世の中には怒られるための仕事があります。
これは誰かが、自分が怒られないようにする壁として用意した仕事です。
そういう仕事に就くと生きるのが嫌になり、長く続けるほど自尊心が落ちて転職でいい会社を目指すこともできなくなります。
ただただ辛いだけです。
特に普段から不安を感じやすい人は、他人に言われた事がいつまでも頭から離れず苦しみ続けます。
あなたが精神を削られ、消耗していくだけの仕事に自分から身を投じるべきではありません。
頭のいい人の身代わりで怒られる仕事
怒られる仕事に就くと、見ず知らずの人に対してネガティブな感情を抱きやすくなります。
銃社会で何かの破裂音を聞いただけで緊張するようになるのと一緒です。
怒られ要員の仕事は確実に心が病み、後の仕事選びに影響します。
例えばスクランブルをかけずに勝手に放送していながら、有料チャンネルより高い料金を徴収するNHK。
一般家庭を回る現場では、当然敵意をぶつけられます。
その矢面に立たされているのが、NHKの集金人という仕事です。
これは平均年収が高いNHKの社員ではなく、委託を受けた営業会社がやっています。
求人の給与額は高く掲示している
集金人の求人情報の給与額は非常に高いです。
固定給27万円とか書いてあると、他と比較してグラッと来てしまいます。
だけどそれはノルマをこなしてのもので、固定とは名ばかりでどんどん下がっていきます。
中にはモデル給与と言って、一番いい場合の額が書いてあったりします。
求人ではMAXの報酬が書かれているので、それに釣られないように気を付けてください。
最初から高い報酬が書いてあったら、何かウラがあると思ってください。
物にも仕事にも、相場というものがあります。
高収入を提示しているのに常に求人募集をしているのは、よほど嫌な事があって人が定着しないためです。
嫌だ!いらないと言っている人に売る
お金も大事ですが仕事って喜びが必要ですよね。
営業の仕事は人と物をつなげて相互利益の手伝いをし、そこで感謝されて自分の利益になるというのが理想です。
しかしNHKの集金人が歓迎されるケースはありません。
昔、パソコンでいかがわしい無料動画を観た人に高額請求する詐欺がありました。
業者側は延滞料とか裁判とかをチラつかせて脅しますが、これとそっくりな事をNHKの集金人は言います。
ケンカを売って歩くようなものです。
誰も人にケンカを売るような毎日は過ごしたくないですよね。
そういう嫌な事だからNHKの人間はやらずに、外部の会社に委託されているのです。
集金人はNHK職員のかわりに、一般人の不満の矢面に立つ仕事です。
それって自分よりもNHK職員を大事にする事ではありませんか?
自分を卑下していると、良い仕事には就けないです。
NHKは商材として魅力的か
自分が売るものは、それに心底ほれこまないと売りにくいです。
それで考えるとNHKという商材はどうでしょう。
NHKは公共性をアピールしていますが、民放と比べて著しく差はありません。
商材の独自性としては薄いです。
災害等が起こったら情報を発信しますというのも、これもテレビ東京以外の民放と差はありません。
一番不満なのがコンテンツに対して価格が見合っていない点です。
それに有料チャンネルは好みに応じて選べますが、NHKは一方的です。
公共放送というより義務放送という方が近いです。
これだけ選択肢の多い時代、NHKという商材は無理があります。
職歴として残る
NHKの集金人の離職率を考えると、転職の可能性が高いです。
その時に、職歴を見て面接官がどういう印象を抱くでしょうか?
合法だけど、あまり良い印象のない仕事というのはあります。
多くの人が不満を抱くNHKに対する嫌悪感を最前線で受けることになります。
それらを平均年収1000万円超のNHK職員の代わりに受ける事は、あなたの人生にとって幸せな事でしょうか?
訪問販売の会社がやってる?
NHKの委託会社がトラブルになっている内容を見ると、訪問販売で怪しい浄水器や羽毛布団を売りつけていた会社と同じにおいがします。
訪問販売の手口は水質検査をすると言って色々と煽って、非常に高額な浄水器を売りつけます。
ネット時代になって、こういう手口はすぐに広まって売れなくなりました。
NHKの集金も、このやり口と非常に似ています。
変な事をさせる会社何て、すぐに辞めて大丈夫です。
わたしは会社で大声を出されただけで辞めていましたが、その後の人生は詰みませんでした ⇒ 経歴
わたしがやった怒られるための仕事
就職氷河期の頃、わたしは交通誘導のバイトをしました。
工事現場で車を止めたり流したりするのですが、危険なだけでなく怒られる仕事でもあります。
特に誰でも通ることが道路では、程度が低い人間も大勢いて罵声を浴びせてきました。
この経験をして良かったのは、こういう人間と接しないで済むよう上昇志向が持てた事です。
交通誘導をしていたわたしでも、後に適職に就職して30代で年収1千万円を超えました。
就活やどういう分野に進んだなど他のページに書いているので、よければ色々と読んでください。
ケータイショップの店員も怒られる
ケータイキャリア(運営会社)は契約形態を複雑にしています。
ユーザーが気が付かない内にコストが発生したり、損をしたりするようになっています。
こういう契約プランを考えた人は、ユーザーが怒る事も想定しています。
その防波堤にケータイショップ店員を配置しています。
怒りをストレートにぶつける客が、店員を延々と罵倒し続けているのに遭遇した事があります。
じっと耐えていたショップ店員でしたが、その客が帰ると泣きながら裏へ消えて行きました。
どこかの家で育てられたお嬢さんが、悪意をぶつけられて傷つく姿に胸が痛みました。
先日もソフトバンクが大規模な障害で使用できなくなった際、店員を恫喝する客がいました。
ケータイショップ店員を罵倒して、状況がどう変わるというのでしょう?
ただの憂さ晴らしに過ぎません。
ケータイキャリア本社で働く人はセキュリティバッチリのオフィスで、安全に仕事をしています。
ケータイショップは離職率が高いから常に求人が出ています。
それだけ辛い仕事というわけです。
携帯電話が設備トラブルで、大規模障害になった時の一コマ。
客、ショップで大立ち回りの巻。
ワナにかかって追い詰められた動物は、とりあえず暴れて状況の変化を起こそうとします。
人間の中でもアレな人は、とりあえずゴネたりウロついたりする習性があります。
ショップ店員の人格を踏みにじって、設備トラブルが解消されるわけがありません。
会社の本社に行って交渉するのではなく、気軽に行けるショップに行って恫喝や罵倒をしています。
客は問題解決ではなく、暴言でうさ晴らしが目的になっています。
こういう理不尽な仕事、続きますか?
ネットでこの罵声の様子が伝わると、幸いショップ店員を気遣う声が多くありました。
怒られ要員3行まとめ
1.世の中には、怒られるポジションの仕事がある
2.頭がいい人は、他人を盾にする
3.ケータイショップ店員もよく罵倒されていて切なくなる