HSPの人生の序盤は、本当に非力で苦労しました。
基本的に攻撃力・防御力は低いし、お金がないので身を守る防具もないです。
そういう弱い人を見つけて、嫌な人は寄ってくるものです。
その時に受けた対人ストレスで人嫌いの傾向が強くなって、なるべく人と関わらない仕事を探したりもしました。
もしそこで人との関りを遮断していたら、今も辛い状態が続いていたと思います。
今、他人に疲弊させられている人は、恐らくその辺りがストレスMAXの時期です。
そこを超えさえすれば後は穏やかになるので、人が苦手なわたしの経験から、嫌な人の対策を書いていきます。
HSPが序盤で人嫌いになりやすい理由
人生の序盤戦はRPGの最初みたいに、全てのパラメーターが低い状態でスタートです。
そういう時に最もキツかったのが、ダメ人間との遭遇率が高かった事です。
低い場所にいると職場内とか客先でも、ダメな人の層が厚いので人嫌いになりやすいです。
夜明け前が最も暗いように、このダメな人達が生息している階層を超える時が、一番難しかったです。
その後は精神を削ってきたり足を引っ張ってくる人が少なく、自分の能力をプラスの方向に使うだけだったので余裕でした。
HSPの人生の序盤戦では、ダメな人達を避けるという、基本的に逃げが自分を守る対策になります。
動物の生存戦略は『身構える・逃走・闘う』の三つなので、逃げは恥ずかしいことではありません。
逃げたらゆっくり休んで、リスタートするだけです。
20代の頃のわたしは、退職・引きこもり・再就職がルーティーンでした。
無職期間の過ごし方や、未経験職種への就職方法などは別カテゴリに書いてるので、よければ読んでみてください。
HSPは攻撃されやすい
フリーターを長くやっていたので、ダメな人達と多く接しました。
彼らはサメがケガをしている動物を血のにおいで嗅ぎつけるように、反抗しないHSPのにおいを嗅ぎつけてやってきます。
自分が上位に立って無抵抗な相手を攻撃しようとする人間は、底辺層に多く生息しています。
彼らに嫌な目に合わされて人に苦手意識を持ってしまうのが、HSPが人生を閉ざす要因の一つです。
ですがわたしは、HSPが出すにおいについてもう一つ気がつきました。
それは、HSPの無害なにおいは善良な人達にも届いているという事です。
ダメな人がサメのように向かってくるのと違い、善良な人とは自然と距離が縮まっていくものです。
そして彼らの方が意地悪な人より、社会的な地位が高くなっていく傾向があるので、共に浮上していく事ができました。
善良な人は嫌な人を遠ざけ、同じく善良な人を選びます。
嫌な人がいる事で、あなたの無害な様が善良に見えて、チャンスが転がってきやすくなります。
嫌な人間のせいで全ての人をシャットアウトするのは、とても勿体ないことです。
苦難の時代のストレス対策
わたしがクリオネのように弱い時代を乗り切ったのは、HSP特有の敏感さを利用した精神の回復方法をしていたからです。
その一つがアメリカの起業家とかもやっていたりする、お腹の下の方の丹田を意識した呼吸法です。
アップルのスティーブ・ジョブズは禅をやっていましたが、座禅で手をヘソの下あたりで組むのも丹田を意識してのことです。
ストレス状態の時は身体が警戒態勢で、呼吸が浅くなっているので、深く呼吸をする事でストレスが解消できます。
鼻からゆっくり息を吸い、吸った倍の時間息を止めて、肺から血管に酸素が回るのをイメージします。
そして口からゆっくりと時間をかけて吐き出します。
これを繰り返す事で身体は『安全な場所に居る状態』と思って、それが脳にも伝わりリラックスできます。
こうやって1日を乗り切っていました。
HSPは細かな感性で拾った何かを蓄積しているので、1日を過ごせば1ミリくらい成長していて、それが後に花開きます。
花開くだと曖昧でイメージがつきにくいと思うのでわたしの例を書くと、持っていた自社株を売却する時、公認会計士の事務所から15ページの株価算定の書類が届きました。(金額は伏せますが)
ページ数が多ければいいというものではないですが、嫌な人たちを乗り越えた結果だと思うと、感慨深かったです。
HSPは徐々に強くなっていく
弱い時に他人に傷つけられると、自分の核に届くくらい傷を負うので、人嫌いになりやすいです。
この対策は自分が強くなる事ですが、HSPの成長は非常に遅いので、途中で諦めてしまいがちです。
成長が遅いのは恐らく、細かい事が気になって確認作業が多いからだと思います。
わたしは不明点があると不安になって、上手に暗記・活用ができない経験をしました。
例えば数学の公式は暗記して活用するためのものですが、わたしは公式の成り立ちまで知らないと不安だったので、テストまでに暗記が間に合いませんでした。
ですがその性質のおかげで、物事の奥深くまで探求して理解する事ができました。
一つの問題で真理まで到達して答えが出ると、根っこの部分は他の問題もあまり変わらないので、どんどん仕事がデキるようになりました。
HSPは成長が遅くても、着実に進歩をしていっています。
感覚が変化していく
若い時は動物的にも多感で、HSPと相まって繊細さはMAXの状態です。
その感覚で未来予測したら、
『とてもじゃないけど人生完走できない』
と思ってしまいます。
わたしもバイト先への通勤電車の中で、よく考えていました。
だけど加齢によって動物としての敏感さが下がってくると、ちょうどいいバランスになってきます。
若い頃から鈍い人って年を取ると我が強くなりすぎて、割とどうしようもない中年になってしまいませんか?
