このブログを書くにあたって、無駄に職歴が多いわたしのデータが役に立ちました。
20代でお試しの仕事の繰り返しだったことで、様々な種類の仕事や社員の質のデータが集まりました。
後年に管理職・役員になっていくに従い、人の才覚を判断することが多くなりました。
その視点を自分自身の職歴に向けて、遺伝はどのように適職に関係するのかを解説していきます。
ちなみにわたしのスペックは、低学歴・フリータースタートの社会人生活です。
持ってる資格の中で一番難関だったのが自動車免許というレベルです。
だから純粋に仕事選びによる年収の変化のデータになっています。
最低が年収200万円以下(社保なし)で、最高が2,500万円です。
親兄弟の中で偏差値はわたしが最も低かったですが、収入は最も高かったです。
たまに「お金のことを書くのは浅ましい」という反応をもらいます。
しかし社会人の悩みの多くは経済的なことなので、ブログを有用な情報にするためには必要だと思っています。
自分の持てる能力を最大限生かす選択がが、収入につながります。
⇒ 経歴
親兄弟を観察して、遺伝的特性を見る
遺伝の影響は、IQの場合は66%に上るのだそうです。
わたしの親は時代もありますが高卒で、姉は大学の偏差値が57前後でした。
父親は中小の社員で、姉は会社員をした後に士業の資格を取って独立しました。
わたしは学業に自信が無さ過ぎて高校は余裕で受かる偏差値40台のところで、そこから推薦で専門学校に入りました。
正確な偏差値はわかりませんが、数学の公式など決まり事をおぼえるのが苦手で、偏差値は相当に低かったと思います。
就活の進路選びの参考情報は、偏差値50以上が対象になっているっぽいので、わたしは全く参考になりませんでした。
高IQの路線を追わなかった
高IQの進路を追うとしたら、スーツを着てそれらしい会社に入ることです。
ただ入れる会社は高IQの人よりグッと下の、給料が安い会社に限られます。
このルートに入ってしまうと、永遠に高IQの人の後塵を拝す事になるので、わたしは進みませんでした。
本当はどの会社でも社員になれないと思って諦めた、という方が正しいのですが・・・
そしてフリーターのルートに進みました。
当時は『ニート・フリーター』が社会問題にされていて、まともな人生が送れないと思われていた時代です。
わたしは人からの教えを理解できない頭のおかげで、『フリーターは浮上できない』という教えも頭に入らずにすみました。
IQは賢さの一角にすぎない
長く売れているお笑い芸人を見ると、賢さを感じないでしょうか?
話の組み立て方や、みなが経験する日常の中から独自の観点で面白いことを抽出する能力。
その能力に比例して経済的にも豊かです。
彼らはIQとは別の要素によって、賢さをつくりあげています。
IQ以外を伸ばせばいい
学校の成績はIQが密接に関係しています。
しかし社会人になると学業成績よりも多角的な問題解決能力である、知恵の方が重要になってきます。
わたしが選んだフリーターのルートでは、目まぐるしく仕事が変わりました。
IQ以外で社会人が成功する要因は、性格的な要素です。
わたしの場合は人の評価を気にしすぎて、無能扱いされるのが怖すぎて、バイトの給料分以上に上手くやろうと必死でした。
恐怖心は人の脳を研ぎ澄ませて、問題が解決できるまで強迫観念のように悩み続けます。
これを何年もやっていると、問題に対して無数の可能性を考える事ができるようになります。
遺伝の影響を単純にIQだけで考えず、性格的な要素も加えると可能性が広がります。
後に高IQ型の人と一緒に仕事をする
フリーターから零細を経て、知恵が発達したところで高IQ型の会社で働きました。
恐怖心の中で発達したわたしの脳は、そこでも充分に機能しました。
そこでもう一つ、IQが高くなくても別の才能で補える事がわかりました。
それは発想力です。
会社で起こる問題は、正道で考えても答えに辿り着かない事があります。
そこで飛躍した発想が必要になります。
高いIQの場合は、過去の学習から策を出す習慣があります。
しかしそれが出来ない人は発想に頼ろうとするため、無意識下にある何かの知識が結びついて、飛躍した考えが浮かびます。
発想力を伸ばす
何事も慣れが必要です。
発想力も同じで、訓練をしない発想力は、ただの思い付きにしかなりません。
わたしの発想力が仕事で使えるものになったのは、アウトプットを繰り返したおかげです。
問題を解決するツールを設計し、依頼できる人がいないので自分で形にしていました。
最初は使い物にならない物が出来上がりますが、そこから得られる事は多いです。
特にデータベースはどのデータを紐づけるかや、インプットからアウトプットまでの一貫した設計が脳の発達に影響を及ぼしました。
データベースが難しそうだと思う人は、エクセルで初めてください。
好きな映画のデータベースをエクセルで作るとか、自分の目の前のものを題材にすると作りやすいです。
遺伝はどこまで仕事の適性に関係するか?
遺伝が最も大きく影響するのは音楽で、実に9割が遺伝なのだそうです。
すばり言うスウェーデンの研究では、音楽は数千時間練習しようが遺伝的な才能がないと結実しないと言っています。
確かに売れないバンドマンが大量発生するのを見ても、遺伝の影響による仕事のミスマッチが理解できます。
『好きこそものの上手なれ』
という言葉がありますが、あれは遺伝的に向いているから好きだと感じる事ができて、上達するのが早いのではないでしょうか。
音楽の場合は聴くのが好きというのを演奏が好きだと誤解して、誤ってバンドマンになってしまう人が多いと思います。
これは一般の仕事選びでも教訓にしたいところです。
遺伝からどんな会社を選べばいいのか?
遺伝的な特性を考えて仕事を選んだ方がいいのは確実ですが、音楽の仕事のように必要な才能が明確なものばかりとは限りません。
例えば偏差値が高くない家系のわたしですが、最も稼げたのが頭を使うイメージのあるIT系の仕事でした。
ITの仕事の経験がないと難しそうだと思ってしまいます。
ですがITといっても、実際は数学的な仕事ばかりではありません。
偏差値が低めのわたしが苦労したのは、サーバーやフレームワーク(開発フォーマット)を覚える部分でした。
自分の発想力が使えず、厳格なルール通りにしなければならない作業です。
わたしは発想力が使える、設計の方が向いていました。
一般の会社を選ぶ時は、想像より仕事の幅があると思ってください。
必要以上に遺伝で選択肢を狭める必要はありません。
何だかんだ、親の進路は参考になる
わたしの父親は中小企業で工程管理や、部署異動で経理などをやっていました。
そこでほどほどに出世をしたようなので、無難に仕事をこなせたのでしょう。
わたしも工程管理に通じるデータベースの設計や、経理の合理化などをやっていました。
母親は保母で、わたしも仕事で他の人の面倒を見る役回りが多くありました。
遺伝は両親の掛け合わせなので複雑ですが、両方が不得意な分野は子供も不得意な可能性が高いです。
どの仕事をすればいいのかわからず、途方に暮れている方は、親兄弟の仕事の活躍度を参考にしてはいかがでしょうか?