仕事ができるようになるのは、学校の優等生になるより遥かに簡単な事です。
優等生は全科目ができなければなりませんが、仕事は2科目くらいできれば十分です。
映画やドラマの ”できる人” のイメージはハードル高すぎです。
現実社会では少しやり方を変えるだけで、価値が認められます。
わたしは仕事のやり方を自分で決めるようになってから、収入と転職に困った事がありません。
そして資産ができたので40代で早期リタイアして、完全に自分のやり方で収入を得ています。
わたしの偏差値はかなり低い方なので、誰でもできる仕事へのアプローチが書いてあります。
失点を恐れて無難に仕事をしようとしても、会社員生活の40年は逃げ切る事はできないので、積極的に仕事を拾うのがオススメです。
仕事ができる人とは
仕事ができるというのは、どういうことでしょうか?
わたしが社会人生活で感じたのは、
▼
人格を持った人間
みたいに、仕事で自己表現できる人が目立っていました。
自己表現とは、責任を持つ形で我を通すことです。
面倒な仕事を減らすだけでいい
わたしはムダだと思った仕事を、面倒なので無くしていきました。
例えば、請求書に会社のハンコは不要に感じていました。
請求書のやり取りから入出金までのフローで、偽造のような分の悪い犯罪が起こる確率は極めて低いと判断しました。
たまに請求書のミスを指摘すると、再発行に数日かかる会社がありますが、大抵がハンコのところで止まっています。
自社がハンコを廃止したいと思っても、取引先がハンコを信奉していたら話が進まないので、自己判断だけでハンコをデジタル化しました。
ハンコをスキャンして、フォトショップでかすれも再現したデジタルデータにしたので、誰もデジタルと見分けられませんでした。
一般の会社よりかなり早い段階でハンコのデジタル化をしたので、差をつける事ができました。
仕事のコツとしては、ハンコのステータスだけでなく、前後関係を含めると解決しやすくなります。
無駄な慣習に従うだけでは、その仕事に長年従事してもリストラ対象にされてしまいます。
仕事で失点を恐れない
わたしの割と大きな失敗は、お金関係のことで数十人に影響が出たことです。
ここでわたしに提案されたのが、チェックの為に他の人を挟むことでした。
楽なのはその提案の通りに責任を分散する事でしたが、わたしは逆に自己完結する方法を提案しました。
作業を機械化し、ヒューマンエラーが起こらない形にする事で、失点を逆に評価につなげました。
役所とか銀行みたいに減点主義の職場だったら、わたしのような仕事の仕方は通用しなかったでしょう。
しかし一般の会社であったため、独力で問題解決できる要員として重宝されました。
仕事ができる事の一番のメリットはお金
わたしが仕事で自己表現してなかった頃は、他人に決められた仕事も上手く出来ず、会社に居場所が無かったです。
挙句の果てに、社長じきじきに片道2時間半かかる事業所に異動させられる始末でした。
遠回しにリストラを促されていたわけで、追われるように転職しました。
そうやって追い詰められていって、失うものが何もなくなってから、失点を恐れなくなりました。
『どうせジリ貧になるなら、自分が正解だと思う方法で仕事をしよう』
という気構えになり、そこからは年収が上がっていきました。
最高だと年収だけで2,500万円になりました。
自社株もあり、仕事ができるようになってからは10年で、早期リタイア資金が積み上がりました。
転職にも困らなくなる
仕事で個性を出すと他の人より目立つので、自分から会社に面接に行かなくて済みました。
ある日、外部の会社の人に喫茶店などに呼ばれて、会社に入ってくれと頼まれる立場になります。
少し前まで社長じきじきに、会社から追い出されていたわたしが、仕事の仕方を変えたら入ってほしいと言われるようになりました。
社会人生活ってこんな風にコロコロ変わるものなので、今が不遇な方がいたとしたら、それは一時的なものだと考えて下さい。
転職の必要さえなくなる
仕事で一芸さえあれば、様々なチャンスが巡ってきます。
わたしの場合は、数名で始める会社の立ち上げに参画できました。
会社に最初に必要なのは、自分で仕事を作れる人です。
起業は不安定に見えて、個性が異なる一芸に秀でた人が集まると強いです。
会社はどんどん拡大していき、それに合わせて収入も上がっていきました。
自分がやりたいように仕事ができて、報酬も高いという、社会人として理想的な働き方ができました。
わたしはただ、
『自分で決める』
というのをしていただけです。
仕事ができる≠テストで高得点
社会人になる前は、テストで高得点を取るような人でないと、仕事ができないと思っていました。
ですがテストは問と答えが明確で、パターン認識が強い人を評価するだけのものです。
テストが得意でも、職場で生じる不定形な問題が不得意な人もいます。
テストができる人は論理性が高い人が多いですが、問題解決には他の気質が必要です。
偏差値が低くても、問題解決できる
わたしは最終学歴が、試験なしで入った専門学校だったので、正確な偏差値を知りません。
