お金って子供の頃から、割と使う経験をしていますよね。
お年玉をもらって浪費をするとか、大人になる頃には失敗の経験を積んでいます。
早期リタイアを達成した時点で、お金のコントロールは大体できていると言えます。
それよりも早期リタイアで一番大事なのは、『膨大な自由時間の使い方』です。
特におひとりさまの場合、完全に自由な時間になります。
暇を持て余して時間を埋めるためにお金を使いだすと、早期リタイアは詰みます。
おひとりさまのリタイアは時間の使い方が大事
今までに完全に自由な時間を経験したことありますか?
終わりのない休みを経験した人は、殆どいないと思います。
夏休みは期限が決まっていて、わたしは夏休み入りの初日から終わりが気になっていました。
転職の合間の無職期間も累計で2年くらい経験していますが、預金残高で期限が決まっていました。
それが早期リタイアになると、終わりのない自由時間が発生します。
この感覚は、
『宇宙船から外に出る』
というのに似ています。
完全に自由な反面、地面(終わり)がない怖さも感じます。
おひとりさまは特に自由時間が長い
わたしは同棲経験までですが、相手がなにかしらやる事のお題を出してきました。
強制イベントが発生して、そこから仕事がスタートします。
休日の起床時間も、相手によって決められていました。
こういう時間の制約を心地よく感じるなら、頑張って結婚する事をオススメします。
わたしは気疲れするタイプなので、おひとりさまを選びました。
その代わり、全ての自由時間について自分でスケジュールを立てる必要があります。
自分で自分にお題を出す
会社で管理職を経験した人は、指示を出すのが意外と難しい事を知っていると思います。
ダメ上司を除いて、普通は部下の事を考えながら指示を出しますよね?
キツ過ぎる仕事だと部下が潰れてしまうし、かといって退屈な作業でも嫌気がさしてしまうから、指示を出す前に設計する手間があります。
自分に出すお題も、適度な疲労度とやりがいのバランスが重要です。
やる事を考える自分⇒作業をする自分
という、一人二役で毎日を回していっています。
お金を使う能力を時間を使う能力に変える
宝くじに当たった人の人生がおかしくなるのは、お金を使う能力がなかったからです。
お金を稼ぐ能力が上がると、それに比例してお金を使う能力も上がるものです。
ですが宝くじは能力が上がる前にお金が入ってきてしまうので、入った分より使って破産してしまうのです。
わたしが宝くじで3億円当たったら、2億は高配当株に分散投資して、その2億はないものとして考えます。
最初から無いと考えておけば、株価の下落で含み損が増えたと気にしなくてもいいからです。
配当金500~600万円で暮らして、残り1億円で+アルファの贅沢をします。
リタイア時にわたしはお金の使い方には自信がありましたが、時間の使い方は未知数でした。
ですが自分の時間を切り売りして給料に変えていたのを、時間を切り売りしなければいいだけと気がつきました。
時間を切り売りしないというのは、自分で時間を有効に消費するということです。
早期リタイアしたら、時間を贅沢に使う
現役時代は手軽にコーヒーチェーンを使っていました。
自分の時間を短縮するために、人にお金を払ってコーヒーを入れる手間をなくしていました。
それがリタイア後は時間を短縮する必要がなくなって、何でも自分でやる事ができます。
わたしは元々コーヒーはカフェオレにしていたので、コーヒー本来の味とかにシビアではありません。
大事なのはミルクと砂糖の配分くらいです。
自分の好みに合わせてゆっくりとコーヒーをいれます。
こんな事に時間を使えるというのは、とても贅沢な事ではないでしょうか?
