ダイエットと節約は似ています。
急なダイエットが必ずリバウンドをするように、節約は体質改善からです。
わたしの貯金遍歴でも、100万円を目標に我慢をして無理やり達成しても、その後でバンバン使ってすぐに100万円以下になってしまいました。
成功するダイエットの秘訣は普通の量でも満足できるよう、長い時間をかけて体と精神を慣らしていくことです。
それと同じで節約もコンパクトな生活が心地よいと思えるように、自分を慣らしていくことです。
この方法でわたしは普通に暮らしていても貯金が貯まるようになりました。
100万円の貯金に苦労していたのが、今は貯金だけで生活できるほどになりました。
冷蔵庫を小さくして低コストに暮らす
今、わたしが使っているのは90Lの冷蔵庫です。
90Lだと高さは大体、腰あたりになります。
サイズ的に何も考えないで使うと、すぐに物が溢れて破綻してしまいます。
一人使いで冷蔵庫のサイズを気にせず食材等を入れるなら、胸あたりまでの高さの140L前後の冷蔵庫が必要です。
電気代の比較
わたしが使っている90Lの冷蔵庫は年間 約6,100円の電気代です。
それに対して140Lくらいのものだと、約8,100円です。
年間で2,000円くらいの差だと、そんなに大きくないと思うのではないでしょうか?
こういう細かな金額差を見ていると
「これだけ我慢しているのに、たった2千円か・・・」
という無力感が強くて節約をしなくなります。
冷蔵庫を小さくする目的は、生活をジャストサイズに矯正するコルセットにする事です。
ポロポロ出費で金銭感覚が壊れる
老後資金2000万円問題とか全く不安がないほど貯めてから思い返すと、ポロポロと出費していた頃はお金が貯まりませんでした。
冷蔵庫が大きいと余白を埋めようという心理が働きます。
スッカスカな事がなぜか不安に感じて、いらない物を買ってしまいます。
この『いらない物を買う』という頭になってしまう事が、冷蔵庫が大きい事の弊害です。
大きな買い物だと躊躇しますが、日常の小さな買い物は節約の網をすり抜けて
「これくらい問題ない」
と思って買ってしまいます。
これってダイエットをしている人が3食の量を減らしても、合間につまむのを我慢できずに痩せられないのと似ています。
合間につまんでしまう事で血糖値が上昇して、思うように痩せられなくなります。
こまかな出費も金額は小さくても、ちょいちょいしていると間食と同じように節約体質を破壊します。
老後の不安がなくなる
冷蔵庫を小さくするのに慣れた頃には、すでにあらゆる生活費が削れているでしょう。
ちょっとの不便を工夫で乗り越える事が快になると、頭の回路が変わって制約が楽しくなってきます。
わたしは毎月の出費があまりに少ないので、老後の不安が一切ありません。
そのかわり分散投資の株を買う時は、躊躇なく数十万円を出します。
生活の金銭感覚と投資は、完全に住み分けが出来ています。
冷蔵庫を小さくする方法
トヨタの自動車工場はジャストインタイムの概念が画期的で成長しました。
ジャストインタイムとは、在庫を最小にして使う時にだけ部品を仕入れるという方法です。
つまり使わない在庫は費用的に悪だという概念です。
冷蔵庫の中も同じように、使わないのに場所をとっている物があります。
ジャストインタイムを体で覚えると、他の生活習慣も節約型になっていきます。
麦茶のムダを省く
麦茶はパックで抽出して、1Lくらいの容器に入れて冷蔵庫で冷やすのが一般的でしょう。
けどこれって常時、冷蔵庫の要領を1L分消費する事になりますよね。
だからわたしは飲む時にコップに入れる麦茶の粉を買っています。
1杯あたりの単価はパックとは比べ物にならないほど高いですが、本来むぎ茶なんてそんなに飲まないものです。
なまじパックで抽出してしまうので、飲む事がノルマのようになっているだけです。
あっ、ちなみにわたしは水道水をジャバジャバ飲むタイプです。
日本の水道水は美味しいと信じています。
豆乳を混ぜる
わたしはコーヒーでも紅茶でも、なんでも牛乳を半分以上入れるので乳製品は必須です。
買い物は主にネットスーパーで、最低購入ラインがあるために週1にまとめて買っています。
乳製品は週に3Lくらい必要です。
そこで牛乳ばかり買ってしまうと冷蔵庫の占有率が上がってしまうので、豆乳を混ぜています。
意外かも知れませんが、豆乳は未開封なら常温保存が可能です。
前回の残りの豆乳が冷蔵庫にあったら、未開封分は冷蔵庫の外で保存しておけます。
しかも同じ1Lでも牛乳より少し安いくらいです。
さすがに牛乳の代替品にはならないですが、牛乳に混ぜて使うなら違和感がありません。
卵の置き方
冷蔵庫に卵型の置き場があるタイプがありますが、デッドスペースが多い贅沢な使い方です。
だからわたしはパックのままで冷蔵庫に補完しています。
卵は安くて良質なたんぱく質なので、ネットスーパーで毎週買っています。
その時に先週買った分がまだ少し残っている時は、パックを切って小さくしています。
90Lくらいの冷蔵庫だと、このくらいの削りさえ必要です。
それだけにテトリスのように考えながら買い物をするようになります。
何か『ポンッ』と音がする
90Lの冷蔵庫にしてから、たまに冷蔵庫から『ポンッ』と鼓(和楽器)を叩くような音がします。
これはわたしの冷蔵庫だけかもしれませんが、音に敏感なので少し驚きます。
小さい冷蔵庫の構造的な問題なのでしょうか?
けど腰くらいの高さしかないので、冷蔵庫の上に電子レンジをおいても圧迫感がありません。
冷蔵庫が小さければ部屋が狭くても大丈夫だし、引っ越しの時の荷物も減らせます。
小さい冷蔵庫のデメリット
冷蔵庫が小さいと、強制的にメニューが偏ってしまいます。
例えば焼肉のタレに関しても、中辛のタレが残っている状態でゴマダレを冷蔵庫に入れる余地がないので、中辛ばかりになります。
お好み焼きソースも一度買ったら、使い切るまでしばらくはお好み焼きの頻度が上がります。
けどこういう制約を楽しんでいくのが、節約体質になるという事です。
案外と自由に何でもやっていいというのは苦痛なものです。
アラブの石油王ってお金を際限なく使いますが、面白くなさそうだと思いませんか?
小さい冷蔵庫を工夫してフルで使うのが楽しくなった頃には、老後資金は余裕で貯まっています。
徳用サイズが買えない
冷蔵庫を小さくするのはジャストインタイムの概念を身につけるためです。
けど割安な徳用サイズが買えないのがデメリットです。
店のチャーハンみたいになる味覇(ウェイパァー)という調味料ですが、通常の倍の量の徳用サイズでも金額は1割くらいしか変わりません。
マヨネーズやソースも同じで、金銭的なお得感は諦めなければなりません。
ただそういう細かい数字を追うだけの節約は効果が小さいので、ジャストインタイム型の節約の方が圧倒的に効果があります。
別のページにもお金を貯める方法や、仕事で年収を上げた方法などを書いているので、よければ読んでみてください。