志望動機を聞かれても困ると思うのが、正直、その会社の事をよく知らない場合です。
転職者が遭遇するのは、有名でない会社の方が多いのではないでしょうか。
業種で選ぶので、その会社のことを聞かれても困ります。
会社の志望動機は求人広告にヒントがある
会社側として求人広告を出すのに、それなりにコストがかかります。
一つの求人サイトで数十万円かかります。
あまり応募が来ないと、担当者の責任問題になります。
そこで頑張るのが求人広告の内容です。
求人広告のタイトルや目立つ箇所の文字に、会社側の意識が出ています。
そこを拾って、会社の志望動機を考えていきます。
求人広告に年間休日125日とある
休日の多さをアピールしているなら、そこを使って志望動機を作ります。
休日の多さをそのまま
『年間休日が125日もあって、スゴイと思いました』
では、小学生のひまわりの観察日記と同じです。
会社側が休日に言及しているのは、本当に休日が多いか、離職原因として多いので年間休日は増やしているかのどちらかです。
本当に休日が多い場合は、時流に乗って当たった商売がある場合です。
逆に出勤日が多い場合、名目上の年間休日を増やしています。
どちらの場合でも使えるものとして
「私は無尽蔵にアイディアを生み出せる方ではないと思うので、適切なインプットが必要です。
年間休日が125日あれば、自主的な学習も可能で、持続的に成長が出来ると思いました。
そういう点も志望動機の一つです」
休日が多いのは嬉しいですが、その用法はちゃんと会社のために使いますよという事です。
あなたの年収が多いとして、婚活パーティーで相手がそれを喜んだら、ちょっと冷めませんか?
会社のアピールもストレートに喜んではいけません。
求人広告にゼロから指導しますとある
会社のアピールは至れり尽くせりです。
それほど、人集めに切羽詰まっている過酷な会社かも知れませんね。
そんな会社だと知った上でも、ステップアップするためには入る時があります。
会社がゼロから指導してくれるなら、こちら側も返さなければなりません。
会社と社員の関係は対等なので、一方的に受け取る事はできません。
「私的な時間を利用して学習をしようと考えていたので、ゼロから指導をしていただける御社に魅力を感じました。
会社にしていただいた事は、仕事でしかお返しできないと考えています。」
後半、志望動機でなくて入社の決意にすり替わっています。
これも一つの様式です。反則ではありません。
求人広告がすごくへり下っている場合、人材派遣に近いものだったりします。
勤務地がバラバラだったら、ほぼ客先常駐みたいな仕事でしょう。
長く居る会社ではないですが、色々な環境で試練を味わうのならありでしょう。
その後の就職先が退屈であっても、苦にならなくなります。
一ヵ所に通えて、自分の居場所があるというだけで、ありがたく感じます。
会社の志望動機は大げさでいい
大げさであっても、誰にもそれをウソと咎められません。
大げさで良い面ばかりを言うのは、会社側の求人広告も同じです。
大げさというとイメージが悪いので、視点を大きく持つと言い換えます。
例えば絆創膏を作るメーカーを志望したとします。
メーカーという視点を変えて、医療分野にしてみましょう。
医療から連想されるものは、命・健康といったものです。
絆創膏は、清潔・日常などです。
連想で出した単語を組み合わせて、志望動機を考えます。
『絆創膏は日常的に使用されて、医療機関で治療する手前で健康を守っていると思います。
身近な所で多くの人に役立っている製品を作る事に魅力を感じ、志望いたしました。』
単語という最小単位まで分解すると、志望動機は組み立てやすくなります。
つなぎあわせる時に、大げさなアレンジを加えます。
面接官が、自分の居る業界がそんなにスゴいものなのかと思うくらい、大げさに言いましょう。