リタイアをするとこういう作業が煩わしいと感じないで、娯楽のように時間を費やす事ができます。
お金の代わりに時間をかける
わたしは自転車保険が義務化された時、保険料を払う気になれなかったので自転車を処分しました。
事故は誰でも起こすものではなくて、予測行動をしないで全てを他人に依存する人が起こすものです。
彼らの代わりに経済的な負担を負う気にならなかったので、あまり乗らなかったし自転車の所有はやめました。
だから移動は徒歩です。
と言っても日々の買い物はネットで済むので、ネットスーパーで買えない物を実店舗に買いに行くくらいです。
スーパーに徒歩で行く行為は、働いている時だったら休みの日がもったいないと思いますが、リタイアして無限休みに入ると娯楽みたいなものになります。
料理とか雑事とか、お金をかけていた代わりに時間をかけるようになりました。
何にも追い立てられないで過ごす時間は、それだけで贅沢な気分になれます。
時間をふんだんにかけると生まれる変化
電車通勤していた頃、どんな朝食を食べたか全く覚えていません。
電車の時間を気にしながら詰め込む食事は、味が感じませんでした。
リタイアした今は、時間がふんだんにあるので食事を味わう事ができます。
味に意識を向けるようになると美味しい感じる味が増えて、自炊でも店と同じように感じる事ができます。
あるいい店のマーボー豆腐が好きでしたが、丸美屋のマーボーの素(大辛)でそっくりのものを作っています。
大辛にだけ花椒という香辛料がついていて、入れると店並みの辛さと香りになります。
本当は店と違うのかもしれないですが、時間の制限がないと味を拾いやすくなるのか、毎回満足度の高い食事ができます。
だからリタイア前に見込んでいた外食費がかからず、思ったよりコストが安く済んでいます。
おひとりさまは日常の全てを仕事にする
『仕事』という言葉に拒否感を持つ人が多いと思いますが、会社の仕事とは全く違います。
人間の進化の過程を見るとわかりますが、人は大昔から何かしら作業をしていました。
基本が目的を持った行動をする動物なので、急に何もしない毎日になったら苦痛を感じるようにできています。
だからリタイアしたら日常の中に仕事を見つけていきます。
仕事と言っても、つい最近のわたしのお題は
『IHコンロでもチャーハンをパラパラにする』
というものです。
色々と調べながら試してパラパラチャーハンのスキルを手に入れたので、今後は好きな時に食べられます。
おひとりさまは自分のスキルを上げる事で、豊かな生活が遅れます。
スキルの習得に時間をかける
人間が幸福を感じる時というのは、問題をクリアできた時だそうです。
わたしも経験がありますが、無職を継続してしまうのってそれが幸福だからではなく、辛い社会人生活から逃れているだけなんですよね。
仕事のストレスはないけど、何の達成感もないのはキツいものです。
問題をクリアする達成感はテレビゲームで疑似体験できますが、ゲームだとスイッチを切った時に
『時間を浪費しただけで、現実の問題がなにもクリアできていない・・・!』
という反動がきます。
だから早期リタイアしてからゲームをする事が殆どなくなり、スキルや知識の習得に時間をかけています。
今の所、リタイアしてから毎日が充実しています。
定年退職だったら違っていた
65歳くらいでリタイアしていたら、新しい事を始める余裕があったか自信がありません。
意欲には少なからず、体力が関係していると思います。
わたしは40代でリタイアして、新しくやりたい事が色々とありました。
その中で昔、作家に興味があったのでブログを始めました。
文字を書くことに関しては割と、書くための脳が発達したと思います。
次は漫画か動画制作を始めたいと考えています。
漫画を描いてもいい
時間をかけて漫画のスキルを覚えて、売れない漫画家になるのも自由です。
このブログで推奨しているのは、
『リタイアしたら(あまり)お金にならない仕事をする』
です。
まったく成果がない仕事はつまらないですが、お金のために商業的にする必要がないので、描きたいものを描けます。
全編漫画でなくても、絵を入れれば文字だけよりもメッセージが伝わるんじゃないかなと思います。
例えばわたしがブラックの営業だった頃、仕事納めの日に会社に戻ると内勤の人に
「お寿司あるよ」
と言われてテンション上がったら、海苔巻き(鉄火でさえない)が出てきて心が折られました。
こういう話に絵があった方が、気持ちが伝わりやすいですよね。
こんな軽い動機で漫画のスキルをおぼえるよう、時間をかける事ができます。
現役時代は、仕事に結びつかないスキルは後回しになってしまいましたが、おひとりさまのリタイアは経済性を考えずに好きな事が始められます。
インフレ対策で一応投資もしているので、興味がある方は別カテゴリを読んでみてください。