字が汚い社会人の末路

社会人

 

わたしの脳は、図形関係の処理がバグッているのか、漢字を書くのがすごく苦手です。

 

字も汚くて、ボールペン字の本を何冊も練習しましたが、下書きをなぞる事もできません。

だから人前で書く時には余計に、頭が真っ白になって、簡単な字さえ書けなくなってしまいます。

 

『文字に人柄が出る』

と言われて、今よりも文字を書く時代に社会に出ました。

 

汚い文字だと、生涯低収入に追い立てられてしまう危機を感じていました。

 

こういう時に人生の選択肢が出てきて

 

・大人しく低収入コースを歩く
・攻めに転じる

 

を選ぶことになります。

 

わたしは攻めに転じて、会社から文字を書く業務を無くすように仕向け、それが効率化につながり年収が激増しました。

 

字が汚い人は、

『会社において手書きは、非効率な悪しき習慣』

と、悪習を責める気概で乗り切りましょう。

 

字が汚い社会人の試練

 

わたしの字が汚いレベルは尋常ではなく、漢字の怪しさもあって、目の前に人がいる時には株式会社の

 

『株』

の文字さえ怪しくなります。

 

これで一番困ったのは、銀行の法人口座窓口です。

カウンターで逃げにくい椅子に座らされて、目の前に行員が座って待っている中で書類を書かされます。

 

いつも用紙をあらかじめ貰って、書いてから持って行くようにしていましたが、追加で書かされる事がありました。

 

そういう時には達筆風にしてごまかしたり、説明書類のどこかに、参考になる漢字がないか探していました。

 

法人口座の場合、会社の代表ではないと、ちょっと審査っぽい雰囲気になるので、漢字のプレッシャーが増しました。

 

だからなるべく良い身なりをして、金持ちっぽい雰囲気にしたり、そっちでごまかしていました。

 

 

基本はネットバンク

 

手書きでなくても、代替手段は沢山あります。

 

ネットバンクを使えば、窓口に行く必要は殆どなくなります。

わたしは住所変更とか、海外送金の用件で窓口に行ってました。

 

海外送金に関しては、ネットバンクにオプションをつければ、窓口に行く必要はなくなります。

オプションの料金は数千円くらいでしょうか。

 

変な経理がいると、この数千円を節約しようとします。

ですが、窓口に行って順番待ちをする時間をコスト換算すれば、ネットバンクにオプションをつけた方が方が安いです。

 

ホワイトボードは図形だけ

 

ミーティングで会議室を使う場合、ホワイトボードで説明する事が多かったです。

 

ここでも漢字が出て来ないので、別の言葉に置き換えたりしていました。

ですがその内、パソコンを大型モニターやスクリーンに繋ぐ方法にしました。

 

紙を配る方法もありますが、もらった紙って会議以外ではあまり見ず、勿体ないので使いませんでした。

 

そもそもミーティング自体が無駄なので、極限まで減らしました。

 

文字を書く仕事を無くすと、お金になる

 

放っておくと会社には、様々な手書きの仕事が作られます。

 

例えば経費申請書類だとか、連絡先だとか、勝手に髪を使いだします。

それらを最初からファイルでやり取りするようにして、構造自体を変えていきます。

 

デジタルのファイルなら、簡単なプログラムでデータを取り込んでまとめてチェックする事ができます。

 

それが会社の文化になっていき、あらゆる事を効率化して、利益に対してコストが少ない会社になります。

 

その効率化の分だけ、改善した人の収入に変わりやすく、どこの会社でも必要とされる人材になれます。

 

就活で漢字が書けない時

 

就職試験対策の本を買って、筆記試験に出る漢字は、その期間だけ反復で何とか覚えました。

 

フェイントで自由形式の、会社を選んだ理由だかを書かされた時は、漢字が出てきませんでした。

冷静にケータイを取り出して、時間を見るような仕草で、文字を打ち込み漢字変換しました。

 

調べ物をしているのではなく、けだるそうな顔をしていれば、やましい事をしていると思われにくいものです。

 

