かつて飲み会は安月給の若手にとって、外で飲み食いできる行為自体がインセンティブでした。
多少のお小言をもらったとしても、とにかく無料で飲み食いがしたかったのです。
当時の人が育った環境は家族も多く、祖父母とも同居で、大勢で飲食する事に安心感を覚えました。
しかし現代は、個人の自由な時間こそ最も価値があります。
心底ほっとできる金曜の夜に、どうして飲み会を開かないといけないのでしょうか。
会社には、社員に干渉しないという優しさをおぼえてほしいです。
飲み会に行きたくないサラリーマンは空気が読めないのか?
かつては仕事ができない人の救済措置として、飲み会を盛り上げるとか上司に取り入るというスキルが認められていました。
それで仕事が回っていた時代には、飲み会スキルは有効でした。
しかし、現代の仕事は人とベッタリするようなものは非効率で利益が小さいため、『媚びへつらい』のテクニックは役に立ちません。
SNSで遠くの人とも交流できる時代、狭い職場の人と私的な時間までベッタリだと世界を狭めてしまいます。
飲み会に行かないサラリーマンが空気を読めないのではなく、誘う方が時代に鈍感すぎるのです。
10年前の飲み会を思い出すと誰とも関係がなくなっているし、何一つ今現在の糧になっておらず、一人の時間で勉強した事のほうが役にたっています。
コミュニケーションなら職場でやってよ
職場のコミュニケーションは、次の工程の人がやりやすい形で仕事を引き渡したり、相手の動きを考慮して連携をします。
例えば終業の15分前に、自分の所で止めていた1時間分の仕事を持ち込むとか
こういう気が利かない人ほど、
だと思って、挽回しようと気張ります。
なんでお酒を飲む場所がコミュニケーションになるのでしょうか?
「本性がわかる」
とか言いますが、自分が戦国武将にでもなったつもりでしょうか?
誰もそんな小粒なクビなど狙わないでしょうに。
時代はガサツから繊細へ
昔の方が明らかにガサツな時代だったので、統率を取るため飲み会は必要だったでしょう。
飲み会という躾けの場で、誰が群れのボスなのかをわからせて命令系統を厳格化します。
しかし現在は一人一人が配慮しながら生きているため、会社はリラックスを提供してあげるのが責務です。
その変化に気がつかない鈍感な人が、つまらない飲み会を立案します。
「コミュニケーション」って言ってる人が空気を読めていない矛盾
飲み会に参加しない人を『協調性がない』と言っている人は、自分で何も考えられない人です。
そんな人がコミュニケーションについて語るのは、服装がダサいのに街ゆく人のファッションチェックをしているようなもので、痛いです。
上司は仲良くなるために飲み会を開くのではなく、部下が参加したいと思うような人望を得るのが先です。
発想が逆なんですよね。
結局、
「この人と一緒にいても得るものない・楽しくない」
なのに誘うから、余計に嫌われるんです。
会費とらないと飲み会できないなら、まずちゃんと稼げば?
部下から会費取ってまで飲み会を開く人は、あわれすぎて見ていられません。
奢る事も出来ない・会社に経費を出させることもできない、そんな器の人間が飲み会なんて開いていいわけがありません。
もし社長がそのレベルだったら、情けなさ過ぎです。
比率的に社長や上司はおじさんが多いわけですが、おじさんというのはコンテンツとして魅力がありません。
だからお金を払ってスナックだのキャバクラだのに行くわけでしょう?
会費を払ったら紫のジャケットを着て、ムード歌謡でも歌ってくれるんですか?
いや、それでも行きたくないわ。気持ちが悪いっ。
上司に飲み会に誘われたら「君、会社はサークル活動じゃないんだぞ」と説教すればいい
もうだいぶ潮目は変わってきて、飲み会を断れる会社も多くなってきました。
もう一段進んで、飲み会に誘ってくる人を説教します。
冴えないサークルほど飲み会に力を入れるように、本業がパッとしない会社ほど飲み会で紛らわせようとします。
しかし、それでは人も会社も成長しないという事を、こんこんと説教します。
今までのハラスメントは、地位を利用して役職が上から下に対してでしたが、これからの時代は逆です。
飲み会も仕事の内?
上司が
「飲み会も仕事の内だ!」
なんて言ったら、
「じゃあ君の仕事は水商売なのかね?!」
と言い返してやればいいのです。
飲み会にお金を使いたくない
カラアゲとかホッケばかり食べたいわけじゃないし、お酒を飲まない者にとって居酒屋は魅力がありません。
居酒屋でもそれなりのものはあるでしょうが、デパ地下で存分に買った方が満足度は高いです。
お金を払って我慢をしてその場にいる人って、一定数いるはずなんです。
上司は上司で、
『結束を固めるために飲み会をしよう』
というトンチンカンな使命感でやっているわけです。
みんなが義務感で参加しているつまらない会に、お金なんて使いたくありません。
豪華なカニ料理が出た飲み会
やたらと飲み会に力を入れていた会社があって、会社のお金で豪かなカニ料理の店で飲み会が開かれた事があります。
上品なカニとカニ酢が出てきました。
けど若い人間にとってはパンチが足らず、一人の社員がお店の人にマヨネーズを頼んだところ、むげに断られました。
カニ本来の味を楽しむためのものでしょうが、我々にはスーパーのボイル蟹+マヨネーズの方が合っていました。
社長としては
『高いもん食べさせておけばありがたがるだろう』
という傲慢で知恵のない発想です。
費用は払っていないものの、時間を奪われて上品なカニを食べさせられ、納得がいかないので帰りにモスバーガーに立ち寄りました。
値段じゃなくて、すきな時に好きなものを食べる自由こそがご褒美になります。