ITの中でも、とりわけエンジアの人たちはITに嫌気がさして辞める時に、それまでの経験を投げ捨ててしまいがちです。
ボロボロになって自信を失った状態での転職は、できるだけIT的なものから遠ざかろうとしますが、それまでのスキルをお金に変える転職の仕方は色々あります。
技術を勉強し続けなければならない環境は、元々そんなに長く続けられる仕事ではありません。
実践的な学習をして即活用するリズムが、エンジニアのスキルの一つなので、それを軸に転職を考えます。
普通の業種は変化を嫌い、アナログな方法でやっているので、そこに入り込むとエンジニア思考の人の価値が最大限に活かせます。
ただ新しい環境なので、いくつか気を付ける事はあります。
ITと言っても、様々な種類があるので、その中で転職を考える
ITエンジニアの中でも、機械に近い部分と人間に近い部分では仕事の性質が異なります。
エンジニア以外に仕事を広げると、ITの中でも更に性質が違ってきます。
広げた選択肢の中から、自分の適性に合ったものを選べばよいわけです。
ITエンジニアで行き詰まりを感じたとしても、関連する能力の全てが劣っているわけではありません。
F1カーをいじっていた人が、一般車の開発に転向するようなもので、ITの経験を他の仕事に活かすことが可能です。
IT業種で仕事を探すと、開発だけでなく様々な仕事があります。
その中には大よそIT業界とは思えない、パソコンという道具を知らない会社が沢山あります。
そこで強者になれば、評価がお金になっ返ってきます。
少し過激ですが
全盲の国では、片眼の者が王となる
という言葉があります。
持っている技術を、無価値だと決めつけない
コツコツとITエンジニアの作業をしていると、視野が狭まってその世界だけの価値観に偏ってしまいます。
そうすると、自分が持っている技術が第一級ではないと卑下してしまいがちです。
この状態だと転職先の選び方も、自信がなくて誰でも入れるような仕事を選んでしまいます。
技術が最先端でなくても、環境が変われば十分に価値のあるものになります。
自社開発か否かといった、狭い範囲の転職先選びではなく、仕事選びの視点を大きく変えてみる事をオススメします。
懐石料理の修行を積んだ料理人が、定食屋とか仕出し弁当屋に転身して大成功するように、エンジニアにも大成の道があります。
転職したらITで問題解決
仕事でお金になりやすいのは、問題解決能力です。
システムエンジニアほど、問題⇒解決を日常的にやっている仕事はありません。
多くの会社で仕事は保守的な方法になりがちなので、非効率なままで止まっている仕事があります。
利益が頭打ちの状態で、現状維持から緩やかに衰退していっています。
その流れに変化を与えられるのが、問題解決能力を持った人です。
少しレベルを下げるくらいが丁度いい
ITエンジニアが転職して失敗しがちなのは、新しい職場のレベルに合わせない改善をするためです。
いきなりサーバーを用意して、web上で動くシステムを使わせようとすると、パニックが起こります。
誰でも使えるエクセルにVBAを組み込むくらいで十分です。
ギャップが大きいと、そもそも稼働せずに終わります。
問題解決の範囲は、新しい職場の最低レベルの人も使えるという、簡便性も含まれます。
一番難しいのは、変化を恐れる社員です。
その時の経験を下記のページに書きました。
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周りがバカに思える場合
論理性が高いと、周りがバカに思えて嫌になる事があります。
しかし、論理性だけでは会社は成り立ちません。
外部の人と直接相対する部署の人は、接客に近い人当たりの良さが必要です。
そういう人は論理性より大事なことがあり、そのおかげであなたが外部の論理性が低い人に会わなくて済みます。
周りの人の事を防波堤のように考えると、不満も和らぎます。
コミュ力は必要だけど、飲み会は不要
コミュニケーション能力の事を、飲み会とかでワイワイする事だと思っている人が多くいます。
これは営業系で有効なコミュニケーションスキルで、飲みの席で上機嫌になったクライアントが仕事を決めるといった事があるからです。
だからと言って、飲み会=コミュニケーション力ではありません。
SEやITでのコミュニケーション力は、人の行動や意図を読み取ってITと連携させる能力の事です。
そして出来上がったツールなりシステムを稼働させる時、相手がわかる形式で使用方法を伝えられるかです。
相手の視点に立つ能力はSEとしても必要で、対極思考がIT的なコミュニケーション力です。
飲み会が苦手なら断っても大丈夫です。
ITでピンハネされている人は、催眠術を解く
ITでピンハネされていた人は、心身ともにダメージを負っています。
会社からすれば、スキルが合わなくても派遣先に送り込んでしまえばお金になります。
ストレスや劣等感を抱え込むのは、派遣された人です。
そうやって自信を失った状態で職を探すので、最底辺の業界に落ちて更に苦境に陥ります。
負の連鎖を断ち切るために、一旦冷却期間を入れても良いと思います。
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転職は自分の性格を見直す機会
プログラムはわずかな間違いも認めてくれない、融通の利かない世界です。
深く接している内に、自分が何に対しても否定的な性格になっていないか、注意を向けてみた方がよいです。
世間のSEに対するステレオタイプな見方は、神経質で冷血という印象です。
こういうネガティブなイメージは、良い意味で裏切れば簡単に好感度があがります。
転職を考える時は、同時に自分の性格のリハビリも合わせて行うと有利になります。