わたしは生活のメドがついたので40代で早期リタイアしましたが、周囲の人に
『超早期リタイア』
と言われました。
一般的には55歳以降が、普通の早期リタイアでしょうか?
しかしアメリカでは、20代・30代で早期リタイアをする人が増えてきています。
日本との違いは度胸です。
早期リタイアが早いアメリカ人
20~30代で家族が居ながら、早期リタイアする人が出てきています。
ただこれは日本の早期リタイアの感覚とは違っていて、専業トレーダーに転職という方が近いです。
わたしも現金だけだとインフレが不安なので、少しだけ株で運用しています。
しかしアメリカ人の早期リタイア者は、多くを投資に回して生活費を稼いでいます。
副業ならまだわかりますが、専業で貯金の半分も投資に回したら、気が気でなくなります。
アメリカ人と日本人の投資感覚の違いです。
投資で儲けるとバチが当たると思う日本人
働かないでお金を得る事に対して、日本の風土では悪という空気感があります。
いくらNISAとかで制度を作っても、日本人の奥底には投資を忌み嫌う感覚が残っています。
だから投資で儲けても、バチが当たるんじゃないかと恐れる気持ちがあります。
非科学的と思うかも知れませんが、株価も行動心理学が使われたりします。
わたしは日本人なので、『節約』のスキルの方が合っています。
今のリタイア生活でも、コストが少なく満足に暮らしています。
物凄く働くアメリカ人
アメリカ人って定時で帰って、長い休暇を楽しむ人々かと思っていました。
しかしウォール街とかがブラック企業以上に働いていると知って、驚きました。
ウォール街以外でも家に帰るのは早いけど、家族と食事を食べた後で家で仕事を再開するのだとか。
実力主義のいい所は、頑張った分だけ稼げるところです。
けど反動で早めにリタイアしてしまうのですが。
ウォール街で働いていたのに森で自給自足をするとか、反動はあるみたいです。
人間が労働に割ける精神力は、変わらない気がします。
これは、ネズミと象の寿命は全然違いますが、一生のうちの心臓の鼓動の回数は同じくらいという話に似ています。
ボーッと働いて定年までか、濃く働いて早期リタイアするかです。
年功序列と違って、すぐ稼げるアメリカ
年功序列の会社でバイトしていた時、新聞ばかり読んでいるおじさんがいました。
それでよく大丈夫だなと思っていたら、若い頃の功績によって楽が出来ていると聞かされました。
若い頃は成果の割に給料が安めで、歳をとってからもらえるのが年功序列です。
それに対してアメリカ型の実力主義は、成果と報酬がリアルタイムです。
わたしは年功序列の会社に入れなかったのでベンチャーに進み、実亮主義で早めに高い報酬が得られました。
その後、年功序列型が崩れたので、最初からベンチャーで成果主義に慣れていて良かったです。
投資中心のリタイア生活
アメリカ人の生活が豊かに見えるのは、貯金をしないで使うからです。
それだけでなく、ローンで先取りする性質があります。
予備のない生活で健康保険もないから、入院一発で破産みたいに博打の要素が強いです。
日本人は備えすぎと言われますが、アメリカはトラブルが起こらなかったらラッキーという、楽観的な生き方です。
日本人は、アメリカ人のように投資しろと言われても怖くてできません。
不動産投資
わたしは不動産投資をやっていません。
理由は
・アメリカと違って人口減少
・地震のリスク
です。
特に不動産で人的な対応はやりたくないです。
せっかくリタイアしたのに、煩わしい仕事を増やしたくないです。
リタイア生活を投資で回すリスク
アメリカ人が投資に突っ込む勇気は大したものですが、今の30代が本格的に投資を始めた時は、相場が平穏な時だと思います。
アメリカでも株が紙切れになって、老後生活が破綻したなんて事が、20年くらい前に見られました。
どこかの世代がババを引くようになっています。
この辺りも病気と同じく、アメリカ人は運任せな気がします。
こういう国民性の違いは、日本は天災が多いから常に危機感を持っているからだと思います。
現在の投資
最悪、全額失っても問題がない分だけ投資に回しています。
現金だけだと、物価が上昇して相対的に目減りするので、その分だけでも補うつもりで株に変えています。
本当はファンドとかの方がいいのでしょうが、自分で銘柄を知りたい性分なので、面倒な個別銘柄を買っています。
専業トレーダーはオススメしません
早期リタイアは絶対に投資で負けられないので、120%安全に運用する必要があります。
15年間の内、5~6年くらいしか安全に勝てる期間がないように感じます。
専業だと毎年、コンスタントに稼がないといけませんが、個人投資家を10年スパンんくらいで見ると負けが多いです。
稼がないといけないノルマがあるので、そのプレッシャーで判断を間違えます。
いつか早期リタイアで休めると想像する
辛くて専業トレーダーに飛び込むと、もっと悪い状況になります。
資金が貯まるまで耐えるしかないですが、今すぐに退職したい人にとっては辛い期間です。
こういう時は、早期リタイアした後の生活をどうするか想像すると、気分が紛らわせます。
現在のストレスより、将来のリタイア像に目を向ける事で、気持ちが落ち着きます。
日本人なら投資より節約
副業で貯金の6割を投資に回していた時は、気が気でなかったです。
含み損の期間が長く続いて、含み益の期間はわずかです。
もしも副業でなかったら
『お金を失ったら補充できない』
というプレッシャーで、上手くトレードできなかったと思います。
日本人に必要なのは安心感で、節約という自分でコントロール可能な手段の方が向いています。
少ないコストでいつまでも生活できるような安心感が生まれます。