日本で30代早期リタイアした人

早期リタイア

 

30代で早期リタイアというのはアメリカだけの話だと思っていましたが、日本に30歳で早期リタイアをした人がいました。

 

40代で早期リタイアをしたわたしと、どこが違うのか対比をしてみたら、リタイアに繋がる要素が浮き彫りになりました。

 

30歳でリタイア・・・入社時から明確な早期リタイアの意志

40代でリタイア・・・気が付いたらリタイア可だった

 

わたしのスペックは凡人以下なので、リタイアを目指す人には

 

『誰でもできるんじゃないか?』

と思ってもらえます。

 

30歳で早期リタイアって、リスクじゃないの?

 

30歳で会社を辞めようとしたら、大抵は反対されるでしょう。

 

その考えには、会社に在籍していたら面倒を見てもらえるという考えが根底にあります。

早期リタイアする人は、会社が数十年も安泰ではないと考えます。

 

実際に大企業でも、数千人単位でリストラをしています。

むしろ短期間にギュッと仕事と貯蓄をして、会社を辞められる選択肢を持つ方が安全です。

 

FPの試算表

 

何歳で貯金がいくら必要か?

 

というFP(ファイナンシャルプランナー)の試算表が数多くあります。

そこで使われる生活費が、現役時代と同じくらい高いです。

 

しかし早期リタイアをすると、生活費は大きく減ります。

わたしは年金暮らしの老人よりも、少なくて済んでいます。

 

現役時代に、家の前のコンビニを冷蔵庫代わりに毎日使っていたのが、今では信じられません。

 

生きるスキルがある

 

30歳でリタイアをした人は、自分でポートフォリオを組む(金融商品を組み合わせる)能力があります。

 

既に会社に依存しなくても、生きていけるスキルがあります。

もし不足があったとしても、ちょっとしたバイトで補う事ができるでしょう。

 

バイトでまとまった額を稼ごうとすると仕事がハードになりますが、短時間なら良い気分転換になる仕事が多いです。

 

リタイアするまでに自分にタスクを課して、それをクリアして会社を辞めているので、自己完結でやっていけます。

 

 

30代で早期リタイアした人の学歴

 

慶応大学に入って、北京大学にも留学しています。

 

慶応に入れるという事は、一定の論理性があるという事です。

人の特性は遺伝と家庭環境で決まりますが、論理性もその一つです。

 

学費の問題で進学できない人もいますが、学歴と論理性は概ね相関関係があります。

ですが社会人が遭遇する問題はテストとは違うため、論理性だけで全てが決まるものではありません。

 

北京大学への留学を見てもわかるように、この人は行動力も備わっています。

 

いい大学⇒いい会社

 

彼は一流大学を出て、順当に大企業に入社しました。

 

ここまでは普通の人の人生だと、成功ルートに乗ったと言えます。

しかしこの人は大企業に就職してすぐに、早期リタイアを決意しました。

 

この思い切りの良さに、30歳でリタイアできる理由の一つがあります。

捨てなければ新しいものは手に入りませんが、人は手にした物をなかなか手放すことが出来ません。

 

高給時計店で試着をさせるのも、この心理を応用しています。

大企業の社員の地位を捨てようと即断した、決断力の高さが印象的です。

 

ここまでで、わたしはちょっと真似できないなと思いました。

わたしなら大企業に入った時点で、満足していた気がします。

 

40代で早期リタイアしたわたしの学歴

 

わたしは高校受験の段階で、偏差値が低かったです。

 

出来る教化とできないものの差が激しく、この傾向は社会人になってからも続きます。

入った高校の偏差値が低いおかげで、通知表は5段階評価で3.5以上あり、それで推薦で入れるレベルの専門学校に入りました。

 

無試験なので偏差値は測定不能ですが、せいぜい40台くらいだと思います。

この学校で役に立ったのは、専門科目と全く関係の無い心理学くらいです。

 

専門学校なので2年で卒業になりますが、就職氷河期の上に低レベルの学校なので、ロクな就職先がありませんでした。

 

新卒でフリーター

 

30歳でリタイアした人と違って、わたしは意志が弱くて就活から逃げました。

 

大卒が100社受けても内定ゼロとかテレビでやっていて、落されて自分が傷つくのが嫌だったからです。

 

