株式投資を始めて、様々なメディアやニュースを参考にしようとすると、大抵失敗します。
会社がメディアに取り上げられる頃にはピークの状態を迎えていて、高値掴みで損をしてしまうからです。
恣意的に流されている情報や、粉飾決算という時限爆弾もあります。
これらの情報に踊らされて株を購入すると失敗した上に、流されて決めた後悔がつのります。
企業ランキングで就職を決めるのは、投資の高掴みと一緒
投資は単に資金の損失で済みますが、就職は人生の時間を失う事になります。
企業ランキングに載っていている難関企業に入社する事が、リスクに見合う選択でしょうか?
古い企業ランキングを見る
企業ランキングで昔のデータを見ると、後に数千人のリストラをしたとか、ブラック企業の実態が明るみになった会社が見られます。
10年で大きく状況が変わる事がわかります。
株式の値動きでも、暴落のサイクルが昔よりも短くなっています。
世の中の動きが以前より速くなっているので、会社のライフサイクルも短くなってきています。
大企業に入れば安心という、過去の経験則は今後も有効でしょうか?
確かに大きい会社は滅多な事では倒産しません。
それは大規模なリストラをしたり、調整を行える体力があるためです。
会社は残っても、社員にはリストラというリスクがあります。
大企業から転職してきた人
大企業のネームバリューは、転職でも有利に働きます。
そこは、努力して難関企業に入った人の権利です。
ただ、その看板通りの仕事を期待されて、それに応えられるか実力が問われます。
大企業からベンチャーに転職した人について、気になった事がありました。
職務経歴書には、自分の功績のように書いてあった業務経験が、転職先では未経験かのような仕事ぶりでした。
分業で一部分だけの経験を、拡大して書いていたのかも知れません。
ベンチャーで裁量が多く与えられる仕事と、大企業で上手く仕事をする方法は相反します。
ベンチャーの場合は、自分で仕事を創り上げる自立型の仕事を多く経験します。
この方が、現在のように雇用が流動化している事に対応しやすいです。
会社に育ててもらうというより、一緒に成長していく感じです。
企業ランキングに載っている会社で見た怖い光景
企業ランキングに入っている常連として、銀行系があります。
その銀行で、怖い光景を目にした事があります。
銀行窓口での光景
あまり使わないのでネットバンクの契約をしていない口座の事で、銀行の店舗まで行きました。
窓口案内に年配のおじさんが立っていました。
わたしは事前に必要書類を調べて用意していましたが、おじさんが確認すると不足があるとの事。
そんなはずは無いので聞き返していると、側でみていた教育係っぽいおばさんが割って入り、おじさんの間違いを叱ります。
しばらくすると、別のところでおじさんが、客に間違いをして怒られていますが、教育係のおばさんは近くで無言で見ています。
ミスをして客に怒られるまで、おばさんは何もしません。
おじさんが左遷で飛ばされてきたのか知りませんが、こういうイビリ方は怖いと思いました。
ただこれも大企業の余裕に感じました。
会社の存続がかかっている時に、社員同士で余計なことなどしていられないですから。
お金を貸したがる銀行
会社の設立当初、黒字でも運転資金に余裕が欲しいため、メインバンクに融資の依頼をしました。
口座の入出金履歴を見たはずなのに、融資を断られました。
データベース等を工夫して管理をし、運転資金が最小で済むよう体制を整えて、会社を強化しました。
それから数年が経って運転資金に全く問題がなくなった頃に、その銀行から融資の打診が何度も来ました。
銀行は優れた企業の選定眼があって、融資や投資のプロだと思っていましたが、違うように感じました。
働いてどういうスキルが身に着くのか想像がつきません。
恐らく大きな会社なので成長が鈍化して、中の人も減点を恐れて委縮しているように感じます。
店舗縮小の動きや、ネット系が銀行業務に参入してきたり、今の企業ランキングに載っている会社が10年後にどうなるのか予想がつきません。
企業の大船に乗るか、起業の荒波に揉まれるか
大企業に入れば景気の波にも揉まれにくく、安寧な日々を過ごせます。
一方、起業したての会社では、ひたすら仕事を創る事で、個人力が身につきます。
大企業は会社に安心感を持てて、ベンチャーは自分に安心感を持てるようになります。
勉強をして良い大学に入って、大企業に入った人が理不尽にリストラを受ける姿を見ると、会社を信頼するのが怖くなります。
わたしが新卒の頃にリストラが流行っていて、会社は信用できないので個人力をつける方向に傾きました。
大企業で長く安定を考えている人にとって転職はショックですが、個人力を高めた人は新しいチャンスと捉えます。
進路選択によって、こういう価値観の違いが生まれます。
大企業は手続きが多い
上場企業で働いた際、何をするにも手続きが多くて困りました。
必要なものを購入する時、申請から1週間くらい待たされ、そこから納品まで待たされます。
さらに社内の備品管理部署を経て、ようやく手元に届くという感じです。
随所でハンコを押す書類が回ります。
大企業では何か問題があると、こういう関門が過剰に増えていきます。
ハンコは沢山の人が押せば責任が分散するので、減点を恐れる人が制度に採り入れていく傾向があります。
その辺が面倒と感じるなら、ベンチャーは我意が通しやすいのでオススメです。