く期間をギュッと凝縮して、早めに会社勤めを辞めるという考え方があります。

 

わたしの場合、適職に就いてから正味10年くらいしか働いていません。

遊びとかを一切考えず、仕事ばかりをしていました。

 

わたしにとって一番の不安材料は、人生が行き詰る事です。

経済的な自由さえあれば、経済危機の不安からは逃れる事ができます。

 

最後の年は年末まで勤めていれば年収3,000万円超でしたが、それには固執しないで年の途中で辞めてしまいました。

 

いち早く新しい生活のリズムを作りたかったので、時間を買う感覚でした。

 

複数の収入減を確保

 

わたしは一応、株の配当金などがありますが、いざとなった場合のバックアップを用意しています。

 

仕事がITだったので、在宅でできる事は結構あります。

現役だったら趣味で動画編集でもやって、スキルを身に着けて収入減にすると思います。

 

非ITだったとしても、ウーバーイーツとか個人事業主であれば、抵抗なくできそうな気がします。

 

何も問題がない時に逃げ道を確保しておくことで、経済危機が起こっても問題なく過ごせます。

問題が起こってから対処しようとすると、選択肢が限られてしまいます。

 

逃げ道を間違えると詰む

 

経済危機の時に破滅する人は、危機に遭遇した時の逃げ道を間違える人です。

 

人間は恐怖を感じた時に、ものすごく短絡的な解決策を選んでしまいがちです。

原始時代の人の危機は、大抵が目の前の事に対処すれば解決できたので、脳の反応として短絡的な判断は正しいです。

 

しかし現在の危機に対しては、数年後を見据えた行動を選ばなければなりません。

脳が恐怖に反応する短絡的な反応が、逆に判断を間違わせてしまいます。

 

この危機に対する反応を補正し、安直な方向に逃げないようにしてください。

 

逃げた先で努力すればいい

 

例えばわたしは新卒でフリーターに逃げましたが、そこで様々なものを拾いました。

 

仕事の種類を複数知って、自分の適職を見つけるヒントになりました。

自分が伸びる環境に逃げたのなら、そこで努力をしなければ、ただの転落人生です。

 

偉そうに言っていますがバイト含めて10社以上、職を転々しました。

そんな風に生きても、経済危機は乗り越えられました。

 

不安を煽る情報が多いですが、自分で経験して見ると、人生はそうそう詰まないものだとわかりました。

 

今の環境が危険だと思ったら、5年後を見据えて逃げの計画を練る事をオススメします。