早期リタイアは、あまり計画を立てずに実行した

早期リタイア

 

わたしは早期リタイアをする時、綿密な計画は一切立てませんでした。

 

大雑把な想定だけはしていましたが、リタイアの最終決定は感情に任せました。

現状維持と早期リタイアで勇気がいるのはどちらかを考え、早期リタイアの方が怖く感じたので、あえて選択しました。

 

これまでの半生で、怖さを感じる方を選ぶのが正解な事が多かったです。

 

リタイア後の計画を立てなかった事で、いろいろな変化に対応することが出来ています。

人生は計画を立てられる部類のものではなく、流動性が高い波乗りというのが実感です。

 

現代のように仕事の流動性が高いと、計画に縛られていると後れをとり、変化に対応できなくなります。

 

わたしのルートが絶対的な成功というわけではないので、サンプルの一つとして読んでみてください。

計画を立てるとリタイアできない

 

早期リタイアを考える時に、永久無職というのが未知の感覚だったので、ネットで情報を調べました。

 

どうしてもリスクに関する情報ばかり集めてしまって、合理的に考えると会社生活を継続するという事になりがちです。

 

それに計画を立てる場合、Aプランが崩れた場合のBプランを用意し、さらに何重ものバックアッププランを考えてしまいます。

 

こうなると永久にリタイアできなくなるので、人間の有効な意思決定のトリガーになる、感情で決めました。

 

感情で決めて失敗しないか

 

普段から感情優位な行動をしている人は、若い時は失敗してもリカバリーが効きますが、35歳を過ぎると厳しくなります。

 

わたしの場合は普段、自分の感情を抑えて行動している分、人生の重要ポイントでは感情を使います。

 

その中でも怖気づくような選択肢を選び、勇気を持って決めるとコトが上手くいく経験をしています。

 

ある程度の地位の時に給料が下がる転職をしましたが、これも計画的ではありませんでした。

勇気のいる選択でしたが、後により大きな年収を得ることへとつながりました。

 

逆に新卒で就活に怖気づいて、惰性の選択でフリーター生活を6年ほど送ったのは、貴重な失敗体験になりました。

 

人生の重要な決定は、10年単位で結果が変わってくるので、普通だとリスク回避で先延ばしにしてしまいます。

 

ですが過ぎた時間は戻せないので、リタイアに際してわたしは時間を選びました。

 

 

事前の情報収集

 

会社を辞める事について調べたら、仕事を辞めるデメリットとして

 

『お金がなくなる』

という当たり前すぎることが出てきて、わざわざ書くほどだから、深い意味があるのか熟読しました。

 

『歩くより走った方が速い』

と同じくらい、わざわざ書くことでもないので、哲学的な意味でもあるのだろうか?

 

結局、そのサイトは商用のものだったので、ライターが文字数を埋めるために、書く必要がない事を書いているという結論に至りました。

 

商用サイトを見ると、早期リタイアは迷いが生じやすいです。

例えばリタイアに必要な貯金を調べると、莫大な額が必要と書かれたページばかりです。

 

そういうページを読み進めると、大抵は下部の方がファイナンシャル・プランナーの広告になっています。

 

わたしはプランナーの世話にならずに、リタイア資金を作りました。

生活費に関しても、事前の情報より少なくて済んでいます。

 

リタイアの資金管理

 

資金管理に関しても、大して運用計画を立てませんでした。

 

投資ほど計画通りに回らないものはないので、最初から詳細は決めませんでした。

事前の備えを可能な限り万全にして、後は状況の変化に適応するだけです。

 

計画していたら破綻していた

 

リタイア資金の運用に関しては情報が豊富で、

 

〇千万円×3.5%で運用=年間〇万円

 

みたいな計算式が沢山ありました。

 

この運用益の範囲内で生活すれば、元本が減らなくて済むので、リタイア生活をする人の多くが採用しています。

 

ですがわたしは、公式が出回るくらいなら逆にリスクが高まっていると判断して、投資は最小限にしました。

 

株やFXの経験で、勝ちパターンがわかった頃というのは潮時で、次のパターンに変わっていくサインとみています。

 