たぶん、40台か良くて50くらいだと思います。
しかし、テストができなくても問題を解決する事はできます。
数学の公式を知らなかったら、四則演算を駆使して自分で解く方法を考えればいいのです。
会社の問題解決がテストより簡単なのは、解く方法が無数にあることです。
どんな方法でも、最終的に解決したら仕事の実績になります。
試験は一面的な評価基準なので、低くても悲観しないで下さい。
試験の問題のように明確な問いは、仕事で見たことがないです。
テストを捻じ曲げる力
テストが優等だった者が有事の際、凝り固まった思考で失敗する事は多いです。
論理以外の多様な視点を取り入れて、ルールを捻じ曲げられる者が、突破する力を発揮します。
学力テストとは少し外れますが、ある学校に入るのに視力が足りない人がいました。
彼はあらかじめ検眼表を暗記する事で、試験を突破して後に活躍をしました。
『視力が足りないからできない』
という発想ではなく、いかにしたらできるのかを考える能力が重要です。
要はクリアすればいい
わたしはバイクの免許を合宿で取得しました。
スラロームとか急制動とか減点科目がある中で、一本橋から落ちると即失格になります。
そうすると再試験がある二日後まで帰れなくなり、追加料金も発生します。
一本橋はゆっくりと、7秒以上かけて渡らないと減点になります。
わたしは一本橋に乗ると、ふらつかないよう加速して一気に渡りました。
試験官に秒数を測定できなかったと言われましたが、減点だけで試験は合格しました。
減点と失格のリスクを計算し、最適解を出した結果ですが、一本橋を落ちて不合格となった人たちの視線は痛かったです・・・
ですが社会人のリスク回避としては、正しいアプローチだと思います。
大体、公道で足をついたらいけないシチュエーションなんてありませんでした。
テストが高得点な人は、再現性が高い
例えば給料が高い事で有名なある企業の営業は、勉強ができないと厳しいです。
彼らの仕事は、合理的に設計された業務フローを忠実にこなす事が必須になっています。
他人が作った合理的な方法を再現するには、相応の論理性が必要です。
だから必然的に、高学歴の人しか採用されません。
ですが給料は高いのに離職率は高く、相応の苦労はあるみたいです。
わたしは、自分が責任を持つ形で仕事のやり方を決める方が楽に感じます。
仕事は完璧でなくていい
仕事は7~8割くらいのデキで十分です。
残りの2割くらいを埋めようとすると、時期を逸して無意味なものになってしまいます。
安全のためにゴテゴテと足し算するというより、必要十分まで引き算できる能力が重要です。
世の中のやりにくい仕事は、責任分散のための手続きが沢山あるものです。
マイナンバーカードの普及が鈍かったのは、煩雑な手続きに問題がありました。
役所だから潰れませんが、似たような業務の銀行はかなり非効率で、あまり稼げなくなってしまいました。
稚拙でもアウトプットをする
インプットだけの人は、あまり評価されません。
SNSでも理論は詳しいのに、他人のあげ足とりにしか使わない人を見かけます。
間違いを恐れて他人を否定する時にしか知識を使えない人は、会社にもいます。
会議で否定的な意見だけ出して、代案を出さない人です。
こういう人の批判を恐れる必要はありません。
仕事はアウトプットする事で地肩が鍛えられます。
稚拙なアウトプットで間違ったのなら、その間違いが経験となって、仕事の能力が上がります。
間違いを恐れて理論だけの人は、wikipediaにとって代わられて終わりです。
このページを見ている時点で仕事ができる
失敗で評価を落すのは、抑制が出来ない人だけです。
落ち着きが無くて考える前に身体が動いてしまい、盛大にやらかしまします。
失敗をすぐに忘れてしまうので、同じ事を繰り返して信用を落とします。
『仕事ができるとは?』
というのを調べて、ここまで読むような方は、むしろ抑制しすぎている可能性があります。
そういう人が一歩進むと、仕事ができる人に変わりやすいです。
保身を考えると仕事ができなくなる
会社で見ていて
『仕事ができないな』
と感じた人たちの共通項は、保身を考える人達です。
明確に成否が出るのを恐れて、お茶を濁すような曖昧な仕事しかしません。
打っても響かないので、他に可能性の人に仕事がふられるようになります。
昔はそういう、『何をやっているのかわからない人』が会社にいましたが、今はそういう人を養う会社は少ないです。
無私になると仕事が上手くいく
わたしの場合は、中途半端な社会的地位の時に転落を恐れて、
『失敗をしてはいけない』
と思っていた時は、仕事が全くできませんでした。
しかし無職のドン底まで落ちて、これ以上は落ちようがないという心境になってから、仕事が怖くなくなりました。
肩の力が抜けると、会社と仕事がどうやったら上手く回るのか考える余裕が生まれました。
考えた事を実行する時も、失うものがないので迷いなく行動できました。
剣豪が達する、無我の境地というのに似ていませんか?
皆さんの仕事にも、全てが上手くいく鍵穴みたいなものが必ずあります。
それを見つけると、一気に仕事ができるようになります。