難関を突破してようやく入った会社で働き始めて、
「あれっ? 入る会社間違えたかな?」
と思ったら、まず喜んでください。
わたしは26歳の時に世間より遅く、初めての就活をしました。
しかし人生の基礎を固める覚悟で就職した会社を、約半年で辞めてしまいました。
その後もなかなか職が定まりませんでしたが、
▼
30代で年収1,000万円を超える
▼
40代で100歳以上までの生活費が貯まる
▼
早期リタイア
が出来ました。
これは比較的早い段階で失敗を経験したおかげです。
古今の歴史を見ても戦で勝った方が高転びをして、負けた方が教訓を生かして栄えることが多々あります。
失敗には多くの学びが詰まっているので、失望をしないで敗戦の原因を追究して、次に向けて歩き始めてください。
それに会社選びに失敗しても、大して失うものはありません。
わたしが最初の就職先を間違えた時は、辞めてから半年ほど実家に引きこもった時間と、80万円くらいの貯金を失っただけです。
それらは全て、後に回収することができました。
※読み進めてもアフィリエイトに誘導とかしていないので、安心して読んでください。純粋にわたしの経験を書いています。
⇒ 経歴
毎朝起きて絶望を感じて、入る会社を間違えたと自覚する
社会的信用がゼロの底辺フリーターから這い上がって就職して、さぁ人生これからだというつもりでした。
ですが朝起きたら布団の中で、10分でもいいから会社に行くのを遅らせたいほど、嫌な気持ちが強かったです。
後に別の会社に勤めた時は、毎日30分以上早く会社に着いていたので、行きたくないなら原因は会社にあります。
何が間違いだったのか?
わたしは知識がなくてシステム開発会社と言ったらどこの会社も、パソコンの前でプログラムを作るだけだろうと思っていました。
ですが実際は違っていて、わたしが入った会社では協力会社(元請け)に行って、延々とデバッグ作業(単純作業)をさせられました。
次にどこかの製薬会社に行って、元請けが作ったシステムを全パソコンにインストールする作業の立ち合い。
なんか変だと思ったら、わたしが入ったのはシステム会社の中でも弱小の下僕企業でした。
眠る先輩、叱る営業
入って2・3ヶ月目に、どこかの町工場向けのシステムを担当するチームに入りました。
と言ってもチームリーダーがどこかから持って来たシステムを、町工場向けに改造して納入するカスタマイズ案件でした。
リーダーは他のプロジェクトが忙しくてほぼノータッチで、実質わたしと先輩だけでした。
客先にカスタム前のシステムの説明と、顧客の業務のヒアリングに行った際、薬を飲んだとかで先輩がほぼ眠りについていました。
デバッグという末端作業ばかりやっていたわたしは、何をしていいのかわかりませんでしたが、わたしが喋る他ありませんでした。
営業も一緒について来ていますが、口癖がいつも「勉強しないとなぁ(やらない)」で、技術的な事を全く知りません。
だからこちらにも喋りを期待する事ができません。
その割にわたしが客に「すみません、この部分は調べてきます」とか言うと、営業が「ほらっ、しっかりしないと」と叱ります。
朝、布団から出たくなくなる
システム会社では他にもわたしに富士急ハイランド並みの大声を出す人が居て、毎朝会社に行くのが嫌で仕方なくなりました。
布団から出られなくて、眠くもないのに長く布団の中に居たかったです。
そこで人が嫌な時に首を振る動作をする理由がわかりました。
思い切り首を振りまくると、ストレスで滞っていた脳への血流が変化するのか、会社に向かうことが出来るようになります。
ヘビメタのヘッドバンギング(頭を振る)でトランス状態っぽくなるのに似ています。
けどこんな方法は不健康なので、半年で会社を辞めて半年ほどの無職生活に入りました。
就職した時にお祝いで親戚のおばさんに、通勤に使うようブランドの靴下をもらってすぐに辞めるのが恥ずかしかったですが、自分の心を一番大事にしました。
学びを得ることができた
このシステム会社の経験のおかげで、仕事は誰かに教わるものではないと知ることができました。
それにシステム会社に依頼をしても、トップレベルの会社でないと実地の業務に即したシステムは作れないことがわかりました。
トップレベルのシステム会社に自社専用のシステムを依頼するのは予算的に合わないので、自力で作るしかありません。
わたしは辞めたシステム会社への復讐の代わりにシステムの勉強を続けて、それが次の次に転職したネット広告会社で活きる事になりました。
入る会社は間違いましたが、嫌な経験による怒りを行動力に換えて、自分のスキルを上げることができました。
この怒りのエネルギーを会社への恨みに向けると、我が身もろとも傷つけてしまいます。
キレイごとではなくてわたしの経験上、後悔や恨みの念が活きた事はありません。
会社を間違えても「最悪だ!」と思わない
最悪だと思うと、何だかつかみどころのない悪い状況と感じるので、どん底だと思った方が這い上がりやすいです。
気持ちの問題なんて論理的じゃないと思うかも知れないですが、人間の失敗って結構感情からきていませんか?