そういう人達の全盛期は若い頃ですが、HSPは逆に中年くらいの気がします。
知識と経験が活用できて、感覚も空気が読めないほど衰えていないという、バランスが取れた人になります。
このようにHSPは息の長い成長ができるので、序盤は苦しくても後半が楽になってきます。
人間のデータが溜まっていく
HSPは人に対して大きく反応して脳に強く刻まれるので、人間に関するデータが劣化せずに溜まっていきます。
このおかげでわたしは不審者を避けることができ、人に損害を与えられる事はなくなりました。
人間のデータがない頃は、失敗して疲弊する事が多くあります。
特に難しかったのは弱者に関してです。
テレビの影響で弱者は無条件に助けるもの、という意識を植え付けられました。
ですが実際は弱者にも二種類あり、人が良くて損な役割をさせられた人と、周囲に迷惑をかけるからペナルティを受けた人がいます。
後者に関わると、疫病神に憑かれたようにダメージを負います。
わたしが序盤戦で苦しめられたのは、こういう疫病神タイプの人達です。
HSPの問題点
HSPの問題点として、刺激を欲しないがゆえに出世も大して望まないということです。
なのでここでは身を守るためにも、合う仕事とお金のメリットを書きたいと思います。
HSPの人嫌いの対策で有効だったのは、ダメな人と生息域を変える事でした。
彼らを避けて仕事を転々とする内に、適職を見つけてそこで出世する事ができました。
逃げの選択でやってきましたが、適職に入ってからは仕事に注力して、意図せずとも出世をして十分なお金を得ることができました。
ちなみにわたしのスペックは全然高くないので、誰でも再現可能だと思います。
人間関係の選択権が持てる
タピオカ店を恫喝して芸能界を引退した元ヤンタレントは、他にも沖縄やハワイとかで人を傷つけています。
このように他人を削ることで自分が満足するという、サメタイプの人は実在します。
選択権のない仕事をしていると、こういう人とも関わらなければなりません。
今のわたしは他人を削りそうな人を見かけたら、自由に離れることができます。
若い頃には嫌な人間を糧に上昇しましたが、今は水平飛行に移行したので、嫌な人間を避けています。
わたしは大金を得ても豪遊には興味がありませんでしたが、人間関係の選択権は大いに使っています。
『関わらない自由』
というのは、HSPにとって大きな価値を持っています。
たまにストレスが必要と思った時は、運動をしてコントロールしやすいストレスである、身体的負荷をかけています。
対人ストレスと違って、シャワーで汗を流せば消えていくストレスです。
未経験の仕事に進出する勇気
わたしは環境が変わるのが苦手でしたが、仕事だけは適職に合うまで何度も未経験の職に挑戦しました。
営業職に飛び込んで心底嫌な気分になったので、真逆のITに進んで成功しました。
誰にとってもITが最適解ではなく、人によって適職は異なると思います。
ですが一つの職種で完全にダメだったら、未経験に進むのが活路になるのではないでしょうか?
未経験に挑戦する精神力に関しては、転職期間中は寝まくって他の刺激を抑えて、無駄な消耗を抑えていました。
営業の失敗や、職を転々としても採用された経験などは他のページに書いています。
他にも給料を伸ばす仕事のやり方なども書いているので、よければ読んでみてください。
今現在、HSPで辛い思いをしている方の参考になれば幸いです。