履歴書の趣味の欄に何を書こうか悩む人は多いです。
仕事のための履歴書に、何で趣味を書くのが疑問ではないでしょうか?
履歴書に趣味の欄が残っているのは、『惰性』です。
今の時代に意味はありません。
面接で趣味を問うのは、多分、日本でお見合いが主流だった頃にできた習慣だと思います。
本当に好きな趣味はクセが強くて、他人がドン引きするようなものが多いので、本当の事を書く人は少ないです。
結果、無難な読書や音楽鑑賞というお茶を濁すものばかりになるので、会社の判断材料に使えません。
たまに爪痕を残そうと少しトガった趣味を書く人もいますが、就活でプラスに作用する事はありません。
削除をしていい項目ですが、どうしても書く場合はストーリー仕立てがオススメです。
履歴書の趣味の書き方を調べる以前に、趣味が不要な理由
『粗大ゴミを拾い集めるのが趣味です』
って、書けないですよね。
好きな度合いが強い趣味ほどほど、他人には気持ちが悪いと思われます。
だから皆、偽りの趣味を書くようになりました。
そうなると会社側も判断材料にする意味がなくなり、求職者も会社も必要ないのが趣味の欄です。
趣味の欄は削っていい
履歴書の手書きは時間の無駄だし、何より記入欄をカスタマイズできないのでオススメしません。
履歴書は自分に都合がいいように、欄を削ってしまって構いません。
資格があまりないのに欄が広いとスカスカな印象があるので、削ってしまいます。
趣味の欄も省いてしまい、自己PRや志望動機を広げた方が説得力のある文章を書けます。
趣味がアピールになるものなら、自己PRや志望動機に織り交ぜた方が効果的です。
趣味の欄があって書かなければいけない場合
どうしても書かなければいけないとしても一番最悪なのが
趣味: 読書 映画鑑賞
だけをぶっきらぼうに書く事です。
父親と年頃の娘との会話のように、寒々としたものを感じます。
もう一歩進むと、
趣味:読書(主に昭和の文芸作品を読んでいます)
と、()の中に読んでいる本を書きますが、これでもまだ足りないです。
趣味が読書なら、読書を発端にしたストーリーを書かなければいけません。
趣味の欄はストーリー仕立てに
趣味はストーリーにして、自分を盛り立ててください。
結局は自己PRにつなげてしまうわけです。
参考のため、趣味の話から自己PRをする例を出します。
昔ビジュアル系バンドのボーカルが趣味のサーフィンについて語った内容です。
「小学生のころ、ガキ大将だったくせに泳げなくて、それが嫌だったからボードを持ち出して海に行った。
そしたら一回目なのにボードの上に立てたんだ」
ここまで露骨な自虐風自慢だと嫌われますが、どんな話でも自分をカッコ良く見せようという姿勢は参考になります。
趣味をストーリーの中に織り交ぜると、書きやすくなります。
趣味の欄に岩盤浴と書く人
趣味で一番破壊力があるのは岩盤浴です。
読まされた側がどう受け止めていいのか、いまだに正解がわかりません。
サウナは書けないけど、岩盤浴なら書けると思うのは何故なのでしょう。
就職のための履歴書に書いて何をアピールしたいのでしょうか。
どういう会社が加点してくれるのでしょうか。
読まされたら
『ああ、寝っ転がるのが好きなんだな』
としか感じません。
読む人が興味ないのを前提に
アイドルが好きな食べ物に、お寿司とソフトクリームを書いても大丈夫なのは、受け手がファンだからです。
そのアイドルの情報なら何でも知りたいという気持ちがあるので、変な組み合わせの食べ物でも好意的に受け取ってくれます。
履歴書では、受け手は求職者の事を好意的に受け取ってくれない事を前提にしてください。
面接の対策
あまり人との接触を好まない時代
飲み会を拒否する人が増えたのは、性格が悪くなったのではなく、人との距離感を保つ方が快適に暮らせるからです。
この傾向は、電話を嫌う人が増えた事からもうかがえます。
会社での付き合いも、仕事が快適にできればそれでいいのです。
コミュニケーションツールが発達しているため、対人的な距離感を詰める必要はなくなっています。
だから趣味という情報をやりとりする必要性もありません。
干渉しないで個々の自由を尊重する方が、人が多い社会ではうまくいきます。
こういう価値観の変化もあり、履歴書に趣味の欄は不要と思います。
求職者と面接官の共通項
昔は客と一緒に休日も遊ぶという営業が多かったですが、今は公私の分離が進んでいます。
こういう社会なので、求職者が自分の趣味を書く事が面接でプラスに作用する事は、あまりないように思います。
だから趣味の欄を削って、自己PRや志望動機の欄を広げて、その会社や業種の事を書くことをお勧めしています。
求職者と面接官に共通している、仕事に関する事を増やした方が、今の時代には合っているのではないでしょうか。