怖気づいて判断を間違えるとか、緊張で上手く動けないとか。
だから失敗をした時に、これ以上は落ちようがないという意味の「どん底」だと思ってください。
そうすれば後は上にのぼっていくだけだという腹が据わります。
実際はどん底は更新を続けた
まず低ランクの専門学校を卒業して、フリーターを6年続けました。
ある夜、バイト先にサイフを忘れて駅前の交番に小銭を借りに行って職業を伝えた時、年配の警官に
「アルバイトォ~!?」
と不審がられた時が人生どん底だと思いました。
その屈辱から就活をして、システム会社に就職したら解決できない問題だらけで、半年で辞めてしまいました。
どん底と思っていた場所より更に下があったりするものですが、落ちる度に
「ここがどん底だ」
と思えば冷静に行動できるものです。
再就職できなかった事はない
半年で仕事を辞めて、半年の無職期間を経た後でも再就職できました。
さらにそこも辞めて、8~9ヶ月の無職を経た後でも再就職できました。
無職からいきなり大きい会社には入れなかったですが、自分が成長してからは転職する会社の規模も大きくなっていきました。
小さめの規模でも自分が進みたい業種に進み、就いてみて仕事が合っていたらステップアップを目指すのが自然で楽でした。
わたしの場合は好きな仕事というより、楽そうな仕事に就いたら思いがけない経験をして自分の適性がわかりました。
皆さんが
「この仕事をやりたい!」
と願っているものが案外と適職ではなく、敬遠していた分野に少し触れたら、思いのほか簡単に出来るという経験をするかもしれません。
わたしはその経験によって、年収が大きく伸びました。
どん底が楽な理由
綱渡りで下がどれくらい深いのかわからないと、尋常じゃないストレスがかかります。
それだったら地に足がついたどん底の方が気楽です。
底になると冷静に現状が把握できます。
お金が尽きるなら実家に帰ればいいし、実家がないなら住み込みのバイトで食いつなぎながら勉強すればいいだけです。
わたしは二種類の自衛隊の入隊コースのテストの勉強をして、一つは高血圧・もう一つは面接で落ちましたが、勉強は一般の会社の入社テストに役立ちました。
それにどん底であれば就活において、なりふり構う変なプライドもありません。
書類をどこまでアレンジするとか、面接の方法など、絶対に勝てる方法を模索することができました。
そのあたりのやり方を 面接 や 履歴書 のカテゴリに書いたので、よければ読んでみてください。
間違えて入った会社でも、得るものはある
どんな会社であっても、経験すると何かしらの武器が手に入ります。
単体では役に立たなそうなスキルでも、その後の会社経験によって化学変化が起きて、並みの人材よりも強い存在になります。
わたしは三流システム会社で、どんな仕事の流れなのかを見る事ができました。
システム設計とかは辞めた後に独学で身につけましたが、勉強しようと思ったきっかけはシステム会社の経験のおかげです。
システム会社から営業会社へ
システム会社を辞めた後で、土地活用系の営業会社に入りました。
『企画営業』というのが、何となく楽で給料が高そうな響きがあったので選びました。
土地を持っている個人に電話をかけるのですが、初めて会話する人にゼロから提案の話をします。
それでアポが取れたら会って話をしますが、アポが取れてしまうと心底ゆううつになったので、全く向いていない仕事でした。
空き地を持っているような資産家は、相続をしたような人ばかりです。
だから資産と人間性が比例していない事が多く、ちょっと嫌いでした。
なのでこの会社も辞めて、疲れていたので9ヶ月くらいの無職生活に入りました。
システム+営業
システム会社と営業会社を経験し、何の成果も上げられなかった仕事の経験が、自分の中で合成されました。
次のネット広告の仕事では人と折衝をする業務に加えて、システムの知識が入り込む余地が大いにありました。
ベンチャー企業の業務は目まぐるしく変わるため、システム会社に発注しては間に合わない事が多いです。
それに手が届くレベルのシステム会社は、使い勝手の悪い杓子定規なシステムしか作れません。
そこで自分で使うシステムを次々自作して、成果を上げる事ができました。
システム会社では他人の設計(指示)に従う仕事で、全く上手くできませんでした。
しかしネット広告の会社で設計から自由に自分でやってみると、全てが上手くいきました。
さらに広告の売買の折衝は土地活用系の営業と違って、まともな会話ができる会社員同士だったので、非常に楽に感じました。
無職期間さえも必要だった
わたしは転職の合間に無職期間が結構ありました。
心底つかれていたので寝だめをした他、本を大量に読んでいました。
その本が自分に浸透していくのに、無職の期間が必要でした。
無職期間が長引くと、心の底から仕事がしたくなって就活をする事ができました。
これを読んでいる方の中には、無職の方やイヤイヤ会社に行っている人もいると思いますが、その経験は必ず後で活きてきます。
新たな方向性に進みたい方は、未経験の仕事にばかり進出したわたしの経験を読んでみてください。
無職があろうが短期間で辞めた職歴があろうが、仕事探しだけは図々しくやってください。