堂々とした態度も有効で、漢字が書けない事をごまかす以外にも使えます。

フリーターの時に、取り外した蛍光灯を置いたら、温度差なのか自然に割れた事がありました。

 

元請け会社の社員が、舌打ちしながら近づいてきましたが堂々としていたら、何も言ってきませんでした。

 

ヤバい!と身構えると、それを見た人はリアクションで怒るので

 

『怒られる筋合いはない』

と堂々としていると、ツッコミを防げます。

 

無論、本当に悪いことをしていたら謝った方が良いですが。

 

 

文字を書かない事を正当化する

 

履歴書は手書きが常識だった頃に、わたしは文字の汚さを隠すために、パソコンで作成しました。

 

ネットにフォーマットが無かった時代なので、一から作り手間がかかりました。

その作業をした自信もあったので、堂々とパソコン作成の履歴書を提出しました。

 

その履歴書を、自分の書類作成能力を示す自己PRとして使い、いかにして作ったのかを説明しました。

 

本当はバイオハザードの感染者みたいな、呪いっぽい文字しか書けないのを隠すためですが、堂々とした態度で押し切りました。

 

『ビジネスでは手書きは遊び』

と、会社に説教するくらいの気持ちだったので、面接官に手書きじゃないと注意されたら、飛び掛かってしまったかもしれません。

 

字が汚くても問題ない理由

 

社会人をやってきて、字が汚くても支障はありませんでした。

 

仕事でも年賀状はなるべく廃止し、仮にもらってもメールでお礼を伝えていました。

紙にして配達員さんの手を介すと、何か特別な効力が生まれるのでしょうか?

 

この考えのもとに、紙の請求書をなるべく廃止できるよう、社内の売買システムを変更したりして実利を上げました。

 

それで潤った分を取引先に循環する事で、手書きの誠意よりも気持ちが伝わったと思います。

会社でペンを持つ事は、ほとんどなくなりました。

 

書く仕事は稼げないからやらない

 

手書きは気持ちが伝わりますが、たった一人の相手にしか伝わりません。

 

電話営業とかも、一人の営業が一人の客に電話をする、マン・ツー・マンの仕事です。

これらはいずれも、稼げない仕事になっています。

 

手書きの業務が多かったのは、役所関係の書類です。

非効率だなぁと思いながら、手書きの業務に付き合いました。

 

役所は安泰なように見えて、人口減に寄る市区町村統合で、ポストが減る可能性があります。

その時に、書類仕事をしていたスキルで、転職が有利に働くでしょうか?

 

字が汚くても安心できる話

 

大隈重信という人は、早稲田大学を創設したり大臣をした人です。

 

この人は大変な負けず嫌いで、友人の字の方がキレイだったので、生涯字を書くのをやめる決意をしたそうです。

 

パソコンのない当時でも、字を書かない決意ができるし、出世もできました。

これでもう、手書きじゃなくて大丈夫な理由が見つかりましたね。

 

誰かに手書きにするよう言われたら、

 

「早稲田大学を作ってから言ってくれますかッ!?」

で、黙らせる事ができます。黙らせても許せず、ワナワナするかもしれません。

 

漢字が書けなくても、他で補う

 

苦手な漢字を克服しようと頑張りましたが、途中であきらめました。

 

10の努力をしても、2くらいしか伸びないので、その努力を得意科目に振り分けました。

その結果、総合力が上がって、収入に困る事がなくなりました。

 

今でも文字はキレイになりたいですが、それ以上に上手くできる事に注力しているので、しばらくは放置しています。

 

今って5段階評価でオール3とかより、1があっても他で5があるスペシャリストの方が、稼げる社会だと思います。

 

 

字はうまいけど、生活が滅茶苦茶な人

 

字はめちゃくちゃうまいけど、分不相応な暮らしをして、すぐに借金を作る人を見ました。

 

理由を調べたら、どうも親が落ち着きがないわが子を心配して、書道教室に通わせたみたいです。

こういうパターンがあるので、

 

『文字に性格があらわれる』

というのは、あてにならないものです。