当時は20歳でしたが、精神的には全く成人していませんでした。

23歳当時はバイトをやっていて、人生ゲームを何とかゴールする事しか考えていませんでした。

 

20代半ばになってようやく就活をして、就職をしました。

人生前半のモタつきが、30歳でリタイアした人と較べて顕著です。

 

投資の開始時期の違い

 

30歳でリタイアした人は、なんと中学生の頃からFXを始めました。

 

慶応だしボンボンだと思うかもしれないですが、そうではありません。

この人はお父さんを早く亡くしていて、お母さんが資格をとって仕事をしていたそうです。

 

そのお母さんを助けるために、FXを始めました。

普通の中学生だったらお小遣いは使い切るものですが、この人はFXで運用をしています。

 

論理性が高い人ほど、目先の快よりも後々の利益を考えるものです。

それに親に対する義理堅さも、意志を貫く強さに通じます。

 

 

わたしが投資を始めた時期

 

わたしが初めて投資をしたのは、30代になった時です。

 

FXを選んだのも、株と違って銘柄が少なくて楽そうだったからです。

始めたのは貯金が増えて、寝かせるのがもったいないという漠然とした理由です。

 

30歳でリタイアした人と較べて、明確な目的がない行動が多いです。

ただこの行動のおかげで、リタイアに必須の投資スキルを身に着けました。

 

こんなグダグダなわたしがリタイア貯金を作れた経緯は、他のカテゴリーに書いているので、良かったら色々と読んでみてください。

 

FXから株へ

 

30歳でリタイアの人は、FXに限界を感じて株に転向しています。

 

FXというのは日本円と外貨のどちらかが上がれば、もう一方は下がるというゲームです。

どちらかの通貨を持っている側が損をします。

 

それに対して株は、参加した全員が儲かる事もあるゲームです。

だからといって、FXがダメというわけではありません。

 

FXは勝つとパターンみたいなものを編み出してしまい、それに固執して時流の流れに乗り遅れて大負けします。

 

わたしは適度に勝ち逃げをして、勝ちパターンを忘れた頃に参加するという、アナログな方法で対処しています。

 

株との関連性もあるので、少額でもFXを触ってみる事をオススメします。

ただFXで10万円が100万円になるような事はありません。

 

リタイアに投資は必須

 

早期リタイアを目指すなら、投資は必須です。

 

30歳でリタイアした人は、配当金で生活をしています。

中学から投資をしてリーマンショックも経験したので、投資だけでやっていく事に不安はないでしょう。

 

わたしは100歳以上までの生活費貯めてからリタイアしましたが、インフレで目減りするリスクを回避するために投資をしています。

 

投資は現役時代に始める

 

投資は絶対に、給料収入がある現役時代に始めた方がいいです。

 

投資で失敗するのは、定年後の貯金など絶対に減らしてはいけないお金を扱った時です。

少しの値動きで狼狽して、大きな損を出してしまいます。

 

しかし給料で穴埋めできると思えば、余裕をもって経験を詰めます。

とはいえわたしが700万円の含み損を抱えた時は、給料があるのに毎日ブルブル震えていました。

 

最後値が戻って利益でおわりましたが、含み損の恐怖体験を経て、適切な投資ができるようになりました。

 

定年退職後の投資が失敗する理由

 

定年退職をして、退職金を勧められた金融商品につっこんで失うのは何故でしょうか?

 

思うにそれまでの消費行動では、お金を払ったら相応の物を受け取る経験しかしないので、投資も同じ感覚なのではないでしょうか?

 

投資のリスクは、少額でもトレードしないとピンときません。

それに60代で面倒な投資の勉強など、あまりやらないのではないでしょうか?

 

面倒だから営業の勧めのままに、金融商品を買って損をします。

自分で汗をかいて調べないと、誰かに騙されます。

 

リタイアをしたら全てが自己責任になるので、投資で厳しい世界を知っておくと、リタイア後の生活のトレーニングになります。

 

早期リタイアする人のお金の使い方

 

お金の使い方に関しては、30歳でリタイアした人と似ていました。

 

両者に共通するという事は、早期リタイアする人に必要のポイントなのかも知れません。

30歳でリタイアした人は収入の8割を投資に回して、堅実に増やしてきました。

 

収入に合わない質素な生活をし、節約が苦にならないところがわたしも同じでした。

お金を使うという事が、快楽ではありません。

 

節約が苦にならない理由

 

