就職は『やりたい仕事』を軸にして探すように指導をされますが、『できれば仕事をしたくない』場合にどうすればいいのか誰も教えてくれません。
どちらかと言うと最初は、『仕事をしたくない』方が自然なのではないでしょうか。
わたしは社会に出てからもやりたい仕事がないので、とりあえず年収1,000万円を目標にした結果、紆余曲折を経て適職が見つけられました。
年収も10年かかって1,000万円を突破する事ができました。
やりたい仕事ではなく、何でもいいので一つ目標を作ると、行動に芯が通って迷いがなくなります。
やりたい仕事が思い浮かばなくても、お金なら思い浮かべる事が容易なので、年収を軸にする方法はオススメです。
やりたい仕事がないなら、欲しい年収を思い描く
社会に出てフリーターをやりましたが、他人が『危ない』『汚い』と思ってやりたくない事を肩代わりする仕事でした。
当然、やりたい仕事とは思えず定期的に転職を繰り返しました。
明確な目標がなかったので、キャリアを積み上げるような転職の仕方ではなく、時間を浪費していました。
目標のないフリーターの転職は、リセットしてやり直しの繰り返しで、仕事も収入もメリットがありませんでした。
やりたい仕事がないので、せめて収入は目標を設定しようと思い、1,000万円を目指す事にしました。
目標があると選択に規則性がうまれる
年収の目標を設定した後でも、就職・転職を繰り返しました。
しかしリセットしてやり直しではなく、目標に向けた軌道修正で、転職の度に目標に近づいていきました。
徐々に自分が得意な作業が分かってきて、それを基準に仕事を選択していきました。
その結果、楽にこなせて収入が多くもらえる仕事に就くことができました。
『楽してお金がもらえる仕事』というのは、人によって異なるものだと悟りました。
仕事は自分にとってストレスが少なく、報酬が多いものに巡り合うのが答えだと思います。
年収を目標にしたけど、お金お金では失敗する
転職の中で未経験・初任給〇万円のように、最初から給料が高いものを選ぶと失敗しました。
初任給で釣るような会社は、変な仕事の上に給料の伸びしろが少ないものです。
『慌てるものは 貰いが少ない』
ということわざの通り、先にお金を求めるとダメでした。
お金よりも経験を買うつもりで選んだ方が、後々に活きました。
(この仕事はお金にならないかも)
と思いながらもスキルが身に着くまでは仕事をしました。
そういった経験が次の転職先で役に立ち、徐々にステップアップできました。
一つの目標があると方向性が定まり、キャリアを積み上げていくという行動に繋がります。
やりたい仕事に就いた人は少ない
超高学歴の人や難関資格を持った人と一緒に仕事をしましたが、彼らの専攻はバラバラでした。
皆、紆余曲折を経て同じ職場に集まりました。
社会に出る頃は、まだ自分の人格さえ定まっていないので、ずっと続ける仕事を見つけるのは難しいものです。
わたしが年収も多く誰にも怒られないような役職に就けた時も、気が付いたら流れ着いていたというのが実感です。
人より上手くできる仕事がわかって、仕事が楽しくなってやることを増やしていったら、お金が沢山もらえました。
やりたい仕事というのは、やってみないと見つけられないものです。
自分が上手く出来る仕事が見つかれば、嫌な事=うまく出来ない仕事をやらないで済むようになります。
嫌な人に頭を下げなくても良くて、お金に困らないというので十分に幸せです。
志望理由を聞かれても困る
会社のホームページに載っている企業理念に、ゴマする形で志望理由を書くのも辛いです。
企業側としても企業理念は美辞麗句を並べているので、志望理由の理由にされてもこっぱずかしいはずです。
やりたい仕事だってないのに、その会社を志望する理由なんてあるはずないです。
やっても居ない仕事の『やりがい』なんて、わかるわけないです。
やりたい仕事なんてない方が自然
養老孟司氏は著作の中で、仕事と言うのは社会に開いた穴を埋める作業で、ともかく目の前の穴を埋めると述べています。
つまり、自分に合った穴を探し求めるのではなく、目の前の穴を埋めていく内に形になっていきます。
養老氏自身は長く解剖の仕事をしていて、生まれつき解剖向きの人間なんているはずがないと言っています。
社会が必要としているので、その穴を埋めて対価を受け取っているのだと。
社会での実感
自分の目の前の穴を埋めていくだけで精一杯でしたが、一つ穴を埋めると少し立ち位置が変わってきます。
文句を言わずに目の前の事を確実に処理していくと、徐々に自分がストレスなく生きていける方向に向かいます。
わたしは理不尽な人に振り回されたくない事が理想でしたが、今はお金を稼ぐために我慢を強いられる事はなくなりました。
仕事=趣味 になると、お金が稼げるし趣味の出費は減るしで、良い事ばかりです。
遊びらしい遊びが趣味でないと虚しいというのは、常に外部刺激に接しないと生きられない人の意見なので、気にする必要はありません。
年収を思い描く効果
心理学の実験で、「これはラッキーボールです」と言って渡したゴルフボールでは、被験者がパターを成功させる確率が2割も上がったそうです。
2割というと大したことないと思うかもしれないですが、毎日の行動で2割の成功が積み重なったら、5年後には大きな違いが出ます。
毎日のように年収を思い描いていれば、日々の行動が変化をしていきます。
やりたい仕事をやってみた
会社勤めをしたくなかった20代の頃、作家にあこがれた事があります。
早期リタイアしてお金に余裕が出来た今、本を書いてみる事にしました。
それが思った以上にキツくて、稼げる仕事ではない事がわかりました。
本の印税だけでは、とても生活はできなかったでしょう。