転職が頭をよぎる時、すでに転職活動が始動し始めています。
これを先延ばしにすると、転職先の質がどんどん下がっていきます。
先延ばしにしている状態でも、行動力は消費されています。
転職を先延ばしにすると、やる気がだだ漏れする
転職はかなりエネルギーがいる事です。
過去の自分の経歴を書類にまとめ上げる作業から、会社選びまで立て込んでいます。
その作業は日常的にやっている作業ではないため、不慣れな分エネルギーが必要です。
夏休みの宿題を思い出してください。
『やらなきゃ』と思っているけど、つい別の事をしてしまう。
毎日モンモンと『やらなきゃ』と思っているだけで疲れます。
実は、やらなければならない事を先延ばしにしても、やる気は消費されています。
やる気の正体はウィルパワー
何かの活動をする時の気力を、「ウィルパワー」と呼びます。
転職活動もウィルパワーを原動力にしています。
TVゲームなどで、特殊能力を使うためのエネルギーゲージみたいなものです。
やらなきゃと思っているだけでも、ウィルパワーを消費してしまいます。
転職の先延ばしは、どんどんウィルパワーを浪費していく事になります。
仕事をしながらの転職活動の場合、仕事でウィルパワーを消耗した上で、転職活動に打ち込む事になります。
ただでさえ少ないウィルパワーを、モンモンとするだけで浪費したら足りなくなります。
その結果、転職活動に疲れて
「もう入れる会社でいいや」
となって、今いる会社よりグレードの低い会社に入ってしまいます。
ステップアップ型の転職のためには、ウィルパワーを使って一段上に登らなければなりません。
「今日は雨だから、明日に先延ばしにしよう」
と思った時点で、ウィルパワーは消耗しています。
昔から勉強を根気よく続けられなかった人は、このウィルパワーの使い方に問題があったのかも知れません。
やらなきゃいけない事ほど先延ばしにしてしまう
引っ越しの作業で、古新聞や捨てる漫画を読みだしてしまう事はないでしょうか。
やらなければ進まない引っ越し作業を捨ておいてまで、本当に読みたいものでしょうか。
これは、やらなければならない事ほど、先延ばしにしてしまうのが原因です。
引っ越し作業と読み漁る作業なら、引っ越しの方がウィルパワーの消耗が激しいです。
さらに引っ越し作業が進んでくると、より大きな荷物運びの作業が出てきます。
必ずやる必要がある作業なのに、大変そうなので先延ばしにしてしまいます。
新聞を読んだりして無駄にウィルパワーを消費し、仕方なく引っ越し作業をやるハメになります。
すると、適当な箱詰めで欠損したり、家具の配置を後日やり直すハメになります。
乗り気でなくてもスッと着手してしまうのが、結果的に楽です。
何も考えずに、必要な事から手をつけましょう。
ウィルパワーを鍛えて、いつでも転職できるように
筋肉と同じように、行動するためのやる気であるウィルパワーは鍛える事ができます。
筋肉は酷使をすると、それに対応できるよう厚みが増します。
ウィルパワーの発生源の、前頭葉(脳)を鍛える事で、ウィルパワーは増やせます。
鍛え方は、普段やっていない事を注意深くやるだけで鍛えられます。
例えば呼吸は普段、無意識にやっていますが、吸って溜めて吐いてというのを決まった秒数でやります。
これには意識的な行動の他、脳にしっかりと酸素をいきわたらせる意味もあります。
ストレスの多い人は、呼吸が浅い状態で脳に酸素がいきわたりません。
この状態になると、転職も出来ずに仕事もはかどらず、悲劇的な選択をしてしまいます。
ウィルパワーにとって、呼吸は非常に大事です。
他にも、日常的な動作の中で無意識にやっているのを、意識するだけで効果があります。
転職後も仕事のやる気に直結するので、今の内から鍛えておいた方が良いです。