せっかく早期リタイアしたのに、1年の内の2か月くらいを花粉症で潰されるのがもったいなく思えてきました。
ネットで治療法と病院を調べました。
万全を期したつもりでしたが、クリニックで思わぬ事があって恥をかきました。
これから花粉症を治そうとする人に参考になればと思い、恥をさらします。
さぁ、花粉症を治しに行こう
花粉症を治す方法を調べたら、舌下免疫療法というものがありました。
これはスギ花粉の成分が入った錠剤を毎日飲み、スギ花粉に慣れていくというものです。
ネットで万全に調べたので、後はこの治療をやっている病院に薬をもらえばいいと思っていました。
自己申告だけではダメだった
クリニックではいくつかの治療方法がありましたが、問診票に舌下免疫療法の希望を書きました。
完全にわたしが主導権を握っていたつもりでしたが、花粉症の自己申告だけでは通用しませんでした。
まずアレルギーを調べるため、採血をされます。
血液検査の結果が出るのは1週間くらいかかるので、それまで治療は開始されません。
クリニックで恥をかかされる
血液検査までは想定の範囲内でしたが、医者が鼻の中を見ると言い出しました。
そしてファイバースコープを鼻につっこみ、モニターに大写ししてさらし者にされました。
マスクをして外出していたし、鼻の中をきれいにするのを怠っていました。
医者がスコープを奥に進めながら
『はい、鼻汁(びじゅう)がありますね~』
と実況までしました。
いいえ先生、それは鼻くそというんです。
花粉症の診断を受ける時の注意事項
わたしも常識があるから、最初から鼻の穴を見ると教えてくれていたら洗っていったのに・・・
血液検査だけで十分だと思いますが、いっしょにポテトをつける感覚で診療を追加されたのでしょうか?
ファイバースコープで花粉症の原因になる、鼻の中の粘膜のでっぱりを解説されました。
レーザー治療を選択したらこの粘膜を削られますが、再生する可能性があるのでわたしは舌下免疫療法にしました。
小芝居をする
鼻の中を見られた恥ずかしさをごまかすため、思わずファイバースコープを痛がる芝居をしてしまいました。
スコープは細いしそんなに奥まで入れないので、痛くはありません。
けど抜かれた後で、ちょっと涙をぬぐう仕草までしました。
これで医師の意識がわたしの鼻の穴から、痛い診療をしてしまった罪悪感に移ればと思いました。
わたしは卑しい人間です。
次回の診察の日を確認された時にも、小芝居をしてしまいました。
無職だからいつでも大丈夫なのに、忙しいアピールで日程を考えるフリをしてしまいました。
花粉症は治ったとしても、こういう人の目を気にする性格は治らないでしょう。
またしても無職を隠そうとする
3月の花粉の季節になって、いつもの錠剤に加えて症状を抑える薬を提案されました。
その時に医師に強い薬か、車を運転できる弱い薬にするか問われました。
わたしは仕事をしています感を出すために、弱い薬の方を選んでしまいました。
舌下免疫療法の費用
血液検査が高くて、5000円くらいかかりました。
それとファイバースコープもあってか、初診は合計で7千円弱くらいかかりました。
翌週に血液検査の結果を見に行くと7段階中で3つ星がついていて、アレルギー反応ありで花粉症認定されました。
けど自分の花粉症の辛さに対して、★三つは納得できませんでした。
アマゾンの商品レビューだったら、一言二言ケチがつけられている★の数です。
初回は弱い錠剤
毎日の飲み忘れを防止するためか、弱い錠剤はシートにランダムに薬が入っています。
初回はアナフィラキシー(ショック)が起こらないか見るため、錠剤を口に含んでから30分ほどクリニックで待機します。
さぞかし料金を取られると思ったら、この日は弱い錠剤1週間分の薬代込みで700円弱で済みました。
薬の様子見のため1週間後にまた診察を受けるので、受け始めはクリニックに行く頻度が高いです。
以降は月1回の診察で、薬代込みで2600円~3000円くらいかかります。
最初にネットで毎日薬を飲んで3年かかると知った時は、思わず鼻水がぶり返しました。
3年で8万円くらいコストがかかりますが、1年目で花粉症が軽減される人もいるみたいです。
薬局で途方に暮れる
成分の弱い錠剤の1週間が終わり、強い錠剤の1ヵ月分の処方箋を出してもらい薬局に行きました。
初めての経験ですが、処方箋薬局に在庫がないと言われました。
