

落ち着く姿勢が答えになります。
面接が不安になる一因として、事前のシミュレーションのしすぎがあります。
あらゆる質問に対して、想定問答を繰り返しすぎ、暗記できないので不安感がつのります。
中でも困るのが、何かにかぶれた面接官による、変な質問です。
例えば
Q.あなたが桃太郎だとして、道中で犬・サル・キジがケンカを始めたら、どう対処しますか?
などの、一休さん的なものです。
この変な質問への対処法を考えていきましょう。
面接で変な質問をされた場合の対処法【レベルが低い面接官】

迷走する面接官
変な質問が出る背景は、ズバリ面接官が何かに感化されたからです。
本かセミナーの影響かわかりませんが、何かを発見したような気になって採用面接に持ち込みます。
そういうものに感化されるのは、面接官自身が自分で創造する能力がないためです。
面接の場は本来、受験者の緊張を解いて、能力の可能性を探り当てる作業です。
変な質問を出して受験者を動揺させてしまうと、その後の応答にも影響が出てしまいます。
面接官はストレス耐性を調べるとか、とっさの受け答えを調べるとか、もっともらしい理由をつけて変な質問をします。
しかし、この変な質問の受け答えが最も得意なのはペテン師です。
口から出まかせが得意なものを、高評価にしてしまいます。
面接官が、自分の仕事を深く理解して真摯に望んでいれば、愛情を持って受験者に接するはずです。
受験者さえ認識していない受験者の特性を探り当てるのが、ちゃんとした面接官です。
変な質問が出たら動揺せず、目の前の面接官を程度が低いと下に見ましょう。
そうすると気持ちが落ち着きます。
面接官は、偉い訳ではないです。
面接の変な質問に正解はない
変な質問に正解はありません。
答えに色々なストーリーを考えても、受け取る面接官の主観次第です。
その場で薄ら寒いストーリーを考えて、後で悶絶するような事があれば、採用面接に嫌気がさしてしまいます。
何を答えても正解はないのですから、堂々と自信を持って答えればいいのです。
珍質問にうすら寒いストーリーで返すパターン

例えば冒頭の桃太郎の質問に、その場で薄ら寒いストーリーを付け加えるとしたら
Q.あなたが桃太郎だとして、道中で犬・サル・キジがケンカを始めたら、どう対処しますか?
A.「普段から中の悪い犬とサルが主要な問題なので、キジを仲裁の役割に使います。
ケンカを止めたらキジにインセンティブとしてきびだんごを与えます。」
これを聞いて薄ら寒いと思わずに、受験者の何かが分かったような気になる面接官だったら、神経を疑います。
見ず知らずの人の妄想ストーリーを聞かされる事ほど、ぞわぞわする事はありません。
何人も面接をしてぞわぞわに耐えられると言う事は、その面接官の感性は腐っています。
そんな面接官を配置している会社は、10年後に枯れ果てると思って、面接が上手くいかなくても落ち込む必要はありません。

変な面接官の方が問題です。
応用が利く回答を一つ用意しておく

不安を多く感じる人というのは、即座にトンチを出すような事を苦手としています。
慎重なタイプで失敗を避けようとするからです。
何か突発的な問題が起きた時の対処として、即答ではなく熟慮が入ります。
これをもう少し分解すると
観察・考察・行動となります。
その後の結果から反省して、次に活かします。
こういう行動を自覚しておけば、面接での変な質問に対する答えもパターン化できます。
答えとして、観察・考察・行動というパターンを作ってみます。
・まずは問題の発端にまでさかのぼって状況を見てみます。(観察)
・問題を最小単位まで分類すると、意外とシンプルな解決策で済みます。(考察)
・その解決策を実行して、失敗だったらもう一度、状況を見る所に戻ります(行動)」
これに、桃太郎だったらサルだのキジだのをまぶせばそれらしくなります。
何と答えれば無難かなぁ?と考える所を、パターン化したものに置き換える事で簡単に答えられます。
不安が多い人 = 行動まで時間がかかる人 です。
行動まで時間がかかるのは、頭の中で選択肢を考えているためです。
決して、劣っているわけではありません。


珍質問に即答できる人

即答が得意な人は、論理よりも行動を優先するタイプです。
そういうタイプは選択肢の先にある行動予測をしないので、大きな失敗をしでかします。
行動と結果が結びつかないので、同じ失敗を繰り返したりもします。
だから、即答できる人と自分を比べて、劣等感を抱く必要はありません。
長く仕事をしていって、徐々に向上していくのは不安が多い人です。
口がうまいだけのペテン師は、30半ばを超える頃には辻褄が合わなくなって破綻するか、本格的な犯罪の道に進みます。

誠実な人ほど、口から出まかせは苦手です。
変な質問がきても、自信のある態度をする

ここで引いたらナメられる
想定外の変な質問がきて上手く答えられなかったとしても、オロオロしてはいけません。
面接官はオロオロする姿を見て、この人はダメだというレッテルを張りたいのです。
変な質問に対して答えが浮かばなかったとしても、次善の策として堂々とした態度をとってください。
横柄な態度ではないですよ。
「即答できなかった事を、今後の自分の改善すべきポイントとします。
この場で気づきを与えていただき、大変勉強になりました」
と、知的に堂々と宣言してください。
自分を安く見せてハードルを下げてしまいがちですが、面接では自分を価値のある者として紹介してください。
変な質問の対策3行まとめ
1.面接官が何かに感化されて変な質問を出す
2.流用可能な答えのパターンを作る
3.答えられなくても堂々としていればいい