投資では古い勝ちパターンから抜けられず、退場する人が多くいます。

 

資産運用は

 

『計画を立てずに変化に対応する』

というのを基本にしています。

 

資産運用は最小

 

これを書いている今現在、株で回しているのは1,600万円ちょっとです。

 

これは運用益で生活するためのものではなく、ハイパーインフレで現金の価値が下がった場合でも、当座の生活費になるよう株に換えている分です。

 

投資を抑えたおかげでコロナショックの株価暴落でも、大してストレスを感じないで生活できました。

 

もしも資産の多くを株にしていたら、暴落に狼狽して資産を失っていたかも知れません。

せっかく早期リタイアしたのに、お金に振り回されてストレスを抱えたくはありません。

 

 

出費に関して

 

リタイア生活のモデル生活費は、実際よりも高く書いてあるものが多いです。

 

例えば水道光熱費は1万円ちょっとの試算が多かったですが、わたしは夏の冷房使用期間以外は5千円未満です。

 

無理な節約はしておらず、自分が落ち着ける生活をしているだけです。

出費に関して最も気を付けているのが、浅ましくならない事です。

 

例えば健康保険に関して、退職直後は国保よりも任意継続の方が安かったです。

ですが翌年は国保の方が安くなります。

 

わたしの場合、その差額は20万円くらいでした。

原則2年契約の任意継続を途中で切るには、再就職か保険料不払いで解約されるかです。

 

わたしの場合は保険料を払わない事で、任意継続の保険組合に解約されるしかないですが、これはあまりにも不義理な行動なのでやりませんでした。

 

浅ましい事をすると、必ず後でツケを回収される事を知っているので気を付けています。

 

人生は計画通りにいかない

 

新卒でフリーターをした頃、リストラという新しい企業文化が生まれました。

 

会社に就職すれば、定年まで安定して働けると思っている人が大半だったので、リストラは災害のように捉えられました。

 

当時、交通誘導のバイトの研修に、先週までデスクワークをしていたようなおじさんが入ってきました。

 

普通に就職してキャリアを積み上げた人が、バイトでスタートしたわたしと同じ位置まで、一気に引き戻されてしまったという事です。

 

人生ゲームの後半でスタート地点に戻されたら、かなり心が折れないでしょうか?

諦めの早いわたしだったら、ゲームを辞めたくなってしまいます。

 

計画性がない分、全力を出せる

 

わたしは計画性がない分、勝負どころでは全力が出せました。

 

適職に辿り着いた時には、ワークライフバランスを無視して働き、10年でリタイア資産を築くことができました。

 

下手に計画を考えていたら、頑張りどころで力を抑えてしまっていたと思います。

チャンスは計画通りにやってこないので、その時が来たら飛びついて、全力疾走をします。

 

例え仕事一辺倒になったとしても、それが全力を出す期間だと知っていれば、虚しくはならないでしょう。

 

その期間を乗り越えたので、今は自由な時間を手に入れることが出来ました。

上手い人なら適度に仕事をしながらゆとりのある毎日をずっと送れるのかも知れないですが、わたしは不器用なので短期間に集中して仕事をしました。

 

 

リタイア後の計画

 

わたしの親がリタイアした時は、そば打ちセットを買っていました。

 

案の定、2~3回使ってそれきりでした。

わたしは若い時の無職期間の経験で、遊びが続かない事を知っています。

 

リタイア後にどう生きるのか、綿密な計画はありませんでした。

今はブログを複数書いて、それに伴う勉強や読書をして、たまに投資用のプログラムを書いています。

 

youtube用の動画編集ソフト等も買っていますが、まだ手が回っていません。

現役時代同様に濃い時間を過ごす事で、何かあっても適応できる準備ができています。

 

計画を立てない代わりに、臨戦態勢の維持をしています。

タイムスケジュールは完全に自由なので、さほど窮屈な暮らしではなく、適度な張り合いの中で生活しています。

 

人間のバランス的に、これくらいが丁度いいと思います。

リタイア資金の作り方や、投資の失敗なんかを別カテゴリに書いているので、よければ読んでみてください。