大人の余裕をかましましたが、内心は狼狽してマスオさんみたいになっていました。
もう一生治らないのかと、絶望の絵が浮かびました。
しかし親切に近くの処方箋薬局を教えてもらい、そちらで入手できました。
追記:院内で薬を出してもらった方が安い
いつもは処方箋を持って薬局に行きますが、院内で薬を出せると言われたので、病院でもらいました。
すると診察代と薬代の合計が、いつもより2割以上安く済みました。
病院を探す時には、シダキュアを院内で出してもらえるか確認した方が良いです。
わたしは1年近く治療を続けて、ようやく院内処方が安いことを知りました。
花粉症には現役時代から悩まされていた
会社のすぐ近くに住んでいたし、デスクワークだったので普通の人よりは被害は少なかったです。
しかしたまに外出をすると都心部の排ガスと相まってか、ひどい花粉症の症状が出ます。
かといってマスクにゴーグルをしたら、くもって歩行不可能でした。
毎年、花粉症のシーズンになると頭痛などで頭がボーッとして、デスクワークに支障が出ていました。
荒療治を試みる
花粉症は排ガスと化合して悪化するらしいので、山の中で花粉だけ摂取すれば治るんじゃないかと考えました。
そして花粉シーズンの山に行った夜、穴という穴がすべてふさがりそうになりました。
窒息するかと思いました。
交感神経と副交感神経の切り替わりとかで、寝る時や寝起きがひどいことになるそうです。
北海道移住を考える
せっかくリタイアして自由な時間を得たのに、1年の内2か月くらい行動が制限されるのは惜しいです。
花粉が少ないスギの植え替えに期待しましたが、あと数十年は花粉が増え続けると聞いて絶望しました。
そこでスギ花粉があまりない北海道への逃亡を考えました。
社会人って一度は北海道か沖縄への逃避を考えませんか?
しかしすぐに現実に戻って、免疫療法で治す事を決意した次第です。
まだ治療を始めたばかりですが、効果が出たら追記していきたいと思います。
花粉症の闇に気付く
製薬会社に消されるかもしれないですが、予報で煽っておいて、当日はそうでもないというパターンが続いています。
週間予報なんか見ると、全ての曜日に赤いイガイガで『非常に多い』とついていて絶望するんですよね。
花粉症治療薬の経済規模を考えると、赤いイガイガで脅すくらいはしそうな気がします。
追記 花粉症治療を始めて数か月経過
最初の1か月くらいは錠剤によって口内が腫れたり、喉の奥がむずがゆかったりしましたが、それ以降は何も問題ありません。
それでも月に1回、病院で診察を受けて処方箋をもらうわけですが、診察はいつも30秒以内です。
通うのが面倒ですがそれ以上に、無駄に多い診察で健康保険が破綻しないか心配になります。
今は9月なので花粉症治療の効果は不明ですが、春になったら追記したいと思います。
花粉症治療9か月後
シダキュアを飲み続けて9か月経ち、初めての花粉症シーズンを迎えました。
花粉症の症状は、体感的に4割減という感じです。
試しに花粉症が多い日にマスクなしで歩いてみたところ、片方の鼻が完全につぶれました。
喉と脳も痛いですが、治療前よりも軽いと思います。
ですがそのひどい日を経験した後は、症状は7割減くらいになりました。
それに花粉が飛んでると思うのが1ヶ月くらい短くなった気がします。
初年度で効果が出始めたので、今後に期待です。
シダキュアは長めになめる
シダキュアは舌下に1分以上と指示されますが、私は20~30分くらいは留まらせています。
花粉を体に慣れさせる治療なので、なるべく長い方が効果があるかなと思います。
昼寝の習慣があるので、その時に口の中に入れています。
少し面倒ですが、これで毎年奪われていた数ヶ月の時間を取り戻せるなら安いものです。
もうすぐ二年
治療を始めてもうすぐ二年ですが、今春の症状は花粉の出始めに頭痛がしたのが1日と、後はくしゃみが出る日があったくらいです。
目のかゆみはなかったので、花粉症はだいぶ軽減されてきたと思います。
月に一度の通院で診察自体は数秒で終わるのですが、待ち時間を含めると30分以上かかるのが難点です。
3ヶ月分くらいまとめて薬をくれれば楽だし、国民健康保険の医療費も減らせると思うのですが、ダメなんですかね?⇒オンライン診療で2ヶ月分出してもらえるみたいです。しかも安いです。
とにかくこの調子で治療を続ければ、花粉症で毎年失われていた2ヶ月を取り戻せそうです。