お金は異性と一緒で、欲すれば遠ざかります。
20代は好奇心が旺盛で、無駄なお金の使い方をするのもしょうがない事です。
それが落ち着くと、お金を貯める事に必要性を感じます。
その時に株が思い浮かぶ人が多くいます。
中でもIPOが確実に儲けられると言われていますが、本当でしょうか?
ソフトバンクを例に、IPOの事を知っていきましょう。
IPOが絶対に儲かるものではないと知る【IPOの前に株って何?】
株の解説では、書く人が賢く見られたがるので、横文字が羅列して合ってわかりにくいものが多いです。
ここでは、賢くない人が書いているので横文字は避けています。
株式は会社の権利を買う事とか何%以上で議決権とか、良くわからないですよね。
議決権って何かを決める権利っぽいです。
個人からすれば、何でお金を出して仕事っぽい事をしないといけないのという感覚でしょう。
そういう細々とした事は無視して、株は会社が発行する肩たたき券だと思ってください。
紙くずにもなるし、本質的な価値もよくわからない。
そういうものです。
専門家と言われる人たちでさえ、正確な価値はわかりません。
その会社がいくらの利益を上げていると公表しても、データがウソの事もあります。
ウソまでいかないまでも、良く見えるようにしたり。
最初から価格予測ができないと考えていた方が、ケガをする可能性が少ないです。
沢山の人が欲しがったら高値が付くし、欲しい人が少なかったら安売りされます。
築地・豊洲のセリ市みたいな風にして値が決まります。
ソフトバンクのIPOは絶対儲かると思っていた
IPOって何?
株をセリ市に出す前に、最初の出品価格をつけて選ばれた人にだけ売り出すのがIPOです。
IPOを日本語に直すと新規公開です。
その最初の売値は、会社や仲介の証券会社が決めます。
この初物を買えるのは、抽選で買う権利獲得に当選した人だけです。
新規公開の初物株をセリに出すと、買った値段より高く売れる事が『ほぼ』決まっているので、抽選をするほど人気です。
ソフトバンクのIPO えっ儲からないの?!
IPOは『ほぼ』儲かります。
普通の株取引をしている人からすれば、『絶対儲かる』に近いイメージを抱いています。
特にソフトバンクという知名度の高い会社のIPOは、確実に儲かるイメージです。
過去の有名企業の新規公開は、必ず儲かっていたためです。
50万円で買った株が、100万円になる話がゴロゴロしています。
ソフトバンクの新規公開は過去最大の規模で、テレビCMまで流れていました。
否が応でも祭り気分が高まります。
抽選で買う権利を得た人は、宝くじが当たったかのような気持ちだったでしょう。
それだけに、初物の価格よりセリの価格が下がった事はショックが大きいです。
1,500万円で買った人が、その日の最後に売ったとしたら22万円の損をした事になります。
抽選で当たって損をするって、どんな世界なんですか?
多くの人が儲かると浮かれていると、逆の方向へ向かいます。
これが株の世界です。
株で絶対儲かりそうな話があったら、儲からないものと考えてください。
これでしばらくは、IPOは怖がられる
今まで、IPOは確実に儲かると思われていました。
それがソフトバンクの事で、IPOを怖がる人も増えたはずです。
しばらくはIPOに殺到する人が減るのではないでしょうか。
多くの人が儲からないと思っているものは、逆に儲かる方向へ向かいます。
それを知っていたとしても、恐怖で体が動かないものです。
株の適性価格なんて誰もわからない
新規公開の株が値下がりするのは、その会社や公開を仲介した証券会社にとっても良くない事です。
スタートから負のイメージが付いたら、今後の株の売れ行きに影響します。
それにゲンも悪いですし。
株の値動きは人の心の揺らぎが反映されたものなので、ゲンを担ぐ事も無関係ではありません。
そういう訳で、証券会社の人たちも頑張って値段を付けたわけですが、結果は下落です。
証券会社の人だって株の適正価格がわからないのだから、個人が予測なんてしてはいけません。
ソフトバンクIPO3行まとめ
1.株を始めて売り出すIPOは、大抵が儲かる
2.買える人は抽選の人のみで、期待値が上がる
3.ソフトバンクのIPOは株価が下がった ズコーッ