世の中のデータベースの教科書は、1ページ目から滅茶苦茶難しいです。
さぁ勉強しようと思うとまずパソコンをサーバー化する作業が必要で、それが終わったらSQL(データベース言語)のインストール。
参考にする本やサイトと自分の画面上が微妙に違うし、設定を終える頃には
『データベースの勉強は明日でいいか・・・』
となって、結局はグズグズになって挫折します。
大体、世の中の教科書は難しすぎます。
なんでデータベースを全く知らない人に、いきなり難しいSQL文から教えるのでしょう。
わたしはさっぱりわかりませんでした。
そんな自身の経験を踏まえ、本ページではデータベースの一番簡単な作り方を書いていきます。
皆が難しそうだと思っている技術だからこそ、希少性があって年収が上がります。
これから書くことが全くわからなくても大丈夫です。
流して読んで、『データベースというのは普段の頭の使い方と違うぞ』と感じるだけで十分です。
データベースは簡単に作れる
わたしが始めてデータベースに接した時は、全く理解できませんでした。
データを取り出すだけでSELECTだのJOINといった英語が必要で、それを打ち込んでも意図しないデータが出てきました。
だから最初にデータベースに触れた会社では、何もできずに終わりました。
一番最初にデータベースに触れた時は、日常と頭の使い方が違い過ぎてすごく難しく感じると思います。
そして慣れる前に挫折してしまいます。
わたしはこの最初の難関を克服してからは、楽に使えるようになり年収が上がりました。
理系じゃないとデータベースは作れない?
コンピュータは元々、天才数学者が作りました。
そのためにプログラミングに関しても数学的な部分が沢山あります。
昔はプログラマーの定年は35歳と言われていましたが、プログラミング言語の進化でそんな事もなくなってきました。
データベースも同様で、バリバリの理系でないと作れないというのも薄れてきています。
理系でなくても何とかなったわたしの経歴と年収等は
⇒経歴
に書いています。
どんなデータベースを作るか
このページではメガバンクのデータベースを作るとかは想定していません。
それくらいの規模になると数学的な考えが多く必要になると思います。
ですが世の中の一般企業には、もっと稼げる分野が沢山あります。
例えば時折ニュースで横領などが起こる農業・漁業の組合で、データベースを作ったとします。
以降は瞬時に正確な数字が出てくるようになり、それを運用・保守するあなたの地位は安定します。
社内の記録を紙ベースでやっている所は減りましたが、エクセル程度の会社はまだまだあります。
それらは簡単なデータベースを作るだけで、大幅に業務改善できます。
すぐに始められるデータベース作り
このサイトではシステム設計やプログラミングは、知識が少なくてもまず触る事をオススメしています。
ビジュアル的にデータベースが作れるソフトとして、マイクロソフトのACCESSというものがあります。
ACCESSはエクセルを使った事があるなら、割とすんなりと入っていけます。
『テーブル』というものが出てきますが、これはエクセルで言ったらワークシートの事です。
このテーブルにデータを入れていくのですが、エクセルと違うのはデータの型を決めることです。
データの型を決める
例えばテーブルの『販売額』に、どんなデータを入力するのかを決めます。
文字列・日付・数字、などの中から選択して決めます。
販売額だから数字を入力していくのは、何となくわかると思います。
一番最初にデータの型を決めるのが、エクセルとの違いです。
こんな風にACCESSはエクセルよりルールが多いと思ってください。
データベースの特徴はリレーション
リレーションとは、紐づけの事です。
例えば売買テーブルの販売先名にトヨタや日産など、日常的に使われる名称を入力したとします。
そのデータから請求書を作る場合、〇〇株式会社といった正式名称が必要になります。
会社の正式名称なんて滅多に変わらないので、マスターという参照がメインのデータを作ります。
トヨタだったら、マスターから取り出す正式名称はトヨタ自動車株式会社です。
このデータの取り出しは、リレーションという紐づけで行われます。
リレーションの例
日々の売買を入力する
T_売買テーブル
があるとします。
それと販売先のマスターデータである、
M_販売先マスタ
があるとします。
このT_売買テーブルとM_販売先マスタをつなげる共通項を決めて、リレーション(紐づけ)に使います。
両方に共通している項目は『販売先名』なので、これを繋げます。
簡単にできるリレーション
ACCESSは何でもビジュアル的に作業できるので、リレーションがわかりやすく勉強できます。
『紐づける』という言葉通り、リレーションする項目を線でつなげます。
ACCESSではリレーションをした結果、どんなデータが出せるのかすぐに確認する事ができます。
これで自分が意図したデータでなければ、何度でもリレーションをやり直す事ができます。
このやり直しで何パターンも経験することが、データベース作成の経験になります。
線をつなげるというビジュアル的に作ったリレーションでも、SQL文を表示させる事ができるので、SQLの勉強にもなります。
▲ACCESSを使わないで勉強を開始すると、こんなものを打たされます。
滅茶苦茶むずかしくないですか?
リレーションしたデータを見てみよう
販売先に対して請求書を出す事を想定して、データベースからデータを出してみましょう。
T_売買テーブルから請求書を出すのに必要な、販売額や入金日等を抜き出しています。
そして右端に、M_販売先マスタから取り出した『販売先名正式名』をつけています。
先ほどのリレーションのおかげで、トヨタはちゃんとトヨタ自動車株式会社がつけられています。
年収が上がるポイント
わたしより複雑なデータベースを組んだ人は沢山いると思いますが、難しければ年収が上がるというものでもありません。
わたしが本ページのリレーションで例にしたものは、『販売先名』で紐づけています。
データベースの教科書では、IDによって紐づける例が殆どです。
ですがこれだと直感的に理解しにくく、データベースの勉強がつまづくポイントになります。
だからここでは日本語で確認が出来るよう、『販売先名』で紐づけました。
このように使う人の視点に立った作り方が、データベースを使ったシステムで年収が上がるポイントになります。
まずはエクセルでデータベースを作るのもアリ
エクセルの関数で『VLOOKUP』というものがあります。
これはリレーションと同じなので、エクセルをデータベースっぽく使う事ができます。
シート1の売買データに、シート2の販売先マスタから会社の正式名称を持ってくる事ができます。
データベースの使い方の感覚をおぼえるなら、エクセルからでも始められます。