面接の緊張を緩和するには、どうして緊張をするのか理由を知るのが近道です。
人間の感情は、原始的な時代に作られたものです。
その時代の身体的な危機と現代の面接を誤って混同しているので、面接を避けたい気持ちになります。
面接を危機ではなく、チャンスと捉える事で緊張は緩和されます。
面接の緊張は、理由を知れば解消できる
人間には、教えられなくても生まれた時から備わっている機能があります。
原始の時代以前に作られた、古い機能です。
緊張反応についても、そういった時代に作られたものの一つです。
緊張をしたからこそ人類は生き残ってきましたが、現代社会と原始の森は違うので、困った事が発生します。
脳が身の危険と面接を、同じ脅威として捉えてしまうことです。
間違って作動してしまった緊張のスイッチを解除して、面接でカチコチにならないようにします。
そもそも、どうして緊張をするのか
緊張をすると頭が働かなかったり、身体が上手く動かせなくなります。
原始時代、人類の祖先が肉食獣に追われて岩穴に隠れる姿を想像してください。
薄暗い岩穴の中で、不安に怯えながら時間を過ごしています。
外にいる肉食獣の気配を気にしながら、去っていくのをじっと待ちます。
水も食料もなく、肉食獣との持久戦になります。
呼吸を浅くして、脳に送る酸素を減らします。
脳の機能が落ちると、身体は必要最低限の身体維持機能だけを残して、活動を抑えます。
消費エネルギーを最小限に抑えます。
毛細血管への血液供給も抑えるため、寒気がしてきます。
これが緊張状態です。
肉食獣が去るのを待つ持久戦ならこれで正しいですが、面接は必ず対峙しなければならない事です。
脳は面接と肉食獣を同じ脅威と捉え、緊張状態に対応するスイッチを入れてやりすごそうとします。
面接は肉食獣とは違う事を脳に教えて、緊張状態を緩和する必要があります。
そもそも会社と社員は対等な関係なので、これも知っておくと緊張しなくなります。
身体から緊張を解きほぐしていく
緊張した時は、呼吸が浅くなっていきます。
まず酸素の供給量を減らすところから始まります。
なので緊張を解きほぐすには、これと逆の事を意識的に行えば脳を正常に戻せます。
楽な体制で、深く呼吸を行います。
取り入れた酸素を、しっかりと脳と全身にいきわたらせるイメージです。
肺を新鮮な酸素でいっぱいにし、息を止めてしっかりと吸収します。
オススメの方法は、
鼻から空気を吸う:5秒
息を止める:10秒
口から空気を吐き出す:10秒
苦しい方は、秒数を減らしても構いません。
吸った秒数の2倍、息を止めるのと空気を吐き出す動作に時間をかけます。
酸素は肺から血管に流れ、ヘモグロビンに乗って全身に供給されます。
脳の緊張はどんどんほぐれていき、血の巡りが良くなった身体はポカポカしてきます。
呼吸をしながら秒数を数えると、瞑想の効果も生まれます。
普段は意識していない呼吸に意識を集中すると、雑念が消えていきます。
これを繰り返すと、緊張していた脳と体は正常な状態に戻ります。
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面接官に対するイメージトレーニング
そもそも緊張するのは、面接官を肉食獣のように認識しているためです。
自分の生命を握っている脅威のように感じるので、緊張してしまいます。
この誤解を解いて、面接官は自分を引き上げてくれる存在だと思うようにしましょう。
面接官がどういう人がわからないので、怖い肉食獣だと思ってしまいます。
どういう人がやっているのかも見てください。
次に、イメージトレーニングを行います。
呼吸によって緊張を解いた状態だと、イメージトレーニングがしやすいです。
イメージでは、面接官と談笑する自分を思い浮かべてください。
履歴書を開きながら面接官を話をしています。
友人や恋人とアルバムを見ているような気持ちになるまで、イメージを続けてください。
面接官 = 肉食獣
から
面接官 = 好意的な人物
となるまで、習慣的にイメージトレーニングを行ってください。
これを繰り返しておくと、実際の面接でも緊張しなくなります。
緊張というのは、面接官に対する敵意のようなものです。
面接はデートと一緒で、後味のよい雰囲気を残すことが、好印象に繋がります。