特殊詐欺は、老人に親類縁者を装って
〇会社でトラブルを起こした
〇異性関係でお金が必要になった
等の身内の危機を煽ったり、警察を装いキャッシュカードが不正に使用されているからと、持って行ってしまう手口があります。
これらはいずれも、人と人の関わりを信用する心があって起こる事です。
就職氷河期世代は他人を信用しない
『キャッシュカードが不正に使用されている』
という手口ですが、氷河期世代は他人が手を差し伸べてくれる事など信用していません。
就活をした時に異常な状態でも
『自己責任』
として、誰も援助をしてくれませんでした。
だから氷河期世代は
『誰が自分のキャッシュカードの心配などしてくれるものか』
という猜疑心がベースにあるので、親切を装った連絡など信用しません。
基本的に、他人は自分を助けてくれないと思っています。
子や孫がいない
歴史を見ると、どこかで人口のリセットが起こります。
就職氷河期世代は丁度、そのリセットに当たって未婚率が高いです。
子や孫がいないので騙されようがありません。
救いなのは、老人になってからの孤独ではないので、孤独に耐性がある事です。
それまでの人生と同じく、サバイバルだけを目的に日々を過ごすだけです。
就職氷河期世代にだまし取られる金はない
フリーターで時間給数百円を経験して、金の価値を知っている氷河期世代は、急な連絡で要求されても金は差し出しません。
お金を稼ぐ痛みを嫌と言うほど知っているので、普通の買い物でもお金を出す時は苦渋の選択のような気持ちで絞り出します。
フリーター時代やブラック企業などで、搾取を受ける体験を多くしています。
近づいてくる者は皆、搾取をする人間だと警戒しています。
就職氷河期世代は自己責任を植え付けられている
甥っ子を名乗る電話が
「会社でトラブルを起こした」
と連絡をしてきても、氷河期世代が動揺する事はありません。
それは自分が困った時に
『自己責任』
で扉を閉ざされた経験があるので、自己責任の価値観が染みついているからです。
問題が起こっても結局は本人が解決する以外に方法がないと考えます。
自分が傷ついたら人と会わないで自分で治癒をする以外、選択肢がありませんでした。
だから他人に積極的に関与する気持ちはありません。
とうの昔に騙されているよ
好景気の頃に、
職業選択の自由
という法律が求人雑誌のPRに使われていました。
いざ就活をする年齢になってみると、選択の自由なんてものはありませんでした。
バブル期に入れ過ぎた社員によって、イスは埋まっていました。
既に大昔に騙されているので、二度目はありません。
悲観的だから騙されない
おいしい思いをした事がないので、得するような連絡などこの世にあるとは思っていません。
自分に連絡がくるのは年金の滞納とか、どうせロクなものではありません。
おいしい思いをした事がある世代は、心のどこかでラッキーが転がりこんでくると思っているので騙されます。