自信を失う出来事があった時は、脳が負けを経験した状態になっています。
動物は縄張り争いなどで負けた時に、それからはもう二度と争わずに弱者として肩を丸めて生きていくのだそうです。
わたしはバイト・辞める・バイト・辞めるという繰り返しの中に山登りを挟んだら、それまでの負のループが正のループに変わりました。
山に行くと豊かになりやすいメカニズムを書いてきます。
山に登ると何だか成功した気持ちになる
山に登って無事に帰って来るだけで、ミッションを一つクリアした気持ちになります。
この成功体験を繰り返すことで脳の負け癖が抜けていき、自分の中に成功を受け入れる下地ができてきます。
一発逆転みたいに即効性はありませんが、登山で地味にコツコツと成功体験を重ねる方が堅実で、しっかりと地歩を固めることができます。
内向型には特に有効
内向型の人は無駄に動くのを嫌いますが、それが就・転職において考えすぎて動けないことにつながります。
登山は動き続けないと帰ってこれないので頭デッカチな部分を直して、ちょうどいいバランスに調整してくれる効果があります。
登山中は一人で黙々と歩くことになるので、思考と行動の両輪が一緒に回る感覚をおぼえることができます。
山のキツさは人生と同じパターン
山は急な登りが終わったと思ったら、もう一度急な登りが待っていたりします。
そんな時は絶望的な気持ちになりますが、気持ちを切り替えて登り切ると急に緩やかになったりします。
わたしの社会人生活もバイトの負のループから抜け出して就職したと思ったら、そこからもっとキツい状態が続きました。
しかしそこを乗り越えてからは道が開けて、以降は自分のペースで進むことができました。
「苦しい状況もいつかは終わる」というのが言葉だけじゃなくて、身をもって経験できるのが登山です。
登山を趣味にしている人はちゃんとしてる
進路がフラフラでわたしがアメーバだった頃に、成功(単に金銭的なことでなく)した昔の人について書かれた本をたくさん読みました。
その中で彼らに多くみられたのが、登山の趣味を持っていたことです。
彼らは退廃的な遊びに堕落しない人間性があったからこそ、豊かになれたのだと思います。
周囲に手本が無かったわたしは彼らを参考にして、フリーター・無職の頃に登山をしました。
かくしてわたしも彼らと同じように人生に余裕が生まれたので、登山と成功には因果関係があると思います。
山登りは口先だけでやれるものではないので、続けるうちに実のあることを好むようになり、それが関わる人や会社を選ぶ判断に好影響を与えた気がします。
山に行くと無駄な欲が削げ落ちる
クルーザーや別荘など物欲が留まることを知らず、40代で横領で逮捕された人の事例を見ると、平穏に生きるためには執着心を捨てるのが大事だと思います。
わたしが行く山の中には修験道に使われていた場所もありますが、山で自分の体と精神に向き合っている内に欲が削げ落ちた感があります。
欲が抜けると頭がクリアになり、自分がとるべき行動が頭に浮かびやすくなります。
記事を読んで山に行きたい気分になったら
日帰り登山の装備に最初からお金をかける必要はありません。
フリーターの頃のわたしは農業のバイトの時に使っていたボロボロのカーゴパンツと、オートバイ用のリュックとスニーカーで山に行ってました。
低山で短い距離のルートならこれくらいで十分で、後は地図アプリがあれば大丈夫だと思います。
手軽に始めて自分に向いてそうだったら、装備品を買っていけばいいと思います。
注意事項
ルートを考える時に登山の投稿サイトを見ることがありますが、どうかんがえてもコースタイム8~9時間はかかる距離のところを、4時間の人がいたりします。
そういう人は歩きの登山ではなく、軽装備で走るトレイルランナーなので気を付けてください。
オススメのグッズ
リュックに付けるペットボトルホルダーは、かなり重宝しています。
喉が渇いていないくても15分に一度くらい口に水を含むのが効果的ですが、手に届きにくいところにボトルがあると、ついつい間隔が開いてしまいます。
リュック紐の前面にボトルをつけると小まめに水分補給できます。
靴に関しては長らくLOWAというドイツメーカーのものを使っていましたが、日帰り登山には重くてオーバースペックでした。
そこで日本のキャラバンというメーカーのC1_02Sに買い換えました。
軽くて足首を前後に動かしやすくて、しかもLOWAのソール張替えの値段くらいで買えました。
登山中のエネルギー補給にアミノ酸のゼリー飲料を飲んだら、暗示効果もあってグッタリから一気にシャッキリしました。
最近は2500円のスマートウォッチを心拍系として使って、ペースを管理しています。
以前までは気合いで乗り越えるオラオラ登山をしていましたが、調子の良い時はコースタイムが早いのですが、悪い時は途中リタイアなど安定しませんでした。
人間は最大心拍数の状態が一定時間を超えると、活動の限界を迎えてしまうのだそうです。
だから心拍系でペースを管理することで、最後まで歩くことができます。
最近の山行
花粉が落ち着いてきたのを見計らって秩父方面に行きました。
駅前には桜がまだ残ってました。
生粋の軟弱ハイカーなのでベンチがないと呆然としてしまいます。
最近は豆乳を持っていって飲んでますが、常温保存できるので便利です。
たんぱく質を補給しないと筋肉が分解されて、後半でヘロヘロになってしまうのだそうです。
平日なので帰りの駅はわたし一人しかいませんでした。
こういう寂しい風景も都市部に住んでいると貴重です。
奥多摩方面
この日は鳩ノ巣駅というメルヘンな場所からスタート。
結構のぼった先で石垣がありました。こんなところまで登って作業とは大変ですな。
わたしなら三段くらい積み上げたら飽きて「これくらいで十分だろう」と言いそうです。
頂上に人がいっぱいで座れなかったので、変なとこでお昼を食べました。
最近はカップヌードルPROという、プロテインが増量されたものを持って行ってます。
基本キツい
山で景色を楽しむのは一瞬で、後は基本的にキツいですが、そのキツさのおかげで下山後の日常生活に喜びを感じられます。
足には筋肉がついて自分の足でグイグイ歩けるようになり、それが人生を前に進める原動力につながります。
頭で考えて人生が行き詰まってしまったら、理屈抜きで足腰を鍛えることで現状を打破できます。
迷った時はとりあえずキツいことをやってみるのが正解というのが、わたしが辿り着いた真理の一つです。