わたしはフリーターだったので、そこから就職するには大量の履歴書が必要になると見越して、履歴書をパソコンで量産することにしました。
まだネットにフォーマットがない頃だったので、自分でフォーマットから作成しました。
履歴書は手書きが常識の時代でしたが、わたしは字が汚いのを隠すため常識を無視するしかありませんでした。
その結果、IT業界の正社員の仕事が決まって、数回の転職を経てベンチャーとしては大きめの会社の役員になることができました。
出世してからは会社の採用の基準作りや、面接官への指導なども行い、自分でも大量の履歴書を見ました。
⇒ 経歴
その経験から言うと、履歴書が手書きかどうかは全く気にする必要はありません。
履歴書を手書きにするか迷っている方に、わたしの経験を書いていきます。
履歴書は手書きでなくても余裕で大丈夫だった
当時はパソコンが使えない中年が威張るという頃だったので、パソコンで作った履歴書に嫌味を言われるんじゃないかと身構えていました。
けど受けた会社では、あからさまに悪い風にとる会社はありませんでした。
言い訳を考えておいた
履歴書が手書きじゃない事を指摘された時に備え、アピールにつながるような言い訳を考えておきました。
面接官「履歴書は手書きじゃないんだね」
あなた『確かにそうですね。私も手書きにするか、パソコンにするか悩みました。
採用業務をする方は多忙だと思うので、パソコンの書類作成能力をご覧いただく意味も込めて履歴書を作らせていただきました。』
実際の面接では手書きじゃない事をツッコまれませんでしたが、パソコンの実務能力を見てもらうためという事は伝えました。
それで採用です。
履歴書を読む側になって
一回求人広告を出稿すると、新卒採用でなくとも数十枚の履歴書を読むことになります。
そういう時の書類はデジタルの方がありがたいです。
特に手書きの場合、ダイイングメッセージかと思うようなものもありました。
悪筆のわたしが言うのもなんですが、汚い字ってなんか怖くないですか?
時間をかけて丁寧に書いても汚いなら、それはもうパソコン一択です。
就活なんて自分に不利なものがあったら、ルールを変えてしまえばいいんですよ。
常識のラインがどこまでかという問題がありますが、ここまで崩したら不採用でした。
書類はパソコンで作るのが常識
会社の書類は保管・流用・共通化する必要があるので、手書きのメリットは一つもありません。
もしも会社で企画書や報告書を手書きで書いている人がいたら、それは問題社員です。
取引先にしても書類は紙媒体より、PDF形式のファイルでやり取りすることが多かったです。
そういう時代に履歴書がパソコンか手書きかというのは、迷う必要もないくらいパソコンで大丈夫です。
たまーに変な会社もありましたが、そういう所はむしろ入らなくて命拾いしました。
市販の履歴書には、いらない欄がある
市販の履歴書には、様々な仕様のものがあります。
趣味が無い人にとって、趣味の欄は途方にくれます。
それに書くとしても読書とか音楽鑑賞とか、無難なものにならざるを得ません。
個性を出そうと『岩盤浴』と書いても、何のアピールにもなりません。
そういう無駄な欄は、ガッツリ削って大丈夫です。
パソコンの履歴書を見栄えよく
パソコンで履歴書を作るとスッキリするのはいいのですが、スカスカだと手書きより目立ちます。
なので職歴の欄に業務内容を書き加えてしまいます。
履歴書が弱いと職務経歴書を読んでもらえないかもしれないので、履歴書に内容を書いてしまいます。
ちなみにコンビニのバイトの職歴がある人は、システムや物流の知識があるとアピールできます。
営業の仕事だったら、こんな風になります。
わたしはフリーターだったので、履歴書にあれこれ釈明を加えました。
後は志望動機などで必勝パターンを作っていました。
履歴書の手書きにこだわる人は、無視するのが正解
かつてTVゲームが流行した頃、全国でPTAが問題視して、外で遊ぶのが正しいという運動をしました。
しかし大人になって、会社でパソコンを使う時に役立ったのはTVゲームの経験です。
社会の変化に対応できない人ほど、古い方法に固執します。
アナウンサーでもなければ、写真はデジカメ自撮りで十分です。
手書きの履歴書はくだらない儀式
履歴書を手書きにするという行為は硯で墨をすって、『お正月』と書くのと同じです。
趣味の世界では通用しますが、ビジネスの世界では遊びになります。
何故、パソコンという道具があるのに、使用しないのでしょうか?
わたしは手書きだと履歴書1枚につき、1時間かかります。
精根尽き果てるので、何社も受けるのが嫌になります。
文字で人となりを判断する人は変質者です
企業で採用担当っぽい事をしていて、手書きの履歴書がいいと言っている人は変態に近いです。
マンションとかで好きな人のゴミを漁っているかもしれません。
字がキレイな事でわかるのは、子供の頃に書道教室に通わされた事くらいです。
仕事の能力を計るのが苦手な人は、見た目でパッとわかりやすい、字の美醜で判断しようとします。
ちゃんと能力を見極められる人は、『デキる人は、往々にして悪筆』という結論に至っています。
歴史の偉人たちにも悪筆は多くいます。
面接の場で手書きでない事を咎められても、変質者がとんちんかんな事を言っていると思ってください。