就活の心構えを学ぶと、こちらが頭を下げて企業に拾ってもらうかのような劣等感を植え付けられます。
その劣等感から安っぽさが態度に出て、相応の会社にしか入れません。
ここでは横柄にならず、かといって卑下しない精神の持っていった方法を書いていきます。
自分を卑下しない
姉が就活で内定をもらった時に、当時の習慣で人事部にお礼の品を贈ったのをおぼえています。
わたしは就職というのは労働力と報酬の等価交換だと思っていたので、採用されても贈り物はしませんでした。
自分が下の立場だと思っていると、その気持ちに相応しい待遇になってしまいがちです。
わたしは散々な経歴を抱えながらも、自分を卑下することなく自信満々で職探しをしていました。
自分は優秀な人間だと思い込んでいたので、その雰囲気によって面接でも優秀な人物に見られました。
内心は態度として出る
普段から
『自分なんてどうせ』
と思っていたら、それが面接でも表に出て
何かダメっぽい人
という印象を相手に与えてしまいます。
しかしこれを逆に利用して、『自分は有能』と思っていれば
能力がありそうな人
という印象を人に与えることができます。
実際にわたしは職歴の印象を覆す事ができました。
無論、書類や面接での表現方法も必要なので、よければ別ページを読んでみてください。
相手が勝手にいい解釈をしてくれる
わたしが職歴に合わない堂々とした態度をしていたら、面接官の警戒心が和らいでいくのを感じました。
こちらが先にオープンな気持ちを作れば、相手にも伝わってフレンドリーな空気になります。
そこでわたしは職歴の補足として、フリーターをしていた理由を小説家(だか脚本家)を目指していたと説明して、面接官を納得させました。
手品の肝はマジシャンの態度や演出によって、種を隠す事にあります。
求職者もマジシャンと同じで、態度によって自分が不利な部分を面接官から隠すことができます。
それでも不採用だったら、入社していたら起こったであろう災難を避けられたと思って下さい。
これは負け惜しみではなく、わたしが不採用になった会社を後に調べたら大概なことになっていました。
就活は自分を騙すところから
わたしは資格さえ受からなかったので、自分に自信を持つ根拠が一つもありませんでした。
だからまずは自分を騙しました。
わたしは非常に大きな可能性があって、志も立派な人物だという事を自分に刷り込みました。
すると最初は根拠がなくても、行動が相応しい人間に近づいていきました。
その頃に読書で立志伝などを選んでいたのも、無意識の内に立派な人物に近づこうとしていたのだと思います。
くだらないと思うかもしれないですが、わたしには他に何も無かったので、無から自信を創り上げるしかありませんでした。
人は暗示にかかりやすい生き物
そもそもわたしが就活から逃げたのも、就職氷河期にテレビで
「100社受けたけど内定ゼロでした」
という就活生ばかりがクローズアップされていたからです。
当時はネットが無かったので、
「こうすれば就職できる」
という情報が一切ありませんでした。
その頃からテレビは不安を煽って視聴率を稼いでいました。
かくしてわたしは就職氷河期が終わるまで逃げようと、6年間も就活しませんでした。
結局氷河期は終わりませんでしたが、自分で負の暗示を解いて就活を始めました。
世の中は悪い暗示ばかりなので、自分で自分に良い暗示をかけてください。
暗示の効果
就活の際にわたしは、
「年収1000万円の社会人になる」
という暗示をかけました。
正確には、すでに年収1000万円になっているという気分で毎日を過ごしていました。
その暗示は初めて就職してから10年後に現実になりました。
暗示という言葉が非科学的で嫌いなら、目標という言葉に置き換えてください。
わたしは『目標』だと叶う気がしなかったので、既に年収1000万円を受けているのだと思い込むようにしていました。
実際に会社と労働者は対等な関係
卑屈な気持ちで就活をすると、会社に安っぽい人間に思われて採用されにくくなります。
内心で(会社に雇ってもらう)と思っているのが原因です。
わたしは自分の中から卑屈さを追い出すために、まずは会社と労働者は対等だという事を自分に納得させました。
会社は給料を出して、労働者は労力を出して物々交換をして成り立っている。
その上で更にわたしは、
(おたくの会社に有望な人材であるわたしを送り込む)
くらいに思っていたので、態度には自信が満ち溢れていました。
それを傲慢で嫌な人間に見えないよう抑えると、すごく能力があるのに謙虚っぽい人物が演出できます。
難しいなら、レオナルド・ディカプリオやゴッドファーザー2のロバート・デ・ニーロとかをイメージしてください。