HSPの傷つきやすさをプラスにする方法

内向的な人の仕事・生き方

 

HSPの傷つきやすさは、いつまでも変わりません。

 

ですがそれは、HSPの悪い面だけを切り取った半面的な考え方です。

傷つきやすいということは、小さな出来事から自分のマインドに変化を加えられるという事です。

 

これを悪く使えばネガティブになるだけですが、プラスに使う事もできます。

わたしはHSPという言葉がなかった20代の頃から、傷つきやすさをプラスに変える方法を実践しています。

 

そして40代になって、9割方ストレス源がない生活を送っています。

傷つきやすいとはどういう事か?

 

心や精神が傷つくというのは、具体的に体のどこの事でしょうか?

 

漠然としていては改善のしようがありません。

例えば事件に合った人が、以降に何かのキッカケですぐに事件の事を思い出す、いわゆる『トラウマ』があります。

 

ショックな事があると二度と同じ目に合わないよう、予防的に記憶を何度も思い返します。

脳の記憶というのは、何度も思い返す内に自然と出てくるようになります。

 

英単語の反復練習のようなもので、情報が通る脳の回路が太くなり、無意識の内に記憶が出てきやすくなります。

 

HSPはショックに感じるセンサーが敏感で、嫌な記憶が自然と思い出されやすいので参ってしまいます。

 

同じ環境に居ると嫌な事を思い出してしまうので、20代の頃のわたしは頻繁に職を変えていました。

 

 

心は脳にある

 

心は心臓のあたりにあると答える人もいるでしょうが、胸が高鳴るのは、次の行動に向けて心臓を早く動かしているからです。

 

これとは逆に体を変化させて

心=脳

を揺さぶる事で、物事の良い面を見るようスイッチを切り替えます。

 

HSPは細かい情報を拾う事ができるので、人生の選択肢の正解を選ぶ確率が上がります。

エビデンス(証拠・根拠)は、20代からスイッチを切り替えたわたしの実体験です。

 

傷つきやすい人は想像力が豊か

 

傷つきやすい人は微細な出来事を想像力で膨らませて、しまいには動く元気さえなくなってしまいます。

 

頭の中の記憶が体調に影響し、判断力・行動力が鈍って人生が低迷していきます。

HSPの人は、とりわけ小さな出来事でも人生に影響しやすいです。

 

わたしはバイトで月に一度行く現場に嫌な人が居た時、そこの現場に入らない日も気が重くて耐えられませんでした。

 

自分の記憶の中で作った嫌な人が、目の前にいるのと変わらないくらいストレスを与えてきました。

わたしは想像力を悪い方にだけ使っていて、物事の良い側面が全く目に入りませんでした。

 

 

想像力をプラスに使う

 

HSPは消極的な判断を繰り返して、徐々に待遇の悪い会社を転々としたり、部屋にこもったりします。

 

この流れを逆に使えば、良い流れにする事ができます。

HSPが些細な事を増幅するのは、人より想像力が豊かだからです。

 

この想像力をプラスに使って、自分の

心=脳

を書き換えることで、HSPの特性をプラスに活用する事ができます。

 

香りや色で食欲を減退させる事ができるように、脳というのは意外と騙しやすいものです。

 

『今がいい状態』

というのを繰り返し脳に刷り込むと、積極的な判断ができるようになります。

 

HSPの能力で自分を変える

 

心と脳を変えるためにわたしがやったのは、

 

『自分が豊かである』

という自己暗示です。

 

自己暗示はまじないの類ではなく、スポーツ選手などが行うイメージトレーニングみたいなものです。

 

自分が豊かだと思っていると、物事の選択肢もそれに沿ったものを選ぶようになります。

 

わたしの職歴の例でいうと、それまで

 

『自分はどうせダメ』

という悪い暗示から、簡単に採用されるようなショボい仕事ばかり選んでしまっていました。

 

想像力のベクトルをネガティブからポジティブに変えた結果、人生のベクトルも上向いていきました。

 

この辺りの具体的な経緯は、別カテゴリに色々と書いているので、よければ読んでみてください。

 

自分を傷つける事に能力を使わない

 

HSPの人は無意識のうちに、想像力を使って自分を傷つける行為をしてしまう事はないでしょうか?

 

自分の想像力に悩まされている内は、いくら環境を変えても辛い状況は変わりません。

想像力を使って自分は安全だと思う事で、現実の環境でも傷を負いにくくなります。

 

わたしは自分が豊かだと思ってから10年くらいで年収1000万円超になり、傷つけてくる人が小さく見えるようになりました。

 

その頃には出世もして、他人を傷つける他罰的な人間の社会的地位が、どのあたりなのかわかっていました。

 

お金を悪いものだと思わない

 

HSPは自己評価が低い人が多いので、収入もそれに見合って小さなものになりがちです。

 

お金が増えると細かな管理や盗難の心配など、面倒がことが増えそうだというイメージを無意識下に持っているかも知れません。

 

あるいはドラマや映画の影響で、お金を稼ぐ事が悪い事だという印象を持っているのでしょうか。

ですがわたしは実際に貯金が増えても、わずらわしい事はありませんでした。

 

手間といえば、銀行の倒産時に保護されるのは1000万円までなので、口座を分散したことくらいです。

 

日本円だけではインフレリスクを受けるので証券口座も持っていますが、株は思ったほど大変ではなかったです。

 

今は放置で配当収入がチョコチョコ入ってくるという感じです。

 

他人に甘えられない人

 

HSPで自己評価が低くて、他人の感情を優先させてしまう人には、

 

『困った時はお互い様』

の社会は向かないです。

 

わたしは他人を優先しすぎて、自分が損をする事が多かったです。

他人に借りをつくると、その2倍・3倍は返さないといけないと思ってしまいます。

 

損得で損をしたと言っているわけではなく、傷つきやすい自分を守らずに他人を優先するのは、やはり正常ではありません。

 

まず自分を守った上で、余裕があれば人助けをするくらいが正常ではないでしょうか。

わたしは他人に借りを作らず、自分のお金を頼りにしています。

 

経済的な自由を得たので、気が向かない事はやらないでいいので、ストレス源となるものが殆どありません。

 

 

HSPはお金と相性がいい?

 

わたしはベンチャー企業で働いていて、若くして独立する人が周りに多くいました。

 

栄枯盛衰のライフサイクルが短いので、独立してお金が入って100万円くらいする腕時計を見せてくれた人が、後に没落していくのを目の当たりにしました。

 

彼らは一様にお金が入ると気が大きくなってしまい、感覚が変になっていきました。

HSPは自分の内的世界が大きいので、お金という外部要因に自分の芯が揺さぶられにくいです。

 

HSPは他人の感情に振り回されやすいですが、お金は感情が伴わない数字なので冷静さを失いません。