わたしには浪費の経験があります。

 

ブランド物を買ったり、年収が増えてから自炊を一切しない生活で食費が15万円かかったりなど。

けどそれが、とてもつまらない事に気がつきました。

 

独裁者が贅沢なものを暴飲暴食しますが、あれって満たされないから止まらないんですよね。

お金を使うのは、制約があった方が頭を使うので楽しめて、満足度が高いです。

 

30歳でリタイアした人は学生の内に贅沢をして、その生活に別れを告げて節約の快楽に目覚めています。

 

一回ちゃんと浪費を経験して虚しさを感じた方が、節約しやすくなる気がします。

 

早期リタイア生活は質素

 

アメリカのFIREムーブメント(早期リタイアして投資生活)も、質素な生活の人が多いです。

 

投資で得るリターンよりも少ない生活費になった時に、リタイア生活に入れます。

お金を稼いで使う生活より、いち早くリタイア生活をして時間を手に入れる方が重要なのです。

 

物よりも自分の人生の時間に、価値の重きを置いている人が多いです。

わたしも所有物は少ないですが、すごく贅沢な時間を過ごしていると思います。

 

稼ぐ能力より、使う能力が高い

 

リタイア者は稼ぐ能力よりも、使う能力が高いように思います。

 

普通の早期リタイア者の生活は、質素そのものです。

自分の現役時代と比べても、リタイア後の出費は大きく減りました。

 

自由な時間が増えた分、お金を使わなくても満足する方法が沢山あります。

 

老後に資金がなくなるお年寄りの生活を見ると、

『何でこんなにお金を使っているのだろう?』

と疑問に思う事があります。

 

お金を使う能力の向上が、リタイアを早めてくれます。

 

早期リタイアにつながる趣味

 

30歳でリタイアした人とわたしに共通する趣味は、登山です。

 

彼は週1で山に行っているそうで、ここにも求道的な生き方が垣間見れます。

登山は街の遊びと違って、基本苦しい事が多いです。

 

苦しみの中で見つける喜びに、大きなの価値を感じます。

交通費は数千円かかりますが、一回山に行くと数日は心地よい筋肉疲労を感じて、コスパが非常にいい娯楽です。

 

それに対して街の遊びは遊んでいる時だけ楽しくて、終わった瞬間に虚しくなるものが多いです。

その虚しさを埋めるために、更に遊んでお金が泡と消えていきます。

 

水泳の趣味

 

30歳でリタイアした人は、トレーニングの一環で水泳もしています。

 

水泳は浮遊感から遠泳していると、瞑想しているような状態になります。

リタイアに限らずビジネスで成功する人は、瞑想や筋トレを重視しています。

 

仕事で頭を使うと、煙突のすすみたいに頭に余計なものが溜まります。

これを流してスッキリするのが、筋トレや水泳などです。

 

ジョギングもそれなりに効果がありますが、水泳の方がリラックス効果もあるのでオススメです。

 

早期リタイアは意志によって決まる

 

30歳でリタイアした人は、20代前半で明確に早期リタイアを意識しました。

 

そして7年半で、実際にリタイアを実現しています。

それに対してわたしは30代後半になって、ようやくリタイアを意識しはじめました。

 

ただ意識し始めてからは早く、全てがリタイアに向けた日々になりました。

 

周囲には40代でも超早期リタイアに思われましたが、達成してみると

 

『もっと早くできたな・・・』

という気持ちになりました。

 

彼とわたしのリタイア時期に差が生まれた要因は、意志の違いだけです。

学歴とかフリーター期間というのは、あまり関係がないです。

 

 

早期リタイア者のストレス解消の手段

 

つまらない犯罪をして逮捕された人が

 

『ストレスが溜まって・・・』

と言うのを結構聞きませんか?

 

彼らはしょっちゅうストレス解消していて、受けるストレスより解消する方が多いのではないかと思います。

 

それに対して早期リタイアをする人のストレス解消法は、現状を変える事でストレスの原因を解決しようとします。

 

現状を変える原動力として、ストレスをエネルギーに変換して使います。

この特殊なエンジンを持っているのが、リタイアできる人の特性だと思います。

 

特別な才能がないわたしがリタイアできたのも、ストレスを無駄遣いしなかったからです。

 

他のカテゴリーに、年収を上げたり貯金が積み上がった方法を書いているので、よければそちらも読んでみてください。